【キャロル】矢沢永吉の名とともに日本ロックシーン史における伝説となったロックバンド!

【キャロル】矢沢永吉の名とともに日本ロックシーン史における伝説となったロックバンド!

日本における全てのロックバンドの歴史はキャロルから始まったといっても過言ではないでしょう。わずか2年半の活動期間にも関わらず、後世に続く日本のロックンロールを方向付けたのは間違いなくキャロルと矢沢永吉です。


矢沢永吉率いる「キャロル」

日本のロックシーンに大きな影響を与えたバンド「キャロル」

活動期間はわずか2年半

キャロルのファンキー・モンキー・ベイビー!

キャロルの経歴

矢沢永吉が貼り紙でメンバー募集

ジョニー大倉が矢沢に電話して京急川崎駅で待ち合わせたが、矢沢は当時吉田拓郎みたいな肩まで伸びた長い髪で、ジョニーのリーゼントを笑ったそうだ。

このとき喫茶店で話をした二人、そのとき矢沢は「俺はビッグになるために広島から出て来た」と語っていたらしい。
当初はビートルズのコピーをやり、ビートルズのロッカーズスタイルを真似することで注目を集める。また、オリジナル曲にもその影響が多く見られる。

当時、バンドのコンセプトをつくっていたのはジョニー大倉。
クリスマス・キャロルからのインスピレーションという「キャロル」というバンド名に始まり革ジャンにリーゼントというスタイル導入も彼の発案で、当時まともな革ジャンを売っているのはバイクショップぐらいしかなかったという。

デビューから2年半、解散に至るまでのキャロルの動きは、矢沢によって決定されていった。矢沢はキャロル結成時には100曲以上のオリジナル曲を持っており矢沢の性格、矢沢の生き方がキャロルの方向を決めていった。ファンやマスコミに触れるキャロルは、大半矢沢に代表されていた。
キャロル結成後、横浜伊勢佐木町のディスコ・ピーナツで初演奏。その後は店のレギュラー・バンドとなった。他に京浜地区のゴーゴーホールやナイトクラブ等でライブ活動を行う。

メンバーの送り迎え、セッティング、店のマネージャーとの交渉など、バンドマネジメントは全て矢沢。
東京蒲田の名門キャバレー・ウラシマに出演する頃には、キャロルのトレードマークともなる「革ジャン・リーゼント・ロックンロール」の三大要素も確立しつつあった。

1972年、「ルイジアンナ」でデビュー

ミッキーのアイデアで「ルイジアンナ」でデビュー以降、異例の毎月一枚のシングルをリリース。1972年12月から1973年6月までの7枚のシングルが毎月売り出された。「ルイジアンナ」が20万枚、「ヘイ・タクシー」が10万枚、「ファンキー・モンキー・ベイビー」は30万枚を売り上げた。その他のレコードも平均10万枚を売り上げ、コンサートはどこも満員だった。

1973年2月28日、内田裕也プロデュースの「第1回ロックンロール・カーニバル」に出演。『リブ・ヤング!』の熱演で、週刊誌も大きく取り上げ、篠山紀信、山本寛斎、龍村仁ら、業界人や若いクリエーター、地方のイベンターたちも会場に集まった。

彼らはキャロルのロックバンドという以上の新時代のヒーローたる存在感にいち早く着目、篠山は『リブ・ヤング!』出演時からキャロルをマークし、キャロルを被写体としてフォト・セッションを続け、その作品はディスクジャケットや宣伝用写真として用いられた他、『週刊プレイボーイ』が毎週グラビアに掲載。キャロルのビジュアル・イメージ作りに一役買った。当時キャロルのメンバーはライブの前に大量に酒を飲みステージに上がった。

「第1回ロックンロール・カーニバル」では、初の大舞台ということもあって極度のトランス状態に陥り、ジョニーが失神した。これによってキャロルは失神するほどの強烈なステージをするという噂が飛び交い、キャロル人気に拍車をかけた。マスメディアのインタビューでは、矢沢が挑発的に喋りまくり、あとの三人は難しい顔をして黙るという戦略をとった。

1973年、NHKのディレクターだった龍村仁がドキュメンタリー『キャロル』を制作したが、放映の是非を巡ってNHK上層部と揉め、大きな社会問題になった。この事件は、キャロルがひとつのロックンロールバンドを超えて、社会現象として1つの色に塗り替えた。この頃からキャロルのコンサートは軒並みソールドアウトとなり、パニック状態となる。

2年半での解散、その後

キャロルが発表したシングル

わずか2年半で彼らが残したものが日本のロックンロールを方向付けました

ルイジアンナ/最後の恋人(日本フォノグラム/フィリップス 1972年12月20日)
ヘイ・タクシー/恋の救急車 (日本フォノグラム/フィリップス 1973年1月25日)
やりきれない気持ち/ホープ (日本フォノグラム/フィリップス 1973年2月25日)
レディ・セブンティーン/愛の叫び (日本フォノグラム/フィリップス 1973年3月25日)
彼女は彼のもの/憎いあの娘 (日本フォノグラム/フィリップス 1973年4月25日)
0時5分の最終列車/二人だけ (日本フォノグラム / フィリップス 1973年5月25日)
ファンキー・モンキー・ベイビー/コーヒー・ショップの女の娘(日本フォノグラム/フィリップス 1973年6月25日)
涙のテディ・ボーイ/番格ロックのテーマ(日本フォノグラム/フィリップス 1974年2月5日)
夏の終り/泣いてるあの娘(日本フォノグラム/フィリップス 1974年7月25日)
ラストチャンス/変わりえぬ愛(日本フォノグラム/フィリップス 1974年12月20日)

解散コンサートで親衛隊を務めたクールス

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