エイリアン2って、どんな映画なの?

「エイリアン」と聞けば、誰でも分かるくらい有名な映画ですよね。
エイリアンは地球には存在しないモンスター(化け物)です。そして、その映画はアクションホラーとして有名な映画になりました。
そして、この「エイリアン」という映画では、主演を務めた女優のシガニー・ウィーバーが、この映画の主演をすることで一躍有名になりました。
また、今では有名のジェームズ・キャメロンも、エイリアン2の監督をすることで有名になりました。
エイリアン2は1986年に放映され、日本では1986年(昭和61年)8月30日から映画館で放映されましたが、そんなに有名な映画でも、「あれ?エイリアン2ってどんな映画だったっけ?」と思う人がいるのではないでしょうか?
では、一躍有名となったアクションホラーのエイリアンの続編・「エイリアン2」について、その内容とエイリアンとの戦いのすごい所などをご紹介します!
エイリアン2のストーリーとは?リプリーの目覚め〜エイリアンの住む惑星へ
「エイリアン2」の始まりは、主人公であるリプリーがハイパーズリープ(冷凍睡眠)をしながら宇宙を漂流中に救助される所から始まります。
そして、救助されたリプリーが目覚めたのは、前回のエイリアンとの死闘から57年後の事でした。
ウェイランド・ユタニ社は、元々リプリーが航海士として勤めていた会社ですが、その会社のバークという社員から、自分が57年間も漂流していたことや、57年前に11歳だった娘が2年前に亡くなったことを知らされます。
それからリプリーは、会社の査問会で57年前のエイリアンとの死闘の際に爆破してしまった宇宙船の責任をで問われてしまいます。
しかし、リプリーはエイリアンと遭遇し襲われた事を主張しますが、証拠がないために信用されず、今で言う所のPTSDになって精神異常を疑われ、航海士の資格を剥奪されてしまいます。
実は57年前に行った惑星は、20年前からテラフォーミング(人為的に惑星の環境を変化させ、人が住めるようにすること)が行われていて、多くの入植者が居住していました。
そして、ウェイランド・ユタニ社はそのテラフォーミングに関係していましたが、その惑星から連絡が途絶え、入植者157人が行方不明になってしまったことが発覚したのです。
リプリーは、会社の倉庫で働くこととなりましたが、毎晩エイリアンの悪夢に悩まされていました。
ある日、バークがリプリーに、惑星の入植者が行方不明になったため植民地海兵隊と共に調査をしに行くこと、そして、惑星の事をよく知るリプリーに戦略アドバイザーとして同行してほしいとお願いをしに来ました。
しかし、リプリーにとっては一番行きたくない場所だったので最初は断りましたが、エイリアンに対するトラウマに決着をつけるために、航海士の資格を再付与する事を条件に、調査に同行することにしたのです。
エイリアン2のストーリーとは?惑星出発〜バークの企み
海兵隊の宇宙船に同乗したリプリーは、海兵隊とアンドロイドのビショップ、バークと共に問題の惑星へと向かい、宇宙船は、問題の惑星に到着します。
リプリー達は宇宙船から降下艇に乗り換え惑星内に着陸すると、甲装兵員輸送車に乗って入植者達の施設に行き入植者を探しますが、入植者の姿はありませんでした。
しかし、入植者は何かと戦った痕跡を残していました。そして、施設内の研究室では、入植者は生きたフェイスハガー(クモのような寄生生物)を捕まえて実験用カプセルへ保存し研究をしていた痕跡もあり、入植者がエイリアンと接触していたことを物語っていました。
リプリー達は施設内を探索中にニュートという女の子を見つけました。そして、そのニュートという女の子が唯一の生存者である事がわかったのです。
それから、入植者の発信器の反応を捉えたため、海兵隊員が施設の奥へと探索しに行きます。そして海兵隊員達は、数え切れないほどたくさんのエイリアンの卵と、繭にされてしまった入植者を見つけます。入植者はすでにエイリアンの餌食となっていたのです。
入植者を助けに行った海兵隊員達は、核融合炉が近くにあり銃が使えなかったため十分な武器を使うことができず、エイリアンに襲われてしまいます。甲装兵員輸送車で待機していたリプリーとバーク、指揮をしていた中尉は車で海兵隊員達を助けに行きますが、兵士のほとんどがエイリアンにやられてしまったのです。
命からがら撤退に成功した残りの兵士はたった3人でした。それからリプリー達は安全な場所まで車を走らせました。
安全な場所まで逃げたリプリー達は、みんなで今後の事を考えました。そして、リプリーの提案でエイリアンを核攻撃で死滅させることを決め、その計画を実行するために、ひとまず降下艇に戻ることにしました。
連絡を受けた降下艇の操縦士はリプリーたちを迎えに行くために宇宙から離陸したのですが、その降下艇にはエイリアンが乗り込んでいたために操縦士は襲われ、降下艇は墜落し甲装兵員輸送車を巻き込んで爆散してしまったのです。
降下艇と車を失ってしまったリプリー達は、自分たちの身を守るために残っている武器を集めます。そして、施設の司令室にバリケードを張り、救助が来るまで待つ事にしました。
しかし、リプリー達は、降下艇の爆発の影響で施設内の環境システムに障害が生じ核融合炉の冷却装置が停止してしまったため、核融合炉が4時間後に爆発してしまう事を知ります。
このままでは、リプリー達は爆発に巻き込まれてしまいます。そのため、宇宙船から予備の降下艇を遠隔操作すべく、唯一操縦ができるビショップが通信施設へ一人で向かったのです。
その間、リプリー達は司令室でひと時の休息を得ます。
そして、リプリーは実験室でニュートと仮眠をとりますが、実験用カプセルからでてきたフェイスハガーに襲われてしまいます。
リプリーは仮眠を取る時に手元に置いていた銃が無いことに気がつき、フェイスハガーが実験用カプセルから出てきてしまったのは、誰かが意図的に行った事だと気づいたのです。
逃げようとしたリプリーとニュートでしたが、実験室は外から鍵をかけられていました。しかし、リプリーとニュートはなんとか助けを呼び、フェイスハガーの魔の手から逃げる事ができたのでした。
この出来事で、リプリーは、自分ととニュートをフェイスハガーに襲わせたのがバークである事に気付きました。
バークは会社から、生きたエイリアンを会社に持ち帰る事を命令されていましたが、リプリーと意見が食い違い、エイリアンを大っぴらに持ち帰ることができなくなったためにリプリーとニュートをフェイスハガーに襲わせ、エイリアンを寄生させて、会社に持ち帰ろうとしたのです。
バークのひどい企みにリプリー達は激怒しました。そして、海兵隊員の1人がバークを処刑しようとしました。その時、急に司令室の電気が消えます。
そして、天井からエイリアンが襲撃してきたのです。

エイリアン2のストーリーとは?エイリアンとの死闘~ニュートの救出
エイリアンの襲撃を受けてしまったリプリー達。
ここで海兵隊員の1人がエイリアンにやられてしまいます。そしてリプリーたちは、司令室を出てエイリアンから逃げますが、先に逃げたバークが奥の部屋へ立て篭もってしまいます。しかし、バークが立て篭もった部屋にもエイリアンがいたため、バークはエイリアンの餌食になってしまうのです。
逃げ場を失ったリプリーたちは、ニュートの案内で通風管を進み逃げます。そして、仲間を助けるために2人の海兵隊員が自らの爆弾で犠牲になってしまいました。
その時、逃げながら通風管を進んでいたリプリー達は爆風に巻き込まれ、ニュートへダストシュートに落ちてしまいます。
リプリーと残った1人の海兵隊員がニュートを助けようとしますが、エイリアンがやってきてニュートは拉致されてしまうのです。
リプリーと海兵隊員はニュートを探しに行こうとしますが、エイリアンに襲われてしまい、海兵隊員は負傷してしまいます。
そして、リプリーは海兵隊員を連れて、なんとかビショップのいる場所まで行き、遠隔操作で着陸させた降下艇に負傷した海兵隊員を乗せ、ニュートを助けるために施設へ戻って行くのでした。
ニュートには仮眠を取った時に発信器の付いた腕時計をさせていて、リプリーはその発信器の信号を頼りに、ニュートを探します。
それから、ニュートを見つけたリプリーでしてが、ニュートはエイリアンたちに繭にされていて、エイリアンに寄生させられそうになります。しかし、寄生されそうになる寸前でリプリーがニュートを助けました。
そして、ニュートと逃げる途中で、エイリアンの親玉であるクイーンの巣に迷い込んでしまいます。
クイーンは卵をたくさん産み続けていました。リプリーは持っていた火炎放射器や爆弾で、クイーンの巣を燃やします。
そして、それに激怒したクイーンは、産卵管を切り離して、リプリーとニュートを襲います。
リプリーとニュートはクイーンからなんとか逃げ切り、ビショップの待つ降下艇へ乗り込み、惑星から脱出したのです。

エイリアン2のストーリーとは?クイーンとの死闘
宇宙の軌道上に待機していた宇宙船へ戻ったリプリーたち。
クイーンから逃れる事ができたことで安心していましたが、降下艇の格納脚にしがみついて付いてきたクイーンが襲ってきて、ビショップは真っ二つにされてしまいます。そして、クイーンはニュートを襲おうしますが、リプリーがパワーローダーという機械を身にまとってクイーンと戦います。
しかし、パワーローダーを使っても、クイーンは強くて、リプリーは全く歯が立ちません。そのため、リプリーは、クイーンを宇宙空間へ追放することを考えます。
そして、リプリーはクイーンとの死闘の末、エアロックを開けて、クイーンを宇宙空間へ追放したのです!
そして、エイリアンの死闘に勝利したリプリーとニュート、上半身だけになってしまったビショップと負傷した海兵隊員は、地球へ戻るために、ハイパースリープに入ったのでした。

エイリアン2の監督・「ジェームズ・キャメロン」と主演のシガニー・ウィーバーってどんな人達なの?
エイリアン2では、エレン・リプリー役のシガニー・ウィーバーと監督のジェームズ・キャメロンの2人が有名です。
エレン・リプリー役のシガニー・ウィーバーはニューヨーク出身で、元々舞台女優としてデビューしました。その後、『アニーホール』という映画に出演し、映画デビューをします。それから、エイリアンの主演女優を勝ち取り、エイリアンに出演したことで有名になりました。
ジェームズ・キャメロンは、カナダ出身の映画監督です。ジェームズ・キャメロンは、映画監督の他にも脚本家や映画プロデューサーをしており、探検家でもあります。
ジェームズ・キャメロンはターミネーターの脚本を書いたことで注目を浴び、その後エイリアン2の監督を手掛けました。そのことで脚光を浴び有名になりました。
シガニー・ウィーバーもジェームズ・キャメロンも今では知らない人がいないのではないかというくらい有名人になっています。

エイリアンvsリプリー、エイリアンの特徴とリプリーのすごさとは?
エイリアンでは、エイリアンとリプリーとの戦いが見どころですよね。
そして、このエイリアン2でも、クライマックスでエイリアンとリプリーの戦いがあります。
そんな見どころであるエイリアンとの闘いですが、そもそもエイリアンとはどんな特徴のある生き物なのでしょうか?
そして、そんな恐ろしいエイリアンと戦うリプリーのすごい所とはどんな所なのでしょうか?

エイリアンって怖い!恐ろしいその特徴とは?
エイリアンシリーズにおいてなくてはならないのが、映画のタイトルにもなっている「エイリアン」ですよね。
そして、エイリアン2でも、登場人物達はエイリアンの脅威にさらされます。
では、そのエイリアンとは、どんな生き物なのでしょうか?
エイリアンは3段階に成長します。
まず卵から生まれた時のフェイスハガーという状態です。このフェイスハガーはクモみたいな形をしていますが、このフェイスハガーは人間の顔に飛びつき、人間の体に生物を寄生させると死んでしまいます。
その飛び出したエイリアンはチェストバスターと言います。チェストバスターは幼体の状態です。これが大きくなると成体となり、エイリアンになります。
エイリアンは成体になるととても手強いですが、どの段階のエイリアンでも怖い所は血液が強酸性だと言う所です。
エイリアンを倒すためにエイリアンを傷付けると当然血が出ますよね。しかし、その血はかなりの強酸性で、鉄も溶かしてしまうほどです。そのため、エイリアンの血が人間にかかろうものなら、人間は溶けてしまうのです。
それから、エイリアンの動きはとても素早いです。
フェイスハガーの時はとても素早く動きます。そして、チェストバスターの時もまだ幼体とは言えど、人間に飛びかかる時は素早く動きます。そして、成体となったエイリアンは、とにかく素早くて、いろんな所を移動します。例えば通風管などの狭い所でも通りますし、水の中でも魚並みに素早く泳ぐことができるのです。
そして何より、成体になったら強いと言う所が怖いですよね。
体はとても頑丈だし、素早く動くし、血液は強酸性だし、見た目も頭が長くて尻尾もサソリのような尻尾をしていますし、体は甲殻類のような虫のような形をしていて、その姿は見るだけでも恐ろしいのです。
エイリアン2に登場するクイーンの体の基本的な構造は生体と変わりありませんが、クイーンは体が普通の成体よりもはるかに大きいだけでなく、エイリアンの中で立った一体しかいません。そして、卵を産めるのはこのクイーンだけです。
クイーンは卵嚢で卵を作り、卵管を通して産み続けます。そのためクイーンの卵管は固定されているため、普段は動くことができません。しかし、リプリーが映画の中で行ったように卵を燃やすなどして、クイーンにとって危機的状況になると、クイーンは卵管を切り離して攻撃してくるのです。
ただでさえエイリアンは強くて恐ろしいのに、クイーンまでいるとなると本当に怖いですね。

リプリーのすごい所、そして魅力とは?
エイリアン2という映画の中では、リプリーがとてもいい役割を担っています。さすが主役というだけのことはありますよね。
そのリプリーのすごい所や魅力はいくつかあります。
リプリーは前作のエイリアンとの死闘でPTSDになりましたが、そうなりながらも自分の状況を打開しようとエイリアンの住む惑星に赴くという勇気がすごいです。
トラウマに立ち向かうということはとても怖いことですし嫌な思いもするので、そんなトラウマにあえて立ち向かうのにはとても勇気がいるのではないでしょうか?
また、強敵のエイリアンにやられてしまうかもしれないという状況でエイリアンに立ち向かっていく勇気はすごいものがあります。
もし、私たちがエイリアンのような化け物に遭遇したとするなら、自分の腕によっぽど自信がない限りはなかなか立ち向かう事はできなませんよね。
リプリーは航海士で、海兵隊のように戦いのプロではありません。しかし、命がかかっているからこそ、勇気を持って戦う事ができるのかもしれません。
このように、とても勇気のあるリプリーですが、リプリーが勇気を持って行動することができるためには、ただ単に命がかかっているからということだけではありません。
それは、映画の中でリプリーが一緒に戦う海兵隊員や施設で出会ったニュートに対する優しさや、ニュートに対する母性本能、それによって、みんなを守ろうという気持ちがあるからです。
そうやって考えると、リプリーはとても魅力的な女性ですし、すごい人なのです。

エイリアンvsリプリーの戦いの見どころとは?
前作のエイリアンと同様に、エイリアン2でも、リプリーは最終的にエイリアンと死闘をします。
そして、今回の相手はただのエイリアンではなく、エイリアンの親玉であるクイーンと戦うのです。
クイーンは人間の頭ほどもある卵を産む事ができるので、エイリアンよりも大きな体をしています。
エイリアンの体長が2メートルという設定なので、それから考えると、クイーンはもっと大きいという事になります。そして、リプリーはそんな自分の身長よりもはるかに大きなクイーンと対戦する事になるのです。
エイリアンは身体能力が高いですし、血液は強酸性、動作は素早い生物です。そして、クイーンはエイリアンよりも大きいので、人間が生身で戦うのには無理があります。
映画ではリプリーもそう考えたのか、生身で戦う事はしません。そして、リプリーはパワーローダーという機械に乗り込んでクイーンと戦うのです。
しかし、パワーローダーでもクイーンを倒すには力が足りません。そのため、リプリーはエアロックを開けて、クイーンを宇宙空間へ追放ことを考えます。そして、リプリーは、クイーンを誘導して、宇宙空間へ追放することに成功したのです!
このようにリプリーvsクイーンとの戦いの見どころは、人間の力では倒す事ができない敵をどうやって遠ざけるかという事を考えて行動することにあります。危機的状況で考えたことを実行に移すのはとても大変な事ですが、リプリーvsクイーンの戦いは人間の頭脳の勝利だと言えますね!
大人気映画エイリアンの続編、「エイリアン2」を観てみよう!

エイリアンは人間がなかなか太刀打ちできないような実際にはいることのないモンスターと戦う事がメインの映画です。
そして、続編であるエイリアン2は、エイリアンよりも強敵なクイーンと戦うという映画ですが、エイリアンと戦うだけでなく、危機的な状況で頑張って生きようとする人の姿やリプリーの勇気を垣間見る事ができる映画です。
エイリアン2は前作よりもパワーアップしている映画なので、ぜひ観て、エイリアンの怖さや勇気あるリプリーvsエイリアンの戦いを楽しんでくださいね。