ブルース・リーの生誕79周年!映画『燃えよスーリヤ!!』が公開決定!!

2018年に開催された第43回トロント国際映画祭の<ミッドナイト・マッドネス部門>にて観客賞を受賞したインド映画『燃えよスーリヤ!!』が、2019年12月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国の映画館で公開されることが明らかとなりました。

監督を担当するのは『めぐり逢わせのお弁当』の製作に携わり、本作で長編監督2本目となるヴァーサン・バーラー。そして主人公スーリヤは、本作で銀幕デビューとなるアビマニュ・ダサーニーが演じます。
監督のヴァーサン・バーラーが主人公スーリヤというキャラクターのイン
スピレーションを得た人物の中でも、そのリスペクトと愛がハンパないのがブルース・リー!!
そんな本作に負けず劣らずブルース・リーへのオマージュを捧げた作品は『マトリックス』、『キル・ビル』、『少林サッカー』など数々の名作でもみられます。
最近ではあのヒット作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でもブルース・リーの姿が甦るというファンにはたまらないサプライズ出演(!?)がありました。
ブルース・リーやジャッキー・チェン、そしてアメコミへの痛快なオマージュで米辛口映画サイト「ロッテントマト」も驚異の100%の高評価を獲得している『燃えよスーリヤ!!』。熱狂的な映画ファンたちが騒ぎ立てたインド映画が、遂に日本上陸です!

ちなみに、監督自ら主人公のスーリヤを演じたアビマニュ・ダサーニーにブルース・リーのような見た目は筋肉モリモリではないですが、いつでも戦闘態勢に入れるような体作りを目指してもらったという徹底ぶり!!
プロテインも飲みながら、あまり体が大きくならないように気を付けてもらったそう。監督が思うブルース・リーの好きなところは、“身長が決して高いわけではなく、服を着ていれば普通の人に見える。でも脱ぐとすごい!超人的な人だということがわかる”というところ!
また、ブルース・リーを敬愛する監督は、インタビューでこう語っています。“アクション面だけ
ではなく、自分自身があれだけ信じることが出来るということが素晴らしい。世界中が「中国人の武闘家がヒーローになるなんて無理だ」という時代に様々な状況を全て乗り越えてしまった。自分の場所を自ら作ることができた。人気があるから彼がすき、という訳じゃなくて、彼の側面-どんなに大変でも挑戦して乗り越えていく。その姿が大好きだし、憧れている。だから僕のヒーローなんだ” 。
そうした熱いブルース・リー愛を持つ監督が撮影前、キャストたちに与えた宿題、それはブルース・リー作品を観まくることでした。監督がキャストに渡したリストには『ドラゴン危機一髪』、『ドラゴン怒りの鉄拳』、『ドラゴンへの道』、『燃えよドラゴン』などが列挙されていました。ドラゴンシリーズを制覇しなければ撮影に入れない、徹底したブルース・ リー愛。その視点を楽しむのも本作の魅力ではないでしょうか。
ストーリー
痛みを知らずに悪を討つ!!
スーリヤ(アビマニュ・ダサーニー)は生まれながらにして痛みを感じなかったため、いじめっ子たちの標的にされていた。しかし、幼なじみの女の子スプリ(ラーディカー・マダン)だけは彼を守ってくれていた。そんなスーリヤを見かねて祖父はたくさんのアクション映画のVHSを渡すと、スーリヤはその中で空手マンと呼ばれる片足の男マニ(グルシャン・デーヴァイヤー)が魅せる“百人組手”の映像に衝撃を受ける。スーリヤの夢は決まった。「カンフーマスターに、俺はなる!!」

成長したスーリヤは、特訓を積んだカンフーと痛み知らずの身体を武器に、街の悪党たちと日々戦っていた。ある日、チンピラたちに誘拐されそうになる女性を助けようとしたところ現れたのは、幼い日に離ればなれになってしまったスプリだった。彼女は空手マンに弟子入りし、道場を経営していた。運命に導かれるように伝説の空手マン・マニに会えたスーリヤ。しかし、彼から双子の弟ジミー(グルシャン・デーヴァイヤー)が街を牛耳る悪党になってしまい、大切な師匠の形見を奪われ、スプリも危険にさらされていると聞く。スーリヤは師匠と仰いできた空手マンの誇りを取り戻すため、そして愛する幼馴染を守るため、悪の組織との戦いに身を投じていくー。

「燃えよスーリヤ!!」で思い出す!ブルース・リー主演のカンフー映画「燃えよドラゴン」
ブルース・リーやジャッキー・チェンなどへの痛快なオマージュが炸裂する映画『燃えよスーリヤ!!』。タイトルからも連想されるように、1973年のブルース・リー主演映画『燃えよドラゴン』を思い出す方も多いかと思います。世界各国で大ヒットを記録し、ブルース・リーの代表作のひとつとなった本作ですが、その時彼はすでにこの世を去っていました。

日本でも彼の死去後に公開された『燃えよドラゴン』。「考えるな、感じろ。」の名ゼリフの下、カンフーアクションが日本に浸透するきっかけとなりました。亡くなってから40年以上が経過した現在でも、カンフースターとしてその地位を不動のものとしているブルース・リーですが、そんな彼のイメージを確たるものとしたのが『燃えよドラゴン』であると言えます。現在でも通用するそのアクションは、現代の『燃えよドラゴン』とも言える『燃えよスーリヤ!!』にも継承されています。
キャスト
アビマニュ・ダサーニー(スーリヤ・サンパト)/Abhimanyu Dassani(Surya)
1990年生まれ、インド、ムンバイ出身。母は女優のバーギャシュリー、父は俳優のヒマーラヤ・ダサーニー。母バーギャシュリーは、1989年の映画デビュー作『Maine Pyar Kiya(私は愛を知った)』でサルマーン・カーンと共演、この映画がスーパーヒットしたため、全国民にその名を知られている女優である。結婚後は主にテレビ女優として活躍する母と、テルグ語映画を中心に俳優業をこなす父との間に生まれたアビマニュ・ダサーニーは、俳優業をはじめる前に財政学の学位を取得しており、本作で俳優デビューとなる。本作で、2018年のトロント国際映画祭のミッドナイトマットネス部門観客賞を受賞した後、インド人の俳優として初めてマカオ国際映画祭で最優秀新人男優賞を受賞した。

ブルース・リーといえば、黄色に黒いライン入りのジャージをイメージする人が多いでしょう。しかし、スーリヤは、えんじ色に白いライン入りのジャージを着用しています。
ラーディカー・マダン(スプリ)/Radhika Madan(Supri)
1995年5月1日生まれ、インド、デリー出身。ダンスのインストラクターとして活動していたが、2014~16年に放映されたテレビドラマ「Meri Aashiqui Tum Se Hi(私の愛はあなただけに)」でヒロインを務め話題となる。2018年、『Pataakha(爆竹)』でスクリーンデビューし、同年の「スター・スクリーン・アワード」で新人女優賞を受賞した。次回出演作『Angrezi Medium(英語ミディアム)』はヒット作『ヒンディー・ミディアム』の続編で、インドのトップスター、イルファーン・カーンやカリーナ・カプールと共演する。

スーリヤは往年のカンフーアクション映画で特訓!!
グルシャン・デーヴァイヤー(空手マニ/ジミー)/Gulshan Devaiah(Karate
Mani/Jimmy)
1978年5月28日生まれ、インド、カルナータカ州ベンガルール(バンガロール)出身。デリーの国立ファッション工科大学を卒業し、ファッション業界で働く。その後、バンガロールで俳優活動をスタート。活動の場をムンバイに移し、2010年にカルキ・ケクラン主演『イエローブーツの娘』で初めて長編映画に出演する。2015年『Hunterrr(ハンター)』で初主演を飾る。その他、カンヌ国際映画祭でプレミア上映されたヴァーサン・バーラーの長編初監督作『Peddlers(行商人たち)』(12)や、ランヴィール・シンとディーピカー・パードゥコーン共演の『銃弾の饗宴 ラームとリーラ』(13)に出演している。

マヘーシュ・マーンジュレーカル(じいちゃん)/Mahesh Manjrekar(Aajoba)
1953年5月13日生まれ、インド、ムンバイ出身。監督、俳優、脚本、プロデューサーと幅広く活躍している。84年にマラーティー語の演劇「Afaloon」に出演し俳優業をスタート。その後95年にマラーティー語映画『Aai(母)』で映画監督デビュー。99年のヒンディー語映画監督デビュー作『Vaastav(真実)』が高く評価されてヒット、続く00年の『Astitva(存在)』がインド国内の数々の映画賞で受賞やノミネートされ注目を集める。その他、監督作は30本を超える。また俳優業では、02年にアミタ-ブ・バッチャンやサンジャイ・ダットらと共演したハードボイルド映画で、『レザボア・ドッグス』のリメイク『トゲ』(第16回東京国際映画祭/2003で上映)によりフィルムフェア賞コメディ演技賞にノミネートされる。主な出演作は、『スラムドッグ・ミリオネア』(08)、『ダバング 大胆不敵』(10)など。その他様々なジャンルの映画でインパクトのある役どころを務めている。
スタッフ
ヴァーサン・バーラー(監督・脚本)/Vasan Bala(Director・Writer)
インド、ムンバイのマートゥンガー地区生まれ。2007年にタミル語の短編「The Lock(錠前)」の脚本を担当し、その後いくつかの作品に出演しながら脚本家としてキャリアを積む。2012年の長編初監督作『Peddlers(行商人たち)』はカンヌ国際映画祭の第51回批評家週間でプレミア上映され、作品賞、カメラ・ドール(新人監督賞)ともにノミネートされ監督業を華々しくスタート。その後、『めぐり逢わせのお弁当』(13)のヒンディー語版の脚本に携わり、『Bombay Velvet(ボンベイ・ベルベット)』(15)、『ラマン・ラーガヴ2.0~神と悪魔~』(16)では脚本を担当。『燃えよスーリヤ!!』が長編監督2作目となる。本作は2018年のトロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門観客賞を受賞、マカオ国際映画祭作品賞にノミネート、翌年のグラスゴー映画祭観客賞にノミネートされる。今後の活躍が期待される監督である。

ローニー・スクリューワーラー(製作)/Ronie Screwvala(Producer)
1962年9月8日生まれ、インド、ムンバイ出身。インドの大手制作会社UTVとのちにディズニー・インディアにおいて、65本以上のインド映画を製作してきた有名プロデューサー。携わった映画作品は、30以上のインド国内の賞を獲得し、米アカデミー賞へのエントリー作品となり、海外40カ国以上で公開されたほか、海外の一流国際映画祭で上映されている。RSVPは、観客を楽しませ、独立した、存在感のある映画を製作することを目的として、最近立ち上げたフィルムスタジオである。主なプロデュース作品は、アーミル・カーン主演作『Rang De Basanti(愛国の色に染めて)』(06)、『バルフィ!人生に唄えば』(12)、『めぐり逢わせのお弁当』『チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~』(ともに13)など。

ジャイ・I・パテール(撮影)/Jay I. Patel(Cinematographer)
2007年ころからアシスタントカメラマンとして活動をスタート。いくつかの短編やテレビドラマの撮影を担当する。主な作品は『Mukkabaaz(殴り屋)』(17)、『Raazi(承諾)』(18)など。また、人気テレビシリーズ「24」のいくつかのエピソードや『グリーン・ホーネット』(11)の撮影スタッフとしての参加経験も持っている。

プレーマー・サイガル(編集)/Prema Saigal(Editor)
2008年の『A Distant Mirage(遠い蜃気楼)』以降、ヴァーサン・バーラー監督『Peddlers(行商人たち)』(12)、インド・フランス合作『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』(13)、『Bombay Velvet(ボンベイ・ベルベット)』(15)などの作品で編集を担当している。
映画概要
タイトル:燃えよスーリヤ!!
監督・脚本:ヴァーサン・バーラー
製作:ローニー・スクリューワーラー
出演:アビマニュ・ダサーニー、ラーディカ―・マダン、グルシャン・デーヴァイヤー、マヘーシュ・マーンジュレーカルほか
2018年/インド/カラー/アメリカンビスタ/ヒンディー語・英語/原題:Mard Ko Dard Nahi
Hota/138分/
翻訳:中沢志乃/ヒンディー語監修:藤井美佳
配給:ショウゲート
宣伝:スキップ
コピーライト:©2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited
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公式サイト
映画『燃えよスーリヤ!!』公式サイト
タイトル
燃えよスーリヤ!!
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公開表記
12月27日(金)よりTOHOシネマズ
シャンテほか全国公開
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コピーライト
©2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited
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配給:ショウゲート
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