その後、1975年には大矢に続き草刈正雄が3代目若大将を演じた映画「がんばれ!若大将」が公開されるなど、続編の製作が続けられた「若大将」シリーズですが、1981年公開の映画「帰ってきた若大将」でついに加山と田中がスクリーンに戻ってきました。大矢版と草刈版も傑作ではあるものの、当時の聴衆からは「やはり『若大将』シリーズは加山と田中の掛け合いが魅力だった」という声が多く聞かれたと言います。
加山雄三は田中邦衛とプライベートでも仲が良かった!
「若大将」シリーズではライバル関係であった加山雄三と田中邦衛ですが、加山曰く「プライベートでは最高のコンビ」とのことです。映画の撮影前には「黒澤明監督の『悪い奴ほどよく眠る』に出ているのを観ると殺し屋の役でね。この人が青大将なんておっかねぇなあ」と身構えたそうですが「会ってみたらそういう印象とまったく違って、優しくてユニークな人だった」とのことで意気投合。プライベートでも親交があるようです。
こちらが「悪い奴ほどよく眠る」での田中(動画の2分14秒頃から)
こちらが「悪い奴ほどよく眠る」での田中の映像です。シリアスさを求める黒澤映画に公開当時27歳の田中が抜擢されたことからも、その演技力が認められていたのは間違いありません。また、デビュー当時はそのアクの強い風貌からチンピラなどを演じていたこともあり、その経験も買われたと思われます。そんな田中も今年(2018年)で86歳。近年は俳優としての活動が少なくなってはいるものの、今後「帰ってきた若大将」の更なる続編があったりするのでしょうか?今後の活動に期待が高まります!
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