製造方法は全く謎に包まれた「少女」で「人形」の「植物」
「観用少女」もう字面見たまんまのこの生きもの(?)。
「観葉」と掛けた「観用」、ルビを振ると「プランツ・ドール」つまり植物。
そして「少女」で、「観用」=「観賞用」なお人形。
なんと的確なネーミングじゃありませんか。
2000年ネムキ11月号
ヤフオク! - 2000年ネムキTONO 巻頭カラー、川原由美子 観...
「観用少女」ってどんなもの?
wikiの解説をひとつずつ拾って見てみましょう。
職人たちと言うからには複数いるのか? ”名人”と呼ばれない職人もいるのか?
というつっこみはとりあえず置いておいて。
製造方法については全く明かされていません。
つまりこれはお店で売っています。
しかも陳列されている少女たちはみな「眠っている」
普通に椅子に座っているんですが、目を閉じたままです。
たまたま店の前を通りかかって、波長が合ったりすると
少女(プランツ)は目を覚まします。
で、その対象人物に向かってにっこり微笑んだりする。
「買って買って」光線を放ったりもする。
店主も
「目を覚ましたプランツはその持ち主と一緒にいないと枯れてしまう」
などと脅かす、とんでもない店です。
やんわりと脅かされた結果、ものすごい大金を払って買うことに。
さらに主食のミルクも、砂糖菓子も高価。
そして身につけさせる衣類や調度類も高価です。
でもなんでそこまで払ってまで入手するのか。
それは少女(プランツ)のおめがねにかない、プランツを手に入れることは
都市伝説と言われるほど稀有でラッキーなことだから。
主食はミルクと砂糖菓子ではありますが、むしろ「持ち主の愛情」が一番の栄養です。
愛情が不足するとミルクを飲まなくなり、枯れてしまいます。
波長が合わないのに無理やり買った(奪った)プランツも、目覚めないまま枯れてしまいます。
ですが、愛情いっぱいに世話をされたプランツはとても長生きします。
持ち主が年老いてもプランツは美しい少女の姿のままです。
プランツ・ドールに魅せられた人々
名前のない人間たち
プランツの持ち主は、たまたま店の前を通りかかって、買うはめになった客がほとんどですが
よそで見かけて欲しくなって来店、運よく波長の合うプランツとめぐり合う人もいれば
何度通いつめても全くカップリングに至らない人もいます。
プランツは、見た目がこんななので、欲しがる人間は男ばかりかと思いますがさにあらず。
持ち主は男女とも、老いも若きもいろいろいます。
また、持ち主としてではなく、その周辺の人間としてプランツと関わる人々もいます。
このシリーズでは、個々のプランツには呼び名やあだ名があったりなかったりしますが
登場する人間たちには一切名前がありません。
このことからも、この『観用少女』シリーズの芯はプランツたちであり、
プランツが最重要のモチーフであることがわかります。