【恐竜探検隊ボーンフリー】ただの恐竜ドラマとは一味違う!? 実写とアニメを融合させた意欲作!!

【恐竜探検隊ボーンフリー】ただの恐竜ドラマとは一味違う!? 実写とアニメを融合させた意欲作!!

男の子なら一度は興味を持つであろう「恐竜」。そんな恐竜たちが続々と登場する、夢のようなドラマが「恐竜探検隊ボーンフリー」です。恐竜や目か描写を実写、登場人物をアニメで制作、それらを組み合わせるという意欲的な作品であり、メジャーではないが意外に人気の高い作品なんですよね。


「恐竜探検隊ボーンフリー」の物語

1996年、地球にアービー彗星が接近する。その影響により、地球の各地では地震や津波、火山の噴火など、様々な災害が続発する。

そんな中、大規模な地殻変動によって地下深くに閉じ込められていた、中生代の環境を維持していた巨大な地下空洞が地表に出現する。その地下空洞には、既に絶滅したと思われた中生代の植物はもちろん、生きた恐竜まで生息しており、その全てが地表に出現してしまう。しかし、現在の地球環境に適応できない植物は枯れ、恐竜たちも続々と死を迎えていた。

そこで、現在の地球環境に適応できない恐竜を保護するため、国際自然保護連盟は「ボーンフリー隊」を組織し、恐竜の保護に乗り出すことになる。

右から、ジョージ、レイコ、ガラさん、ゴンさん、マサオ、犬がドン。

主な登場人物

北山丈二
通称ジョージ。ボーンフリー隊のリーダー。恐竜の保護に情熱を燃やす熱血漢。沈着冷静だが行動派な一面もある。

牧令子
通称レイコ。ボーンフリー隊の紅一点。医療担当だが人間だけでなく、恐竜の治療を行うこともある。

権田明
通称ゴンさん。メカニック担当。ヒゲ面が特徴的なおじさん。当初はネガティブな発言が多かった。

小山三郎
通称ガラさん。通信担当と食料担当を兼任。気弱でドジ特性。ダジャレ好きという一面もある。

正木正男
通称マサオ。ボーンフリー隊のマスコット的な小学生。歳の割りに恐竜の知識は大人顔負け。

ドン
マサオの愛犬で、常にマサオと行動を共にするセントバーナード。かなり優秀。

実写とアニメを組み合わせた「立体アニメ」作品

「恐竜探検隊ボーンフリー」最大の特徴は、実写とアニメを使って新しい表現を採用していることです。これを制作した円谷プロでは「立体アニメ」と呼んでいますが、色々と問題があったのか、あまり成功したとは言えません(笑)。それでも手法自体は画期的でしたね。

また、映像関連で言えば、恐竜はミニチュア撮影に加え、モデルアニメーションが採用されています。モデルアニメーションとは、人形を少しずつ動かし、1コマずつ撮影する手法です。現在の目で観ると動きがぎこちないですが、これは時代だし仕方ないですね。

そして、円谷プロ得意のミニチュア撮影により、各種メカのアクションを撮影。すべてを合成して「恐竜探検隊ボーンフリー」が慣性しているのです。ただし、その手法が複雑(特に人形アニメ)だったのか、スケジュールの破綻、予算の大幅超過により、全25話で終了してしまいます。

ちなみに、「立体アニメ」の手法は後に「恐竜大戦争アイゼンボーグ」に引き継がれます。そして、その後に制作された純粋な特撮ドラマである「恐竜戦隊コセイドン」と合わせて、「円谷恐竜三部作」と呼ばれるようになりました。

存在感抜群のボーンフリー号に注目せよ!!

「恐竜探検隊ボーンフリー」の魅力のひとつは、言うまでもなく特撮部分でしょう。このあたりは円谷プロの面目躍如、本当に素晴らしい完成度を誇っています。特に各種メカニックのミニチュアと、それを操作する技法は特撮ファンも満足でしょう。

テーマが恐竜の保護なので、ウルトラシリーズのメカのような派手な戦闘シーンはありませんが、それだけに細かく丁寧な描写がされていると思います。特に主人公たちが搭乗するボーンフリー号がカッコイイ!! 派手さはないものの、機能美に溢れるデザインは魅力的ですね。ボーンフリー号の活躍だけでも視聴する価値はあるでしょう。

メインメカニック

ボーンフリー号
ボーンフリー隊が活動する際に活躍する万能探検車。かなりの悪路を走行可能なうえ、フロートを展開すれば水上移動も可能になるなど、かなりの汎用性を持つ。内部には居住空間を持ち、さらに各種小型メカを搭載可能。前後に分離可能で、前方が1号、後方が2号となる。

フリーシーガル
ボーンフリー2号の上部に常時搭載されている小型ヘリコプター。メインカラーはイエロー。モチーフはトンボ。

フリービークル
ボーンフリー2号に搭載される小型探検車。狭い道等で効果を発揮する。メインカラーは赤。

フリーマッカール
ボーンフリー2号に搭載される小型潜水艇。水中探査などで活躍する。メインカラーは青。モチーフはサメ。

ボーンフリー号は秘密兵器を満載したスーパーメカ。質実剛健といった趣のあるメカが実にいい!!

左から、フリーシーガル、フリービークル、フリーマッカール。

「当時の」最新学説を元にしたリアルな恐竜描写

恐竜をモチーフにしているため、中には単純な特撮怪獣物を想像する人もいるかもしれません。しかし、この「恐竜探検隊ボーンフリー」での恐竜の描写は、「当時の」最新学説を元にして、姿形や予想される動き、生態や行動をできる限りリアルに描写しているのです。これら恐竜をリアルに表現するため、本作品では監修として、日本の恐竜研究の第一人者とも言える古生物学者の小畠郁生氏が参加しています。

「恐竜探検隊ボーンフリー」に登場する恐竜は、当然ながら火を吐くことも道具を使うこともしません。そのため演出的には地味な印象を受けますが、それだけに「本物」っぽい印象を与えてくれます。決して派手ではないが、生物としての恐竜を描いているのが本作品の特徴なのです。ちなみにオープニングのテロップでは、真っ先に「監修 小畠郁生」の名前が表記されている事実を考えると、本作品がリアルな恐竜描写を目指していた事は間違いないでしょう。

まあ、あくまで架空の物語ですので、恐竜の人間っぽい思考やギャグ的な行動、生きた時代が異なる恐竜が一緒に登場したりするのは、ご愛嬌としてスルーして下さい(笑)。そこは見て見ぬフリをするのが大人の嗜みというものです。

できる限りリアルな描写を目指した恐竜たち。当時としては斬新な演出でした。

現在の姿とは異なる恐竜たち

さて、「恐竜探検隊ボーンフリー」に登場する恐竜は、最新学説を元に描写されています。しかし、先程から「当時の」を付けて強調している通り、それらはあくまで当時考えられていた恐竜の姿であり、現在での姿とは大きく異なっています。

例えば獣脚類。ティラノサウルスやゴルゴサウルス等、人気の高い肉食恐竜ですね。これらは作品中、垂直に立つ姿で描写されています。いわゆる「ゴジラ体型」というものですね。しかし現在、その姿は否定されており、頭から尻尾まで、地面に対して水平になるような姿が一般的となっています。

他にも、例えば「カモノハシ恐竜」として知られ、第6話に登場したトラコドンは現在、その名称は使われておりません。また、第15話に登場した、いわゆる「石頭恐竜」の一種として団塊Jr.世代にはお馴染みのトロエドン。昔の恐竜図鑑の常連だったこの恐竜も、現在では消滅しています(ちなみに両方とも物語中ではゴジラ体型)。

逆に、その存在が疑問視されて抹消されたものの、最新の研究によって復活したブロントサウルスのような例もあります。恐竜の研究は日進月歩。その違いを探してみるのも面白いかもしれませんね。

トラコドン。かなり有名だった恐竜ですが、今では名前も抹消されています。

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円谷プロ 恐竜

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