【To Heart】ってどんな作品?
原典は1997年にLeafから発売された学園ラブコメビジュアルノベルでアダルト要素(18禁)のあるゲーム『Windows 95/98』対応です。
その後リニューアルされ『Windows 98/Me/2000/XP』対応版が発売されました。
1999年には全年齢対象の『PlayStation』版も発売され、アニメ第1期がスタート!
当時のLeaf作品は単なるアダルトゲームではなく、シナリオ重視、魅力的なキャラの設定が評価されています。
それに加え、アニメ第1期はキャラのビジュアルも丁寧で美しく、絵柄は1話~13話(最終話)まで安定していました。
当時はデジタルではなくセル画だったにも関わらず、クオリティの高い作品に仕上がっています。
個性的で魅力的なヒロインたち
ゲームからの設定ですので、アニメでは紹介されていないエピソードもあります。
主人公はけしてイケメンではなく、明るい性格でもありません。
目立つわけでも地味でもない、普通の男子高校生。
それでも自然と迷える女の子たちが集まってきます。
自分のことにはズボラでやる気なさそうな主人公ですが、意外とお節介で面倒見がいい性格です。
アニメは主人公が恋愛感情を持ってヒロインたちと接することはありません。
どのヒロインが相手でも下心のない優しさや気づかいがしっかり伝わってきます。
メインヒロインである「あかり」のことを特別に想っているエピソードや最終的に二人がお互いに好きあっているとわかる描写があります。
藤田 浩之(ふじた ひろゆき)
神岸 あかり(かみぎし あかり)
長岡 志保(ながおか しほ)
マルチ
保科 智子(ほしな ともこ)
来栖川 芹香(くるすがわ せりか)
宮内 レミィ(みやうち レミィ)
松原 葵(まつばら あおい)
姫川 琴音(ひめかわ ことね)
雛山 理緒(ひなやま りお)
来栖川 綾香(くるすがわ あやか)
佐藤 雅史(さとう まさし)
アニメ【To Heart】について
アニメ【To Heart】オープニング「Feeling Heart」はPS版と共通
アニメ【To Heart】のあらすじ
アニメ【To Heart】の魅力とは
アニメ版の最大の魅力はゲーム版とのシナリオの違いにあります。
ゲームでは好みのキャラを攻略するのが魅力ですが、アニメ版はヒロインが決まっています。
主人公の幼馴染の「あかり」です。
魅力的な女の子がたくさんいるにも関わらず、ヒロインは一人だけ!
最終回手前から志保との三角関係的場面がでてきますが、どろどろした関係ではありません。
アニメ全体の雰囲気は、第1話から最終話手前までは主人公を中心とした「日常」を描いています。
その日常に毎回違う女の子が登場して、ちょっとした事件や人間ドラマが展開されていくのです。
主人公は無関心な性格と見せかけて面倒見が良く「いいやつ」なので好意を寄せる女の子もいますが、恋愛に発展する事はありません。
ゆっくりとした日常の中で、主人公と関わる女の子が増えていく。
次は誰が登場するかな?という楽しみもあります。
そして1度登場した女の子は蔑ろにされそうですが、この作品では継続的に主人公が女の子たちを気にかけているような描写があり、それも魅力ではないでしょうか。
最終的にはヒロインの「あかり」と互いの恋愛感情を確認し雪の中でそっと寄り添うのですが、告白したりキスをしたり、そういったあからさまなシーンがないのも良いです。
それでも主人公にとって「あかり」が特別な存在であることは十分伝わってきました。
ずっと傍にいるのが当たり前でお互い同じ気持ちだった、それだけで満足できる作品はあまりないと思います。