梅宮辰夫といえばプレイボーイで女を泣かす男の不良番長シリーズ。個性強すぎの歌がまた魅力。

梅宮辰夫といえばプレイボーイで女を泣かす男の不良番長シリーズ。個性強すぎの歌がまた魅力。

君は辰兄ぃの「不良番長」を知っているか?!そして、恐ろしいという言葉さえ浮かぶ辰兄ぃが歌う「番長シャロック」を知っているか?!ブルースもロックも数え唄も、全てを一瞬にして演歌に変えてしまう男、それが辰兄ぃこと梅宮辰夫だ!


梅宮辰夫

さぁ、今回のお題は辰兄ぃだ。こいつぁディープな世界だぜェ。ということで、辰兄ぃこと梅宮辰夫です。
梅宮辰夫といえば、梅宮アンナのお父さん。出演作品では「仁義なき戦いシリーズ」が有名でしょうか。

生年月日:1938年3月11日
身長:174 cm
血液型:A型
活動期間:1959年~現在

梅宮辰夫

「仁義なき戦い」のイメージが強い辰兄ぃではありますが、ご本人自ら代表作と公言しているのは60年代後半から70年代前半までに16作作られた「不良番長シリーズ」です。
仁義なき戦いは1973年に第一作目が公開されているのですが、梅宮辰夫にとっては「不良番長シリーズ」はその前のシリーズとなります。

辰兄ぃが代表作というだけのことはあり、この「不良番長シリーズ」ハンパないですよ。

不良番長

シリーズ第一作「不良番長」が公開されたのは1968年です。内容的には当時大人気だった任侠映画とは違い、義理も人情もなくレイプ、詐欺、恐喝、売春業斡旋など自分の快楽だけを求めるという非常にたちの悪い男たちの物語です。
主人公である不良グループ「カポネ団」の番長を演じるのが梅宮辰夫です。

監督:野田幸男
脚本:山本英明、松本功
製作:吉田達、矢部恒(企画)
出演者:梅宮辰夫、谷隼人、丹波哲郎
音楽:八木正生
撮影:山沢義一
編集:田中修
公開:1968年10月1日
上映時間:89分

不良番長

不良番長。。。勉強不足のため分かりませんが、番長といえば不良ではないのでしょうか?もしかすると、当時は不良ではない、優良の番長がいたのかもしれません。
が、映画の中の辰兄ぃはそんなことにはお構いなしで不良も不良、もう最悪っす。しかし、またそこが魅力となっているんですね。

プレイボーイで、女を泣かす男という梅宮辰夫の実像に近いとされるイメージはこのシリーズで確立されたといっていいでしょう。

ところで、撮影現場では映画の内容さながらに女性に手を出す出演者ばかりだったため、辰兄ぃは「役者の数だけ女優を揃えてくれ」とプロデューサーに頼んだという逸話が残っています。いい時代だなぁ。

不良番長 猪の鹿お蝶

「不良番長」のヒットを受けて立て続けに続編が制作されることになります。2作目は「不良番長 猪の鹿お蝶」。前作の目玉主演者が大原麗子だったのに対し、今作はなんと菅原文太。さらに千葉真一。共に大物です。見ごたえあります。

監督:野田幸男
企画:吉田達、矢部恒
原作:凡天太郎
脚本:松本功、山本英明
撮影:山沢義一
美術:江野慎一
音楽:八木正生
助監督:山口和彦

不良番長 猪の鹿お蝶

菅原文太も千葉真一も着流し姿で登場しますが、辰兄ぃはナチスを彷彿させる暴走族な出で立ち。チグハグな感じ全開ですが、そこがこれまた不良番長の魅力です。
そもそも不良番長はアメリカの有名な暴走族ヘルズ・エンジェルスをモデルにしてるんですね。なので革ジャン。しかし日本では任侠映画全盛。なので着流し。そういったことなのです。

そして3作目は「不良番長 練鑑ブルース」です。

監督:野田幸男
企画:吉田達、矢部恒
脚本:松本功、山本英明
撮影:星島一郎
音楽:八木正生
助監督:伊藤俊也

不良番長 練鑑ブルース

歌う辰兄ぃ

閑話休題。
梅宮辰夫は1962年の「母恋いやくざ」から1982年の「つよがり」まで18枚のシングル発売しています。意外に多いですね。番長シリーズの主題歌が多くを占めているのですが、まぁ、このシリーズ何と言ってもジャケットがステキすぎです。

東映映画『番長シリーズ』主題歌。
B面:「おれは番長」

番長ブルース

モノクロ・ジャケットってのがまたいいんですよね。気分ですねぇ。

A:番長数え唄
B:野良犬

番長数え唄

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