2025年大阪万博が決定!成功に向けて考えておきたい提言コラム!!

2025年大阪万博が決定!成功に向けて考えておきたい提言コラム!!

大阪の、いや日本にとって大きな意味を持つ2025年の大阪万博開催が決定しました。1964年東京五輪、1970年大阪万博の再現との声も聞かれますが2025年の日本の姿は果たして?本稿は2017年春から夏に連載し好評を博した作家・木原浩勝氏による大阪万博応援を目的とした提言コラムをまとめたものとなります。


「スーパーハイテク迷子対策」は驚くほど重要だ!

当時を体験している人ならば憶えているかもしれないが、1970年の大阪万博には子供用に「迷子ワッペン」があった。

私たちが考える2025年の大阪万博はそんな単純なモノではない!

「超高性能」「超小型にて軽量」しかも「完全防水」のウェアラブル端末を入場口で貸し出す。(年齢や体型など各パターンに応じて機能最適化が為されていることはもちろんのことだ)
表示モニターにはチケットや決済機能も備わっており、GPSはもちろん、バイタルチェック機能も備えたものだ。(当然ながら超々高度のセキュリティ管理システムあってのことというのは言うまでもない)

これによって来場客は会場内で自由に物品を購入し、自分の現在位置情報はもちろん、はぐれた家族の位置、会場内イベント情報、高齢者(もしくは希望者)体調危機管理まで(熱中症の予防など)を網羅するのだ。

ここまで無関係に思われていたかもしれないが、

実はこれらをAIスピーカーでの作動を基本としてチケットレス・キャッシュレス・手ぶら・配送・迷子・登録人物サーチ・言語翻訳(言語別対応)・会場情報・位置・体調アラーム・救護要請・手荷物預かり証(重量記録)・万歩計・交通情報・テロへのセキュリティ対策)までを2025年の大阪万博内で一本線にしたいのだ。

会場システムが白紙でも、実機が未完成でも、このAIスピーカー搭載型ウェアラブル端末のデモンストレーションバージョンを使って(もちろんスクリーン投影はパソコン画面で対応)、来年11月の開催地決定会議でプレゼンしたらきっとウケると思う。

もちろん高齢者大国の長期開催国際イベントなればこその「未来社会デザイン」のためだ。
そもそもパビリオンのハード面はどこの国が建設したって似たようなものが出来るのです。機能特化した何らかのシステムを作らなければ他国との差別化は難しいのだ。

これには、もしかすると会場入り口でウェアラブル端末を貸し出すパターンと他所で購入するパターン、個人の所有端末に「万博アプリ」をインストールして事前に対応するパターン、更には海外からの渡航客には空港で「EXPOsimカード」を配布して対応するパターンなど、来場客の想定ケースに応じたきめ細かい対応が有効となるのだろう。

まだ見ぬ2020年東京オリンピックの「お・も・て・な・し」をはるかに超える細やかな配慮というわけだ。
一つの会場に万国の人々が長期間に渡って集中するイベントに対応する「未来型システム博覧会」になったらいいなぁ……という日本的とも言えるサービスの空想なのだがいかがだろうか?

そもそもが高齢者大国だ。体調危機管理のためのバイタルチェック機能は、会場内での不測の事態を未然に防ぐ点では大きく効力を上げる可能性を秘めている。
真夏の水分補給アドバイスはもちろん、映画「マイノリティー・リポート」のように体調の急変が予想される来場者のもとに速やかに救護スタッフが地下通路をEVで急行するなどできれば「いのち輝く未来社会のデザイン」を具現化してると言えないだろうか?

そう!会場内という“社会内”で個人に対応してこそ未来社会のモデルケースとなりうるのだ。

次回の第7回では、大阪での万博開催のために絶対必要な会場機能について書きたい。

えっ!? “絶対必要”って言い切るの?
はい、言い切ります。

パリに、世界に勝つためにはどうしても必要だと我々は提唱したいのです。ご期待下さい。

プレゼン最大の敵は「地震」だ!(という大阪の認知はあるのだろうか!?)

我々は地上、地下、上空まで書いてきたが、絶対に必要な“会場デザイン”テーマを一つ残している。

それが“地震”である。

2025年がどれほどの高齢者大国になるのかは当の日本人にさえ知られていないが、海外の人々に日本が地震大国であることはよく知られている。
2017年現在、西日本では巨大地震は発生していない。2025年までに発生するかどうかはもちろん不明だ。

しかし、開催都市決定が下される2018年11月に行われる最終プレゼンテーションにこの点を全く考慮してしない万博企画ならフランスはおろかどこの国と競っても敗れる可能性が極めて高い。
海外のほとんどの人は地震の体験がないために(あっても少ない)日本人よりはるかに地震を恐れているからだ。

プレゼンがどれほど上手くいったとしても、事がどんなに有利に運んだとしても、

最終的に説得力のある地震対策が入っていなければ、日本は……いや大阪は「3.11東日本大震災から何も学んでいない」……と100%ひっくり返される。

さて、我が「万博好きやん(scan)研究所」はどうしたいのか?というと、概ねすでに書いたことに対する機能の追加である。

-----で、まず地下。
地下を都市的に造り、救護・バックヤード・ハイウェイ・変電・自家発電を組み込んだことによって、ここを“シェルター”として存在意味のある場所としてのデザインを加えたい。

シェルターと言っても相手は“核”ではなく“津波”だ。

そもそも万博会場(予定地)となっている夢州は海を埋め立てて作られた人工島だ。ひとたび巨大地震が発生すれば避難誘導しようにも安全な場所などどこにもない。
そこで最も近く安全な場所として地下をデザインしておくという発想だ。
地下を都市的に作り上げていれば“液状化現象”も防げるはず……いやなんとしても防がなければ避難や誘導どころではない。

人混みの中で液状化が始まれば想像を絶する大パニックが一瞬にして発生することは間違いないからだ。海外のお客様にとって人工島で起こるそれはまさに“島の沈没”を思わせるに違いない。
また巨大な地震であればあるほど島へと架けられた橋(地下鉄などのトンネル)は、いかに見かけが無事でも安全の確認が出来るまで渡っていただくわけにはいかない……。
もちろんそんなに長く人々を会場内に放ったらかすわけにはいかない。
だとすれば尚のこと地下機能で対応するデザインしか“道はない”のだ。
それがどんなにバカバカしくSF的に思えようとも……。

まっ、とにかく普段は地上のあちこちに隠された秘密のドアから救護の人が現れて地下に待つEVに乗せて人知れず救護センターへと運ぶが、地震による津波発生の可能性の高い場合はサイレンや誘導アナウンスが流れ、建物のあちこちの壁が広く開いて地下へお客様を避難誘導していただきたい。(うわっ!なげやり的!)

来場者数もハンパないから受け入れ数は不明としておくが、ここに入れば会場が流されまたは土砂に埋もれても、人々の救助が終わるであろう10日ほどは大丈夫。(にする)
地下から緊急時に地上に出す空気取り入れ口を作っておけば食料・水は元々あるし毛布も含めて用意しておけばいい。電力だってある。(自家発電システムを有するとして)
地下緊急避難ではぐれて行方不明になっても端末の“迷子”機能ですぐに再会出来る。
当然、陸へと渡る橋(地下鉄などのトンネル)の無事が確認できたならすぐに離島していただく。(この確認に要する時間が不明なのも重要な点としておきたい)
とにかく我々的地下構想は、シェルターも兼ねさせたいのだ。

重ねて書く。もちろん、非現実的なアイデアだとわかっている。
ではそもそも地震大国日本で、南海地震が危惧されている中で、大阪港の人工島を万博会場予定地にしたのは国際博覧会開催地決定会議で優位に立てる現実的案だと思ってのことだったのだろうか?

いずれにせよ夢州である以上、地震・津波・液状化からのパニックを少しでも和らげる対策案を盛り込まねば開催地に選ばれるのは難しい。(……というか無理に近い)

----で、地上建築物。
そもそも総合ビル的なだけでなく耐震機能で建てられていなければならない。(そう書きたくなるくらい夢州は地面が不安。)つまりお客様にはビルを山に見立てて避難していただくというわけだ。

これらによって地上を歩く人やパビリオンの人々は地下へ、ビル近くの人や中の人には上へ逃げていただく。
さらに、地上建築物の3m以下の壁(しかも外れるとように作り、尚且つ1m四方に割れる)・街灯・長椅子などは全て強度がある浮力材でつくっておく。(浮力材っぽくならないように加工して)

つまり津波で流された場合は、手にした何かにつかまればいいのだ。
掴まえられる物は全て浮くように作ってあるのだから……ってことです。
会場のあちこちに圧縮空気で一気に膨らむゴムボートを秘かに装備しておく必要もあるだろう。

ところで海洋大国日本は優秀な深海探査ロボット“かいこう”を持っている。
この“かいこう”の活躍する深海でも浮力を失わない浮力材に使われているのが“マイクロバルーン”だ。(ガラスのようなもので作ったミクロの泡の粒……だと思ってください)
こいつを軽くて丈夫で当たっても怪我をしないような素材で固めたモノを会場の建材の一部に使っておけば、波に吞まれた人々の生存率はかなり上がるはずだ。
もちろん中が中空で丈夫な“ハニカム構造”で作られた建材も多用すると費用も安く済む。(お客様の生命に安いも何もないのだが……)

-----で上空。
空が見えた上で全天候対応型の会場がいいから“クリスタルパレス”化を提唱していたが、こいつの透明な部分も危ないガラスがダメなのは当然として、とにかく割れないか、割れても砂のように細かくなる新素材でお願いしたい。
丈夫で透明度が高く巻き取りロール型として開閉に使える素材でも良いかもしれない。
かつてフランスの万博会場はとにかく高いアーチ状で透明な屋根を(アーケードのように)造った建物が多かったので、ここは甘く考えないでいただきたい。

さらに全パビリオンのガラス(窓的なモノだけでなく)を思わせる部分も、(例えば鏡)地震に際して凶器と化す可能性を払拭しておきたいので、ここにも透明新素材をお願いする。(そんな都合のいい素材はあるのか?……だから新素材)

-----で海中。(いや海底)
これは会場外なので初めて書くが、万博会場となる夢洲の周辺海底にぐるりと高圧空気で一瞬にして海上に立ち上がる“バルン型防波林”を造っていただきたい。
なぜ?って、そりゃ話はカンタン。いざという時に可能な限り津波を防いでいただきたいからだ。(ただしそれも深度次第だ。深いと役に立たない)

いや、正確に言えば防ぎきるためではない。お客様がビルの上、地下のシェルターに避難していただくための時間を稼いでもらうのだ。
地震による津波の第一波くらいは出来る限りコイツで被害を弱めていただければ十分だ。
おそらく第二波の時は最初のダメージで防波機能が失われている可能性が高い。
津波を完全に防ぐための防波堤を造る……って案も人命尊重の観点から言えばそうあるべきだ……とは思う。
しかしそれには、分厚く高い(高さ20~30mは必要かも)防波堤にする必要がある。
ただこれでは万博会場の景観を損ねすぎてしまうと思うのだ。
海の上に四方を山のような高い壁で囲まれた要塞型万国博会場……って悲しい気がする。

だから(あくまで空想的には)会場にはこれまで書いてきた通りの避難システムを強化する案を押したい。
ということで、防波のシステムは普段海底に眠っていただく。
これで“高齢者大国”“地震大国”日本の“いのち輝く未来社会”会場をデザインしたことに多少はなるはずだ。

西日本の……、いや日本全体の経済活性化のために万博は大阪に欲しい。
カジノ構想に関係なく欲しい。

パリに敗れた場合の経済的損失は計り知れないほど大きいのだ。

……しかし……ここまで空想を広げてもまったくパリとの万博開催地争いに勝てる気がしない。
きっと政府側がオリンピックで忙しく、大阪府の万博認知や準備……果ては国際対性が見えてこないからだろう。
ひょっとすると大阪という土地の中で意志や行動が一つにまとまりにくいのかもしれないし、会場予定地夢州によほどの自信があるのかもしれない……しかし相手は新大統領を迎えたフランス。しかも第1回目の万博を開催し、国際性の高いテーマをかかげるであろうパリで、70年もやってない相手。さらにユーロ圏の中心地だからヨーロッパの数字は堅い。
その上フランスは“祖国”のために一つにまとまる能力にも似た国民性を持っている。
政治的に言えば党派会派など軽く超えて“パリで万博!”と一つになれるのだ。
国や国民のためにまとまる心を持つ上に、大統領選対策・テロ対策・ユーロ内対策など“対策のエキスパート”が政治以外にだって数多くいるフランス!

これは現実なのだ!!どうする大阪!!

-----とはいえ我々はここで空想と分析で楽しむ形で応援したいだけなのだから……。(これでも応援しているのだ)

未来に対して具体的にやれることが何もない我々だから、せめてコラムで万博を楽しみたい。

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