佐藤安太とは

佐藤安太さんは1924年に福島県いわき市で生まれました。
1945年に山形県米沢市にある米沢工業専門学校化学工業科を卒業し、太平洋戦争後に上京します。
1953年にタカラの前身となる佐藤ビニール工業所設立。当初は有限会社でしたが、その後株式会社化しています。この当時はビニール製の雨合羽や雑貨など、ビニール製品の製造を主要な事業としていました。
その後、空前の大ヒットとなる「ダッコちゃん」を生み出し、社名をタカラに変更し本格的に玩具業界に進出することになります。
数々のヒット作を世に送り出し、タカラの経営から一線を退いた後は、 ライフマネジメントセンター理事長や福島工業高等専門学校客員教授などを務めました。
2019年2月26日に老衰の為亡くなれました。享年94歳でした。
略歴
1924年 - 福島県いわき市にて誕生。
1945年 - 米沢工業専門学校化学工業科卒業。
1953年 - 佐藤ビニール工業所社長。
1960年 - 宝ビニール工業所社長。
1961年 - タカラビニール工業所社長。
1966年 - タカラ社長。
1986年 - 黄綬褒章。
1994年 - タカラ会長。
1995年 - 勲四等旭日小綬章。
1999年 - タカラ社長。
2002年 - ライフマネジメントセンター理事長。
2010年 - 山形大学大学院理工学研究科博士課程修了。
タカラトミー 公式ホームページ
※2006年にトミーがタカラを合併し、株式会社タカラトミーが発足。
その為、現在は株式会社タカラとしては存続していません。
タカラトミー公式
佐藤安太(タカラ)が世に送り出した玩具を振り返る
佐藤安太さんが世に送り出した玩具は、ミドルエッジ世代なら間違いなく懐かしいものばかりです!
中にはタカラが他の企業と共同で開発したものも含まれていますが、どれも昭和を代表する玩具です。
さっそく確認してみたいと思います(^^)/
「ダッコちゃん」

もともと1960年に売り出された当初は、「木のぼりウィンキー」などの名称で売られていました。
ダッコちゃんはデザイナーの大木紀元さんにより描かれたそうです。ちなみにダッコちゃんのヒントになったのはディズニー映画の『ボクはむく犬』といわれています。
デパートの女子社員が腕に付けていたり、大相撲のテレビ放送で観客が腕に付けているのが放送されるなどで、爆発的な大ヒットとなりました。
まさに昭和の玩具の象徴的存在だったと思います。
「リカちゃん人形」

元々ダッコちゃん等のビニール玩具のメーカーだったタカラがそのビニール加工のノウハウを生かして1967年に着せ替え人形市場に参入したのがこの「りかちゃん」でした。
企画にあたり、日本の少女たちがより身近に感じられるようなファッションドールというテーマが掲げられ、小学生という設定になりました。またイラストは漫画家の牧美也子さんが担当しました。
当時はバービー人形が女王として君臨してのですが、追い風を受けてリカちゃん人形が首位となり、日本では着せ替え人形のことをリカちゃん人形とくくって表現する程の知名度になっています。
「チョロQ」

当時ミニカーは自動車玩具の定番として人気があり、タカラもミニカーのシリーズ開発に乗り出しました。そして、他社製品との差別化のために動力を搭載することとなったのです。
既に電動式はあったのですが、コスト面や子供たちでも手軽に遊べることを追求した結果、ゼンマイ式を考案します。
ディフォルメした寸詰まりの車体とゼンマイ動力という組合せは直進安定性を欠き、チョロチョロと動き回ることから「チョロQ」と命名。爆発的ヒットとなりました。
後ろに10円玉を挟んでウイリー走行させて遊びましたよね!
懐かしいなぁ・・・
「フラワーロック」

1988年にタカラが発売したフラワーロックは、周辺で音が鳴ると、それに反応して本体があたかも踊るように動く仕掛けになっていました。
鉢植えに植えられた1輪のヒマワリまたはハイビスカスの花が、サングラスをかけて楽器を持ったデザインとなっていたのが特徴的でした。
私が初めてこの玩具に出会ったのは、小学生の頃の友人宅だったと思います。衝撃を受けた後に大爆笑をしていた記憶がありますねぇ(^^)/
大変ユーモアがあって、楽しい玩具だと思います。
「人生ゲーム」
人生ゲームはもともとアメリカで1960年に発売されたボードゲームであり、それをタカラが日本版として1968年に発売しました。

この日本版は「人生ゲーム」という名称で「タカラのアメリカンゲーム」シリーズとしてライセンス契約での発売となりました。
「人生ゲーム」は日本におけるタカラの商標登録であり、日本版の累計出荷数は1,000万個を超えていると発表されています。
双六を発展させたボードゲームの王様であり、ルーレットを回して進めていくゲームには、ほんと熱中しました。また、ルーレットを回した時の音が良いんですよねぇ(^^)/
今でも改良版が発売されているという息の長いゲームです。
「トランスフォーマー」

トランスフォーマーの元となったのは、タカラが発売していてた『ダイアクロン』『ミクロチェンジ』の後期に存在した変形ロボットであり、それをアメリカの企業と提携し試行錯誤の末にアメリカで『トランスフォーマー』として発売しました。それが北米を中心に大ヒットし、日本に逆輸入したのが国内における『トランスフォーマー』になります。
子供の頃、このトランスフォーマーには熱中しましたよねぇ(^^)/ 勇者シリーズなんてものもあったと思います。
大変懐かしい玩具ですね。
おわりに
佐藤安太さん率いるタカラが世に送り出した玩具はいかがだったでしょうか?
どれもこれも懐かしく、知名度も異常な程高いものばかりでしたね。
テレビゲームが主流になる前、我々はこういった玩具に熱中していました。
工夫を凝らして自分なりの遊び方を楽しんでいた記憶があります。
懐かしいなぁ・・・ 特にチョロQに10円玉を挟んでウィリーさせた時の衝撃は、ほんとに鮮明です。
なんだかまた玩具で遊びたくなってきましたね(笑)
最後までお読み頂き、ありがとうございました!