鳥越マリ
女子大生をメインとした深夜番組といえば「オールナイトフジ」。1983年4月から放送が開始されデビューしたてのとんねるずや片岡鶴太郎などを交え一世を風靡しました。

オールナイトフジ
その「オールナイトフジ」で秋本奈緒美と共に初代司会を務めていた鳥越マリを憶えていますか?

鳥越マリ
愛くるしい笑顔にナイスバディの鳥越マリは当時18歳。瞬く間に私たちのハートをとらえ人気者となりました。「オールナイトフジ」の司会は1985年9月まで務め80年代後半からは女優として活躍します。
その間に彼女は短期間ではありますが歌手として活動していました。特別歌が上手いというわけではないように感じますが、今聴くとこれがなかなかシャレていて楽しめるんですよっ!
暗くなるまでまてない
鳥越マリのデビュー曲は1984年にリリースされた「暗くなるまでまてない」です。はたしてレコード会社やプロダクションはどのように売り出そうと考えたのでしょうか?「オールナイトフジ」で注目されているうちに稼げるだけ稼いどけ!というスタンスでしょうか。そうですね、そのような気がします。女子大生の可愛らしさを押し出せといったところでしょう。

暗くなるまでまてない
ジャケット、確かにカワイイです。普通にアイドルといった感じですね。残されている当時の映像を見ると、あどけない表情に隠されている魅力的なボディをしっかり意識したものになっていますね。
涙のピアス
1984年には鳥越マリが残した唯一のアルバム「SEASON!」がリリースされています。ジャケット写真はイマイチのように思わないでもありませんが、「オールナイトフジ」の構成を担当していた秋元 康がほとんどの作詞を担当しており、作曲も網倉一也、桐ヶ谷 仁、梅垣達志、芳野藤丸と通好みの実力派が顔をそろえています。
通好みといえば、ミュージシャンも椎名和夫(g)、伊藤広規(b)、青山 純(ds)、青山 純(ds)が実にいい仕事をしています。

SEASON!
カッティングギターが心地良い冒頭の「夏のパラダイス」から波しぶきを体で感じるかのような見事な音壁サウンド「暗くなるまで待てない」に繋がるオープニング劇が感動的。
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映像が残されていないのが残念ですが、1984年のシングル「涙のピアス」は捨てがたい、魅力あふれる佳曲といえる出来栄えです。アレンジを担当した新川博の功績が大きいと思われます。
新川博といえば、当時はオメガトライブを担当しており都会的なセンスを持った作品で知られており、打ち込みのビートにセンチメンタルなメロディが印象的です。

涙のピアス
また、B面は芳野藤丸が楽曲を提供しているのですが、アダルト・オリエンテッドロックといえる夜のムードが漂う、これまた捨てがたい曲です。
現在では2曲とも「SEASON!」のボーナストラックとして収録されています。
ドミノ倒しの夏
髪を短くしてボーイッシュな魅力が加わった鳥越マリが1985年にリリースしたのがシングル「ドミノ倒しの夏」ですね。

ドミノ倒しの夏
「オールナイトフジ」ではタイトルをとんねるずにからかわれていましたが、それがどうしたと言わんばかりの鳥越マリの洗練されっぷりが見事です。
ん~、この雰囲気だったら女優になるのも頷けますねぇ。美しい!これ以降、鳥越マリは女優業に本腰を入れることになります。
鳥越まり
女優に専念するようになってからはテレビ・ドラマや映画に出演している鳥越マリですが、様々なCMにも起用されています。
このCMの冒頭にある後ろ姿の鳥越マリのスタイルの良さには惚れ惚れしますね。
そして映画で注目すべき作品といえば、1990年の映画「女帝 春日局」です。ある意味ターニング・ポイントになったといえる作品でしょう。鳥越マリ、嬉しいことにオールヌードを披露してくれちゃってます。
芸名を「鳥越マリ」から「鳥越まり」に変えたのは1997年ですね。
1999年には初にして唯一の写真集「マンダリン」が発売させます。
何となくですが、タイトルからヌード写真集を想像をしてしまいますが、残念ながらヌードは一切ありません。
出して欲しかったですねぇ。ヌード写真集。残念です。
1999年11月に結婚し、それ以降は目立った活動は行っていません。きっと、いい奥さんになっているんでしょうねぇ。金融会社に勤めているという旦那さんが羨ましいぞ。