サントリー ローヤルはウマい。味もCMも。80年代のサントリー ローヤルのCM振り返ります。

サントリー ローヤルはウマい。味もCMも。80年代のサントリー ローヤルのCM振り返ります。

空前ともいえる昨今の国産ウイスキーブーム。それを支えているのは何もプレミアムウィスキーだけではありません。サントリー創業者の鳥井信治郎が手掛けたサントリー ローヤルはウマい。味だけではなくCMもウマいのです。80年代のサントリー ローヤルのCMを振り返ります。


サントリー ローヤル

ウィスキーが全く売れんという時代がありました。それでも国内メーカーは努力に努力を重ね、今では空前の大ブーム。世界的に国産ウィスキーは認められ品薄、いえ、品薄どころか在庫が底をつき販売できないほどです。
サントリーの山崎など高級ウィスキーの人気が高いわけですが、サントリーにはもう少し手ごろで手に入るローヤルという素晴らしいウィスキーがあります。

ウイスキー 日本 700ml

サントリー ローヤル

サントリーローヤルは、サントリー(当時は寿屋)の創業者であり、初代マスターブレンダーでもあった鳥井信治郎が自身の全てを注ぎ込んだ渾身のウィスキーなのです。
1960年に創業60周年を記念して発売ということで、ラベルには60の文字が入っていました。

1960年
サントリーローヤル、創業60周年を記念して発売

サントリー ローヤル

1990年頃にスリムボトルが発売され(2007年に丸みのあるボトルにリニューアル)た以外は、ラベルの変更だけで基本的にはボトルの変更は行われていません。

660ml

サントリー ローヤル スリム

発売当初は高価すぎて、とても一般人には手の届く代物ではありませんでした。オールドだって高級という位置づけですからねぇ。ご贈答用として買えるかどうかといったところです。
1980年代中期以降より、山崎や白州、響などといった更に高級な商品が出てきたことや、酒税法が改正されたことで値段が下がり、80年代に入り、ようやく一般人の手に入るようになりました。
と、同時に80年代のサントリー ローヤルは素晴らしいCMを連発するんです。まるで映画のようなCM、ご紹介しましょう。

アーネスト・ヘミングウェイ

80年代に入ると名作と言われるサントリー ローヤルのCMが続々と登場してきます。勿論それまでも素晴らしいCMはありました。ただ、サントリーに限ったことではありませんが、バブルへ向かって景気が良くなっていくために、CMに巨額の製作費をかけられるようになったことが大きかったかと思われます。

1980年から1982年にかけて放映されたサントリー ローヤルのCMは、アーネスト・ヘミングウェイやジョン・スタインベックといった文豪の作品を題材にして制作されました。

「男はグラスの中に、自分だけの小説を書く事が出来る」。男のロマンですね。しかも、サントリー ローヤルが持つ格調の高さも言い表してます。ナレーションを担当したのは森山周一郎。これもまた、いい味出してます。

アルチュール・ランボー

恐らくサントリー ローヤルのCMでもっとも有名なのは、1983年から1985年にかけて制作された世界の偉人シリーズではないかと思います。

第一弾はアルチュール・ランボーです。天才的な詩人ですが、どうでしょう。知る人は少なかったのではないかと思います。そうなんです。専門家の間では有名。しかし、一般的には知ってそうで知らない人物を取り上げているところが、このシリーズのミソなんですね。

時は音楽的に言えばニュー・ロマンティック華やかりしころ。それがよく反映されています。とはいえ、化粧をしたランボーとは!ニーノ・ロータを思わせる音楽も印象的ですが、使われているのはマーク・ゴールデンバーグの「QUEEN OF SWORDS」という曲です。
映画ではニーノ・ロータとくれば、監督はフェリーニ。このCMもまさにフェリーニ色全開となっています。プロデュース:杉山恒太郎、ディレクション:高杉治郎、コピー:長沢岳夫という当時日本が誇るクリエーター達が集結しています。

アントニオ・ガウディ

大きな話題を呼んだランボー編に続いて制作されたのは、第二弾となるアントニオ・ガウディです。今でこそ天才建築家として多くの人が知る存在ですが、当時は一般的には全くもって知られていませんでした。と言うよりも、このCMによって日本人の多くが知るようになったと言っても過言ではないでしょう。
ガウディかぁ、上手いとこ持ってきますよねぇ。CMは前作以上に幻想的。上質な映画のようです。

「人を酔わせるのは命」ときましたか。深い!何とも深いコピーです!奇妙な登場人物がいろいろ出てきて楽しませてくれますが、もっとも奇妙なのはガウディの建築物ですね。四角のビルばっかりの日本では、初めて見たらそりゃビックリしますよ。

グスタフ・マーラー

ロックは聴いてもクラッシックは聴かないという人にとってマーラーは恐らく未知の存在でしょう。曲は知らなくともベートーベンやモーツァルトであれば名前くらいは知っているのではないか?しかしねぇ、マーラーでしょう。知らんわなぁ。と言うことで第三弾はグスタフ・マーラーの登場です。

ヨーロッパ風の実写と中国風のイラスト。融合しているのかしてないのかよく分からない。地味。そう言ってもいいかもしれませんね。中途半端。そんな感じもしないではありません。ランボー編やガウディ編に比べて映像に驚きがないからでしょうか?三段目ということで慣れてしまったのかもですね。

CMからもお分かりのように、この年からラベルが変わります。「60」の文字の代わりに「SR」が入ります。これはサントリー ローヤルの頭文字から取られています。

720ml

サントリーローヤルSR

発売から20年以上経ってこのマイナーチェンジ。良いデザインは変える必要がないということでしょうね。

アンリ・ファーブル

サントリーも反省したか?もっと一般人が知っている偉人でいこう。そう考えたに違いありません。第四弾にしてもっとも知名度の高いファーブルの登場です。

ファーブルといえば「昆虫記」。読まれた方も多いと思います。ファーブルは身近な存在です。しかし、昆虫ですからねぇ。CMの中に出てくる昆虫のイラストは美しい。格調もある。とは言え昆虫は好き嫌いが分かれます。食べ物の広告に昆虫が使われないのもそのためです。そういった意味ではチャレンジしたんです。このCMは。その精神やよし!が、このシリーズはこれで最後となりました。

開高健

80年代後半におけるサントリー ローヤルのCMといえば、開高健でしょう。サントリー宣伝部出身であり、芥川賞作家でもあります。何よりその生き方が多くの人々の共感を得て、超売れっ子となっていました。開高健がどのような生き方をしていたかと言いますと、釣りです。もう、世界中をまたにかけて釣り三昧の日々。これがカッコいいんですよね。開高健のライフスタイルをそのまんまCMにしてるんですが、もうバッチリです。

「裸の王様」という作品で第三十八回芥川賞を受賞し、それ以外にも毎日出版文化賞、川端康成文学賞、菊池寛賞、日本文学大賞など多くの受賞歴がある開高健。しかし、それらの受賞作よりも多くの人々に受け入れられたのは釣り三昧の日々を写真と文章でまとめた「オーパ」でしょう。まさにこのCMそのまんまの世界が広がっています。

創業者の思いが詰まったサントリー ローヤル。それぞれのCMからも熱いものが伝わってきますね。サントリー ローヤルは、国産ウイスキーの父と言われる鳥井信治郎の遺作でもあります。

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