小学一年生
日本人であるならば、少なくとも昭和の時代に小学校に入学したのであれば、「小学一年生」という雑誌を知らない者はいない!というのは、あながち大袈裟ではないのではないかと思います。いえ、全員知っていると言いきっても良いでしょう。そんな雑誌「小学一年生」は、間もなく創刊100年を迎えるんですよ。驚きですねぇ。

小学一年生
出版不況と言われている中、リニューアルされ値段は高くなったとはいえ、今でも発売されているというのは驚異的です。もう、日本の宝。どんなことがあっても廃刊にしてほしくありません。
で、そんな「小学一年生」といえば、コレ。このメロディです。
そう「小学一年生」といえば、このメロディのCM。実に印象的でいつ観てもほっこりしてしまいます。ということで、このCM「ピッカピカの一年生」を集めてみました。
ピッカピカの一年生
「小学一年生」のCMといえば、それはもう「ピッカピカの一年生」。そうです。コレです。
ですが、実はこのCM、ずっと使われていた訳ではありません。正確なところは分かりませんが、1978年~90年代前半頃まで制作していたとされています。けっこう期間は短いんです。
毎年地方在住の一般の新小学一年生となる児童を使って、小学校入学後の抱負などをテレビカメラに向かって話すというシンプルなものですが、これが素朴で良かったんですよねぇ。
CMソング
当然と言えば当然のことですが、このCMには作者がいます。作詞:杉山恒太郎、作曲:まぶたひとえ です。杉山恒太郎は、日本を代表する世界的な広告クリエーターで、他にはセブン-イレブンの「セブンイレブンいい気分」や、サントリーローヤルの「ランボー」シリーズなどのCMが有名です。
まぶたひとえ は、T-BOLAN、DEEN、FIELD OF VIEW、更にはZARDなどのプロデュースを行い、高田純次&近藤房之助「白いブランコでおやすみ」やDEEN「遠い空で」などへの楽曲提供を行っている吉江一男の変名です。
この脱力したCMは、力のある人たちが作り出してたんです。
80年代
この「ピッカピカの一年生」というCM、小学館によると1978年から放送開始されたそうですが、最初の作品はどんなのだったのか?!残念ながらわかりません。現状で確認することが出来る最も古いものは1982年制作のものです。
いやぁ、イイ感じですねぇ。続けて観ると、楽しさが増します。思わず顔がほころぶ。
90年代
このCM、90年代に入ってからも内容は変わっていません。というか、まったく一緒です。理由は、あまりにも完成されたCMだから。そして、評判が非常に良かった。ということだと思います。結果、何も変わらずに10年以上続けていたからこそ多くの人々の心に残っているのでしょう。
しかし、人間とは業の深い生き物です。特に日本人はそのようです。新しいものをどうしても求めてしまうんですね。つまり、飽きる。
このCMも、90年代後半になると変わってしまうんですよ。
90年代後半
「ピッカピカの一年生」シリーズがいつまで続いたのか?いつ終わったのか?正確な資料が見当たりません。一般には90年代前半までというザックリとした情報しかないようです。で、1997年のCMを観てみると。。。まったく違うっ!
CMソングやキャッチコピーが違うということではなく、もうコンセプト自体がまったく別のものになってしまっています。これはこれで良いのでしょうが、なんというか、普通のCMといいますかね、あの素朴な感じが恋しいといいますかね。
もっとも同じ路線ではリニューアルした意味がありませんから、これは仕方のないことだと言えます。そして、ひとつの時代が終わったとも言えそうです。
復活!ピッカピカの一年生
しかし、神は見捨てなかった!と言うと大袈裟ですが、この名作CM「ピッカピカの一年生」は平成に入り復活し、現在も続いているんです。随分とアレンジされてはいますが、「ピッカピカの一年生」という名フレーズは健在です。
う~ん、「ピッカピカの一年生」という名フレーズは健在ですが、アレンジされすぎではないですか?あの素朴な新小学校1年生はどこにもいません。演出しすぎでしょう。いや、これが現代の感覚ということかもしれん!でもなぁ、演出をしない、素材を活かすという演出方法が秀逸だっただけに、名フレーズはあっても別物ですね。が、それでも、笑えるイイCMではあります。
芦田愛菜バージョン
天才子役として名高い芦田愛菜は、3歳で芸能界に入ったのだそうです。その芦田愛菜が小学校1年生の時、「小学一年生」のCMに登場しています。
最後に「ピッカピカの一年生」と歌われますが、もうそれ、どうでもいいわ。芦田愛菜が可愛すぎます。
森永バージョン
さて、そして今年2019年春。 森永製菓のゼリー飲料「inゼリー」と「小学一年生」がまさかのコラボ。小学1年生ではなく、社会人1年生となってはいますが、内容的にはオリジナルに近い王道路線!というのが嬉しいですね。
社会人であっても、このバージョンとなると思わず微笑んでしまうのは私だけではないでしょう。このCM、みんなを笑顔にする黄金のパターンですな。
ちなみに、ランキングの総合サイトである「gooランキング」が「昭和の日」にちなんで発表した「秀逸すぎた昭和の懐かしCMフレーズ」で「ピッカピカの一年生」は堂々の第1位となっています!