70年代の小学生を恐怖に陥れた「ドラゴンブックス」!!
皆さんは子供の頃、「幽霊」「UFO」「宇宙人」などを題材にした児童書を読んだ経験がありますでしょうか?これらは一般に「怪奇系児童書」と呼ばれ、立風書房が出版していた「ジャガーバックス」、そして今回ご紹介する70年代半ばに講談社が出版していた「ドラゴンブックス」が有名です。この記事では、「ドラゴンブックス」シリーズから出版された全11タイトルをご紹介したいと思います。
左の方の書籍が「怪奇系児童書」と呼ばれる物です。
「恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科」
記念すべきドラゴンブックス第1弾として出版された、佐藤有文著「恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科」。怖い写真やイラストを多用し「恐怖のドラキュラ伯爵」などを紹介しています。近年、待望の復刊が実現した1冊でもあります。



「なぞと怪奇の世界をさぐる ミイラ大百科」
第2弾として出版された、黒岩学了著「なぞと怪奇の世界をさぐる ミイラ大百科」。「死を呼ぶファラオの呪い」など、古代エジプト文明における恐怖要素を詰め込んだ内容となっています。


「食糧危機を生き抜くための 飢餓食入門」
第3弾として出版された寺ノ門栄著「食糧危機を生き抜くための 飢餓食入門」。一連のドラゴンブックスの中でも異色の作品であり、決してマネしてはいけない(?)ゲテモノ料理の数々を紹介しています。中身を見た上で、これを子供に読ませようと思った親御さんはいたのだろうか?


「きみも悪魔博士になれる 悪魔全書」
第4弾として出版された佐藤有文著「きみも悪魔博士になれる 悪魔全書」。 1973年に大ヒットを記録した映画「エクソシスト」を参考にしたと思われる題材などを収録していました。こちらも近年、復刊が実現しています。



「地球の危機を生き抜くための 生き残り術入門」
第5弾として出版された志水健太郎著「地球の危機を生き抜くための 生き残り術入門」。1974年には「大地震」というパニック映画ブームを代表する作品が公開されており、この手の題材も需要があったと思われます。


「冒険とロマン 世界海賊百科」
第6弾として出版された武内孝夫著「冒険とロマン 世界海賊百科」。16世紀に活躍した「海賊貴族」フランシス・ドレークなどを紹介していました。


「20世紀最後のなぞに挑戦する 四次元ミステリー」
第7弾として出版された佐藤有文著「20世紀最後のなぞに挑戦する 四次元ミステリー」。「実在する四次元の森」などをジャイアント馬場風のイラストで紹介しています。イラストの馬場が若いです!


「暗黒の帝国を解剖する 秘密結社」
第8弾として出版された小山内宏著「暗黒の帝国を解剖する 秘密結社」。世界に数多く存在する秘密結社や、「マフィア裁判所」などをドラゴンブックス特有のリアルなイラストで紹介。この表紙のように、秘密結社には虎の毛皮を被る人物がいるのだろうか?



「世界の運命をあやつる 陸海空スパイ大戦略」
第9弾として出版された古谷多津夫著「世界の運命をあやつる 陸海空スパイ大戦略」。かつて「日本海軍で本物の軍事スパイだった人が書いた」とされる本物のスパイ百科であり、秘密兵器やスパイ秘話の数々が掲載されているとのこと。


「心霊界の不思議に挑戦する 霊魂ミステリー」
第10弾として出版された佐藤有文著「心霊界の不思議に挑戦する 霊魂ミステリー」。「霊魂の重さは7グラム」などと言った、やたら具体的な数字が目に付きます!


「幽霊のAからZまでわかる 日本幽霊百科」
最後にご紹介するのは、第11弾として出版された佐藤有文著「幽霊のAからZまでわかる 日本幽霊百科」。「日本の幽霊には足がないが、外国の幽霊には足がある」といったトリビアから、幽霊の出現スタイル、出現しやすい場所・季節などを紹介しています。

「吸血鬼百科」「悪魔全書」は復刻されてます!
どれも現存数が非常に少なく、古本が数万円~数十万円で取引されていたドラゴンブックスですが、近年「恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科」及び「きみも悪魔博士になれる 悪魔全書」が待望の復刊となりました。他のタイトルについても復刊が熱望されていますので、今後復刊されるかもしれません。期待して待ちましょう!
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