当時観れなかった作品でしたが、最近ようやく観ることができたので振り返っていきたいと思います。
和製の本格ホラー映画「スウィートホーム」!!
スウィートホームは、1989年1月に東宝系にて公開された日本のホラー映画です。

あらすじ
はじまり・・・
フレスコ画家・間宮一郎の作品を追って、間宮一郎が生前に住んでいた古い館に、テレビ取材班5人はやってきた。館の壁画のほこりを除去するなどした取材班は、壁面から連作と思われるフレスコ画を発見した。取材班は、間宮一郎がなぜ、その壁画を描いたのか、経緯を突き止めようと取材を進めた。
謎の怪奇現象
しかし、どういう訳か、次々と怪奇現象が起こり、やむなくプロデューサーの和夫と、ディレクターの秋子は取材を断念する。そして、引き上げの準備を始めたのだが、その最中、カメラマンの田口とレポーターのアスカが、怪奇現象によって命を落としてしまうのであった。
間宮家の秘密
そこへ山村と名乗る老人が現れ、間宮家にまつわる惨劇を明かす。間宮一郎の妻が誤って我が子を死なせ、そのショックから精神に異常をきたし、次々に子供をさらっては殺害し、末には自らの命を絶つという、凄惨な事件が起きていたのであった。館に入る時に田口が、間宮夫人の霊を鎮める供養塔を壊してしまったため、間宮夫人が悪霊となって甦ったのだという。やがて、間宮夫人の霊は、生き残った和夫達にも迫り、和夫の娘、エミが夫人の霊にさらわれてしまった。和夫と秋子は山村老人の助力を得てエミの救出に向かうのであった。
劇場予告編
日本映画のオモシロ男、伊丹十三と、若き天才監督、黒沢清。そして、SFXメイクの長老、ディックスミスが手を組んだ映画となります。
主な出演者
エミ: NOKKO

エミ役に、当時人気絶頂だったレベッカのボーカル・NOKKOが起用されています。
映画初出演です。
NOKKOが演じるエミは、生意気そうな娘で、いい感じだったと思います。
カメラマン田口: 古舘伊知郎

私にとっては、プロレスやF1の中継でお馴染みな彼でした。
映画初出演です。
少し、とぼけた感じのカメラマンを演じていて、いい演技だったと思います。
山村老人 :伊丹十三

俳優で、映画監督の伊丹十三。
私が中学生の頃は、「マルサの女」の監督として知れ渡っていました。
伊丹十三が演じる訳知りの気骨ある老人は、老人といってもあまり年寄くさくなく、むしろ、かっこよかったです。
映画の感想(ネタバレ含む)
迫りくる影が怖い!!影に接触してしまうと、超高熱で焼き殺されてしまう。
特に、カメラマン田口(古舘)が「影」に捕まり、下半身を溶かされ半狂乱状態で、アスカを追い回すシーンは本当に怖かったです!!
最後は、間宮夫人の霊は昇天して、和夫、秋子、エミは助かってよかったです。
田口とアスカ、山村は殺されてしまったけどね。
Amazon.co.jp: スウィートホーム [VHS]: 黒沢清, 佐藤善木: ビデオ
なぜDVD化されないのか??
ファミコンゲームも作られました!!

1989年12月にカプコンから発売されました。
ジャンルは、ホラーRPGです。
館に閉じ込められたテレビ取材班の5人は、館から脱出することができるのか!?
このゲームは、かなりシビアだといわれています。
何故なら、一度死んだキャラは絶対に生き返らないのです。
キャラが何人も死んでしまった場合、攻略が難しくなるため、「ギブアップ・あきらめる」というコマンドが存在するくらいなんです。
このゲームはマルチエンディングで、館から生還した人数によって、異なるエンディングになります。
本作は、同じくカプコンの「バイオハザード」の原型になったゲームといわれています!!
最後に

映画ポスター
映画「スウィートホーム」は、探索型ホラーゲーム達の原流となっていると思われます。
なぜなら、この映画が無かったら、ファミコン版「スウィートホーム」は作られなかった訳だし、後の大ヒットゲーム「バイオハザード」も作られず、「バイオハザード」を追随するゲームや「バイオハザード」がらみの映画も作られなかったかも知れないのです。
そう考えると、この映画が後世に与えた影響は大きいと思います!!
(と言ったら大げさかな?)