談話室滝沢とは?
かつて新宿や池袋・御茶ノ水にも有った若干高級な和風テイストの喫茶店の事です。
利用していた方なら「懐かしいのではないでしょうか?」
店内は日本庭園風で、小さな滝に鯉の泳ぐ沢まである。蛍光灯で照らされる店内は、時の流れを感じさせない、何ともいえない不思議な空間を作りだしているお店です。
私は友人などの待ち合わせには風鈴会館パリジェンヌで商談などには駅前などにある「談話室滝沢」をよく利用しました。
歌舞伎町ディープスポット『風林会館・パリジェンヌ』!! - Middle Edge(ミドルエッジ)
歴史も古く
新宿に1号店(新宿東口店)がオープンしたのが1966年で半世紀以上前。
その後、JR新宿駅を中心に新宿駅前店・別館・新宿駅西口駅前店と新宿駅周辺だけで4店舗を構え、池袋もJR池袋駅を中心に東口店・西口店・西口別館の3店舗ありました。
御茶ノ水駅のそばにも1店舗あったと思います。

※画像はイメージで「談話室滝沢」の物ではありません。
店内にはカラーコピー機まで常備してあってビジネスマンにとっては至れり尽くせりの喫茶店です。
料金設定
料金設定が面白くコーヒー・紅茶・ジュースなどの飲み物は一律1,000円。
ただしケーキ類のデザートをセットすると総額1,100円 ~1,200円程度でセットメニューになるシステムでした。
また謝恩券がもらえて次回行った時に200円割引になります。
若干割高な感じもしますが利用者が多かったのを覚えています。
神対応

※画像はイメージです。
「談話室滝沢」が有名なのは従業員の接客態度ではないかと思います。
何でも接客態度を重視する姿勢から、ウェイトレスは全て正社員で、全寮制の社員寮に入れて接客教育を行っていたそうです。(後で知りましたが、お茶とお花の授業もされていたそうです)
言葉遣いは丁寧で
注文を受ける際にはウエイトレスさんがメモを取らないんだから・・・
5~6人で行った時でも一切メモを取らず、確実に注文通りの物を運んできてくれます。
入社規定に記憶力が入っているかのごとく、徹底していました。
大げさに言えばCA(キャビンアテンダント)なみ丁寧な接客態度。
多分『談話室滝沢』に行っていた方なら、誰しも思ったのではないでしょうか。
客層

金融屋
そんな丁寧な接客なのにお客さんは場所柄、極道の方々ホスト・キャバ嬢・金融屋さんも多かったのですが、マスコミ・出版業界を中心に利用者は多かったと思います。(被取材者へのインタビューなどに利用)。
閉店
閉店理由が、何でも従業員の確保が困難になったことから社員寮を廃止し、全店舗で100人ほどいたウェイトレスの約8割がアルバイトになっていたこともあり、サービスの質を保つのが困難になったため、閉店することになったそうです。
私からしたら元が丁寧過ぎるので、アルバイトの普通の接客でもいいじゃん!と思いますが、「談話室滝沢」の経営陣にとっては妥協出来なかったのでしょうか・・・
談話室滝沢がきょう閉店 - ライブドアニュース
復興支援

日本赤十字社を含む各国赤十字社の標章(白地赤十字)
なお、最終日前日と当日の売り上げは全て災害復興支援として日本赤十字社に寄付されたそうです。
滝沢次郎社長の最後の心意気を感じます。
後身
「談話室滝沢」の跡地、池袋東口店のには「椿屋珈琲店」・新宿東口店には椿屋珈琲店 新宿茶寮(東和フードサービス直営)が入居しているそうです。
最後に・・・
今回、地域限定ネタだったので、知らない人が多かったと思いますが、知ってる方には懐かしかったのではないでしょうか?
また面白そうなネタがあったらまとめてみたいと思います。
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