80年代初めのワカモノファッション、基本はトラッド
1980年発行のPOPEYEの裏表紙
POPEYE ポパイ 1980年2月10日号/レトロ雑誌 - ヤフオク!
J.Pressブランドは今もありますが、ずっとコンサバな路線のトラッドブランドです。
一般に受け入れやすく、身につけやすく、いい印象を持たれやすい
息の長いスタイルなのだと思います。
mc Sister 1980年発行の表紙
mc Sister エムシー シスター No.129 1980年 昭... - ヤフオク!
「プレッピー」と特集にありますね。
プレップとはアメリカの一流大学へ進学するような、名門私立高校プレパラトリースクールのことで、
そんな学校に行くええとこのお坊ちゃんお嬢ちゃんファッションを取り入れたのが
「プレッピー」なわけです。
なので基本上質で、上品で、かっちりしてるんですね。
こういったある意味「カタい」「きちんとした」印象のファッションが
当時の「大学生」というイメージとうまくマッチしたんでしょうね。
「女子大生ブーム」で注目されている女子も、みんな同じようなファッションが多かったです。
女子大生ブームってなんだ?
それまでは、高校を卒業して就職して寿退社とか、
高校を卒業したらしばらく「家事手伝い」という名前の「花嫁修業」をして
結婚するとか
そういった流れが世の中の女性にはあったわけですが
受験戦争とか偏差値とか共通一次とか、とにかく
男子だけでなく女子も大学行っていいんじゃね?
という雰囲気ができあがってきてたんですね。
熊本大学現役女子大生という衝撃
ちょうどそんな時に流れた宮崎美子さんのCMと
彼女が熊本大学の現役女子大生だという事実は
映像のアクションとあいまって、とても衝撃的でした。
ある意味、当時の「女子大生」のイメージを確立させたと言えると思います。
大学デビューの人もたくさん
高校までは制服とか、親が買ってくれてたとか
(そもそも服を買えるほどの小遣いは持ってなかったし)
諸般の事情で、ダサい、というかぜんぜんイケてないスタイルのコたちが
大学生になって「女子大生」っぽい恰好でデビュー!というのは
わりと普通にありましたね。
だいたい、高校卒業の時に、資生堂とかカネボウが化粧のレクチャーに来るんだよ。
化粧品のサンプル持って。
このころの流行り定番はこれ「ボートハウス」トレーナー
今じゃ「トレーナー」という名前も死語に近いけど
要するにスウェットです。
結構厚めで、裏はパイル地です。
しかもそれを「裏返し」に着る。
意味わかりません。
首の後ろにあるブランドタグ
試着のみ!BOAT HOUSE・キャプテンサンタ コラ... - ヤフオク!
ケロリンも何度か裏返しトレーナーは着てみましたが
(買いに行くのさえ恥ずかしかったのでボートハウスじゃないし
近所のスーパーで買った、どっかのブランドのバッタもんでしたけど)
何人もの見知らぬ善意あふれる方に、通り過ぎる際に
「あの・・・裏返しですよ」
とひそひそ忠告され、裏返しはやめました(笑
チェック柄のスカート(女子)
そのトレーナーの下(もしくはポロシャツをインした状態)に
合わせる女子のボトムは「チェックのスカート」。
普通のチェック柄のスカートもありましたが
当時流行ったのはこれ。巻きスカート。