日本のパンクのパイオニア・遠藤ミチロウ死去。
パンクバンド「ザ・スターリン」のボーカリストであり、ソロとしても多彩な活動を続けていた遠藤ミチロウが、4月25日に膵臓がんのため死去しました。68歳でした。
公式アカウントで告知されました。
昨年膵臓がんが発覚し、手術を行うなど闘病を続けていた遠藤。彼の公式ツイッターで訃報が告知されると、関係者やファンは大きな悲しみに包まれました。既に葬儀は近親者のみで執り行われており、後日音楽葬が開催されるとのことです。
音楽関係者から続々と追悼の声が!
日本におけるパンクの重鎮として、多大な影響力を持ち続けてきた遠藤。彼を慕う数多くのミュージシャンたちが、SNS上で彼の死を悼みました。ごく一部でありますが、追悼コメントをご紹介したいと思います。
マキシマム ザ ホルモン
竹原ピストル
ソウル・フラワー・ユニオン
綾小路翔
渋さ知らズ
遠藤ミチロウに影響を受けたアーティストたち!!
前述の通り、パンクの重鎮としてパンクの世界ではその名を知らない者はいない遠藤ですが、その影響力は音楽だけに留まりません。ここでは「彼を信奉している」「彼に影響を受けた」と公言するアーティストを何人かご紹介します。
宮藤官九郎
脚本家として活躍する宮藤官九郎、通称クドカン。宮藤はバンド「グループ魂」のギタリストでもあり、中学生の時に聴いたスターリンに衝撃を受けたと言います。そして、遠藤の「思考を拒絶する過剰な文体」には、脚本執筆において少なからず影響を受けていることも明かしています。
千秋
90年代に「ポケットビスケッツ」としても活躍した千秋。スターリンの熱心なファンであり、遠藤との特集が組まれた雑誌において「結婚して私も遠藤になった(ココリコ遠藤との結婚により)」とコメントしています。

LOUDNESS
「FLATBACKER」「LOUDNESS」といったバンドでボーカルを務めた山田雅樹。FLATBACKER時代に作詞した歌詞について「その過激さは遠藤ミチロウの影響」と、遠藤にインスパイアされたことを認めています。

遠藤自身と音楽活動を行うミュージシャンも!
また、遠藤の信奉者を公言しているthee michelle gun elephantの元ドラマー、クハラカズユキは2004年から遠藤自身とバンド「M.J.Q」を結成、アルバムを発表しています。またBLANKEY JET CITYのドラマーで、元々スターリンに所属していた中村達也は、飛行機で偶然遠藤と出会い、ユニット「TOUCH-ME」を結成したというエピソードも。

このように、様々なジャンルのアーティストから信奉され、尊敬されていた遠藤。彼の遺した音楽はこれからも人々の記憶に残り続け、後進のアーティストに影響を与え続けていくことでしょう。後日開催が予定されている音楽葬も楽しみです!
後身の才能は「遠藤ミチロウ」トリビュートアルバムで堪能!
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