「サンボの王様」ビクトル古賀さん死去。
ロシアの国技であるサンボの元世界王者で、日本サンボ連盟顧問のビクトル古賀さんが、11月3日に亡くなっていたことが明らかとなりました。83歳でした。
こちらが第一報。
日本人初のサンボ選手として活躍。
ビクトル古賀さんは1935年、満州生まれ。終戦後、日本大学レスリング部に入部し学生時代はアマチュアレスラーとして活躍。海外遠征を幾度も経験しました。その後、1965年に旧ソ連に派遣されサンボの修業を積み、日本人初のサンボ選手として公式戦41連勝(世界選手権優勝を含む)を達成しました。
サンボの日本での普及に貢献。
前述の功績により、旧ソ連政府より「ソ連功労スポーツマスター」「ソ連スポーツ英雄功労賞」を受賞。これによりビクトル古賀さんは「サンボの王様」と称せられるようになり、日本でのサンボの普及に尽力。格闘技界において大きな影響を与えました。
指導者としても活躍。
ビクトル古賀さんですが、初代タイガーマスクの佐山聡さんやプロレスラーの鈴木みのるさんなどを指導、後進の育成にも力を注ぎました。鈴木みのるさんは自身のツイッターにて「プロレス界入りにも多大なる協力をしてくれた恩人ビクトル古賀さん。御冥福をお祈りします。」と故人を偲びました。
こちらが鈴木みのるさんのツイート。
書籍も数多く出版、サンボの普及に貢献しました。
サンボおよび格闘技に人生を捧げ、数多くの格闘家に影響を与えたビクトル古賀さん。その志は後進の格闘家たちの心に深く刻み付けられていくことでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。