あんなに可愛かったのに、今どこ行ったの?
あの頃まだまだ遠い存在だったアメリカへの憧れをかきたててくれた、スクリーンの中でキラキラ輝いていたあの可愛かった子たちは、その後どうなったの?
こうなってたんです。
ダイアン・レイン
リトル・ロマンス(1979)
主演を務めた映画デビュー作。
演技の上手さと可愛らしさで一躍スターに。
フランスで出会った少年とベニスへプチ駆け落ちし、ゴンドラに乗って橋の下で夕日を浴びながらキスをして永遠の愛を誓う。
アメリカ人に生まれれば、私もこんな素敵な恋愛ができたのにと当時の日本の女子中高生は思いました。
ダイアン、恐ろしい子!
演技の上手さは同年代のスター達の中でも抜きん出ていました。
苛立つときの細やかな表現や、発作を起こして白目を向いて痙攣する演技は圧巻でした。
日本でも大人気、彼女の出演するCMが次々にオンエアされました。
今年で50才、最新作はスーパーマンのお母さん役で
子役は大成しない、の例に漏れず彼女も成人する頃にはあまりパッとしない存在になってしまいました。
しかし2000年の「パーフェクト・ストーム」で演じた漁師の元カノ役でその演技を見直され、スターダムに戻ってきました。
2016年公開『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』にスーパーマンの義母役で出演します。
メリッサ・ギルバート
アメリカの渡鬼「大草原の小さな家」
2才からCMモデルや子役としてテレビで活躍していた彼女は、1974年から10年間出演し続けたドラマ「大草原の小さな家」ローラ役で全米のみならず、日本でもアイドルとなりました。
ロブ・ロウやトム・クルーズらイケメンヤングスター達との交際が話題になりましたが、なぜかビリー・アイドルとも付き合っていたようです。
現在に至るまでアメリカではテレビで活躍を続けていますが、余りにもローラのイメージが強すぎて、女優としても一女性としても苦難を強いられたようです。
フィービー・ケイツ
中国人の血が混ざっているせいか日本人にも親しみやすい可愛らしさ。
日本ではカップラーメンやビールのCMにも出演しました。
「パラダイス」「初体験リッヂモンド・ハイ」ではパーンと裸になり、大胆なポーズを披露。
アメリカの高校生ってこんなことしてるの?と当時の女子中高生は驚きました。
「グレムリン」では最後まで脱がなかったのでホッとしましたよ。
舞台に活躍の場を移していましたが、現在は幸せな専業主婦です。
タァベテミル?
この人はいつも化粧が濃いイメージがあります。
テイタム・オニール
スピッツの「テイタム・オニール」はこの人のこと
9才で出演した「ペーパームーン」で最年少助演女優賞受賞。
「がんばれ!ベアーズ」「リトル・ダーリング」が日本でもヒットしました。
当時「スクリーン」や「ロードショー」などの映画雑誌に必ず毎号載っていたトップ オブ 青春スターでした。
実年齢よりも上に見えるようなファッションを好む子で、アメリカの子供ってこんなに大人っぽいの?と日本の女子中高年たちはため息をつきました。
1980年 SEIKO ソシエのポスター
日本ではSEIKOソシエや、佐藤製薬のアセスのCMに出演しました。
ファンレターを送ると、メッセージと自分の名前を書いてくれた写真を送り返してくれることが多く、大スターなのに日本のファンにも優しいと評判でした。
御多分にもれず大人の女優としては大成できず、有名テニス選手との離婚や自分も息子も薬物で逮捕されたりとスキャンダラスな人生を送りました。
近年はTVドラマで女優業を再び頑張っているようです。
リー・トンプソン
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でマイケル・ジェイ・フォックスのママ役
古き良き時代の高校生を演じる彼女はとっても可愛かったのですが、彼女はあの当時すでに24才でした。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ以外あんまり印象に残っていませんが、「ハワード・ザ・ダック」「カジュアル・セックス?」も日本ではそこそこヒットしました。
その後日本では話題に上らなくなりましたが、本国アメリカではドラマ、映画で活動を続けています。
女優になった時点で既に成人していたので、10代でスターになった他の青春スターとは一線を画していました。
TVドラマ「スイッチ~運命のいたずら~」
日本では2012年~2013年にかけて放送されました。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では特殊メイクで高校生の母親を演じていましたが、今では自然にかあちゃん役が似合っています。
今ゾーイ・ドゥイッチのリアルママ
「スイート・ライフ・オン・クルーズ」や「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」などに出演したゾーイ・ドゥイッチは実の娘。
なんとなく若いころのリーに似ていますね。
子役の試練は日米共通のようです。
小さい頃にスターになっても、その後は「あの人は今」になってしまいがちなのは日本もアメリカも共通のようですね。
華麗に復活した人も、芸能界を引退して第二の人生を歩んでいる人も、あの頃の輝いていた姿は私達の心の中にいつまでも。