バリー・ホワイトについて

愛の伝道者とも呼ばれたバリー・ホワイトは、ロサンゼルスの犯罪多発地域で育ちました。
荒れた幼少期を過ごしており、兄弟はギャングとの抗争で殺害されたそうです。
そんなバリー・ホワイトも3万ドル相当のキャデラックのタイヤを盗んだために、16歳で4ヶ月間投獄されました。
その時、運命の曲に出会ったといいます。その曲はエルヴィス・プレスリーの「It's Now or Never」であり、後のバリー・ホワイトの人生に大きな影響を与えることになります。
It's Now or Never

このエルビス・プレスリーの至極のバラードを獄中で聴いたバリー・ホワイトは、ギャングから足を洗い音楽の道へと進んでいくことになります。
初めはプロデューサーとして頭角を現します
大ヒットとなった女性トリオのラブ・アンリミテッドのアルバムは100万枚を超えるセールスを記録します。
その中からシングルカットされたのが「Walking In the Rain with the One I Love」でした。
Walking In the Rain with the One I Love

直訳すると"愛する人と一緒に雨の中を歩く"という曲ですが、大変ロマンチックな曲です。
R&Bのビルボードでも好成績を残し、バリー・ホワイトが音楽シーンでの存在感を残した記念すべき最初のシングルでもありました。
ちなみに、曲の終盤で電話している相手の声は、バリー・ホワイト自身と言われています。
ラブ・アンリミテッド・オーケストラ
ラヴ・アンリミテッドの大ヒットの翌年、バリー・ホワイトはラヴ・アンリミテッドのバックバンドとしてソウルバンドとオーケストラを合体させたラヴ・アンリミテッド・オーケストラを結成させます。この総勢40名からなるオーケストラバンドは、「Love’s Theme」という曲をリリース。この曲がリリースがディスコ時代の到来を告げたとも言われています。

「愛のテーマ」で知られるのこの曲は、ディスコ時代の到来を告げた名曲中の名曲であり、バリー・ホワイトの才能が爆発した作品でもあると思われます。
インストであるこの曲は終始爽やかで、聴いてると心地よい気分になれる名曲でした。
バリー・ホワイトはこの様なプロデューサーとしての才能を開花させた後、ソロデビューをして更なる評価を得ることになります。
元々は男性ボーカルに作成した曲だったのですが、周囲の勧めから自身で歌うことになり、ソロアーティストとしての才能も開花させることになります。
バリー・ホワイトのソロ作品
バリー・ホワイトは多くの作品を世に送り出し、グラミー賞のノミネートは通算11回、賞に2つ輝くという功績を残しました。
あまりにも多くの曲があるので、今回はその中でも大ヒットシングル「Can’t Get Enough of Your Love, Babe」とグラミー賞を獲得した「Staying Power」を聴き直してみましょう。
Can’t Get Enough of Your Love, Babe

バリー・ホワイトの楽曲の中では「Love’s Theme」に次いで売れたと言われている1974年にリリースされたこの曲は、大ヒットアルバム『Can't Get Enough』に収録されていたシングルであり、バリー・ホワイトのソロとしては代表曲になります。
終始軽快な曲調であるこの曲は、なんというか爽やかな風を感じる様に思います。
名曲です(^^)/
Staying Power

1999年にリリースされたこの曲は、実はバリー・ホワイトにとってはヒット曲ではありませんでした。
しかし、グラミー賞に輝き、そしてバリー・ホワイトのソロキャリアの総決算となった曲であることは間違いありません。
あくまでもソウルフルでR&Bのサウンドから揺るがない楽曲には頭が下がるなぁと思いました。
バリー・ホワイトを聴き直してみて
才能溢れる彼は58歳でこの世を去りました。
しかし、生前彼が携わった楽曲の総売上は1億枚を超えると言われています。
70年代のソウルやR&Bを聴いていた方なら、必ず一度は耳にしていると思われるバリー・ホワイト。
彼の残した功績は非常に大きかったと思われます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました(^^)/