懐かしのアイスクリームが恋しい!!

まだまだ暑い日が続きますね。そうなると恋しくなるのが冷たいアイスクリーム!そして思い出されるのが、あの頃食べていた懐かしいアイスクリームたち。
近ごろは懐かしのアイスクリームが「復刻版」として発売されることも多いので、食べるチャンスもあるのですがやっぱり当時食べていたものの方がおいしく感じられます。これが思い出補正というやつでしょうか。
という訳で1980年代に発売されていたものを中心に、懐かしのアイスクリームをご紹介したいと思います。
『クロキュラー』
まずはこちらから。
1983年にロッテから発売された「クロキュラー」。アイス自体は真っ黒で中身は謎の赤いドロッとしたソース、というインパクト大な商品でした。パッケージも明るいものが多かったので、「クロキュラー」の黒い袋はかなり目立っていました。
食べると舌が黒くなるので、食べたら誰かに「見て―!!」と舌を見せるのがお決まり。わざわざ鏡の前に行って舌の色を確認し、ほくそ笑んだ方も多いでしょう。
こんないかつい見た目ですが、黒い部分はイチゴ味でソースはブラッドオレンジ味というさわやかなアイスでした。人気の高さからその後「アカキュラー」と「アオキュラー」が登場し、さらに数年前には復刻版も発売されました。
『カリッポ』
1982年にグリコから発売された「カリッポ」。スティック状のパッケージで、手で押し出して食べるアイスでした。当時はかなり斬新でおしゃれなデザイン。そしてお値段も他のものより少々高めでした。
中身はシャリッとした氷アイスでかなりジューシー。他のシャーベット系のアイスよりも味が濃くて、その美味しさも人気の一つでしたね。うまく下から押さえながら食べないと、思いがけずアイスが中に引っ込みます。そんなところも懐かしい!復刻してほしいという声も多数です。
『アイスバーガー』

1983年前後に森永から発売されていた「アイスバーガー」。一昔前までは普通にハンバーガーもこのスチロールの箱に入っていましたが、近頃ではすっかり紙箱オンリーになってしまいました。紙箱しか知らない世代にすれば、なんでアイスクリームがこんなケースに入ってるの?中身もハンバーガーぽくないし?となるかもしれません。
箱を開けるとアルミホイルに包まれており、どちらかと言うとハンバーガーアイスというよりチョコパイアイスといった感じでした。
アイスもハンバーガーも、このケースの特別感は新鮮でしたね。この頃のアイスクリームは、味よりもインパクトを重視したものがたくさんありました。遊び心が溢れていて時代を感じます。
『うまか棒』
1979年に九州地区限定で発売された明治の「うまか棒」。その後全国区でも発売され、一躍人気アイスとなりました。チョコがパリパリでおいしくてよく食べました。
この桑マンが出演しているCMは全国区バージョン。「うまか棒」誕生の地である九州ではばってん荒川のCMが流れていました。ちなみにばってん荒川とは九州地方では知らない人がいない、大変有名なマルチタレントです。「うまか」は九州の方言からきていたんですね。
当時は「うまか棒」と「うまい棒」が割とややこしく、買い物に行くお母さんに「うまか棒だよ、アイスの方だからね!」と念押ししないと間違って買ってこられる事もありました。

『雪見弁当』
おそらく1981年あたりに販売されていたロッテ「雪見弁当」、あまり知られていないかもしれません。あの「雪見だいふく」の姉妹品でしたが、販売期間は短かったようです。
見た目だけでワクワクするアイスクリームです。ご飯はバニラのアイスで梅干しはストロベリーソース。それにチョコアイスとみかんゼリーとフーセンガムのおかず。ガムが添えられているアイスなんて斬新ですよね。すごい発想力だと感心します。
これ一つで色々食べられて満足感が高そうな商品なのですが、売れ行きはどうだったのでしょう?販売期間を考えると残念ながらイマイチだったのでしょうか。
『エルコーン』

1980年にフタバ食品から発売された「エルコーン」。グリーンのコーンにメロンとバニラ味のシャーベットが乗っていて、たまに無性に食べたくなります。
蓋をあけたらボコッとアイス部分もはずれてしまって焦ったり。まるごと冷凍されているせいかコーンがふやけやすく、コーンの下をかじって溶けたアイスを吸いだしたり。食べ方にも様々な思い出があります。
このエルコーン、デザインも当時と変わらず販売され続けてきましたが遂に2019年3月末で製造終了となってしまいました。もう食べられなくなるのかと思うと、やはり寂しいものですね。
今年の夏はまだ販売されているお店もあるので、もし見かけたらぜひ手に取ってみてください。
『ビエネッタ』
1983年に登場した「ビエネッタ」。このアイスは今も販売されているのですが、懐かしいのがこのCMです。子どもの頃に見ていた皆さんはCMの影響で「ビエネッタ」といえばかなりの高級品だと感じていたのではないでしょうか。
アイスを銀のスプーンですくう際の「ザク!!」という音。「どんだけパリパリなんだ!?」という想像力をかきたてます。アイスの見た目の美しさも相まって「ビエネッタ」に対する憧れみたいなものが当時は誰しもありました。
当時で500円というのも高級なイメージの原因です。ちょっと大き目サイズで切り分けて食べるアイスとはいえ500円。うまか棒50円の時代ですから、子どもには当然高級品です。どの家庭でも「買いません!」と言われて終了だったり、買ってもらうとしても何か特別な時のみだったのではないでしょうか。
結局食べてみたら思ったほどではなかった、という感想が多いのもこのCMのせいではないかと思われます。
紙蓋のアイスたち
『バニラブルー』

『イタリアーノ』
『シャーベットメイト』
今では見かけない容器といえば、紙蓋のアイスたちです。
紙カップでもプラスチックの蓋が主流になった現代とは違い、当時は紙の容器にベロの付いた紙の蓋でした。紙製の容器も、今に比べてふやけるのが早かったような気がします。
そして、紙の蓋といえばついついくっついたアイスを舐めてしまった思い出。今はフィルムが貼ってあったりで、あまり蓋にアイスがつかなくなりました。まず蓋を開けたら蓋の裏についたアイスを舐めてから優雅に本体へ…なんでだろう、得した気分になったものです(笑)
木のスプーンももちろんセットですね。あの頃は木のスプーンがアイスケースの上の入れ物にどっさり入っていたりしました。今ではなかなかスーパー等でも置いておらずお目にかかれません。
ついついアイスを食べ終わっても木のスプーンをガリガリ噛んでしまい、縦に割れたスプーンから木の味が!せっかくのアイスの後味が!なんて経験ありませんでしたか?