最初に ボサノヴァとは
ボサノヴァはBossa Novaと表記され、ボルトガル語でBossaは「新しい」、Novaは「隆起、こぶ」を意味します。その為、Bossa Novaは「新しい傾向」「新しい感覚」といった意味になります。
ブラジル発祥のこの音楽ジャンルは、もともとジャズから等、様々な見解がありますが、現在ではサンバの一種であると定義されています。
私が初めて聴いたボサノヴァは小野リサさんでした。イパネマの娘を聴きたくて2007年にリリースされた『The music of Antonio Carlos Jobim "IPANEMA"』というアルバムを購入しました。
なにかこだわりがあって購入したわけではなく、ボサノヴァといえば小野リサ、ボサノヴァといえばイパネマの娘くらいに思って購入しました。アルバム全体を通して、BGMとして大変優れており、ゆったりした時間を過ごせるなぁと重宝してます。
それではそんな小野リサさんについて、少しご紹介したいと思います。
小野リサについて
1962年7月29日にブラジルのサンパウロで生まれた小野リサさんは、10歳の時に日本に帰ってきました。
ブラジルにいた頃は両親が「クラブ一番」というライブハウスを営んでいたそうです。
幼少期からブラジルの音楽が身近にあったのですね。
その後、15歳からギターを弾きながら歌い始めた小野リサさん。1987年ごろには曲も作り始めたそうです。
デビューは1989年ですが、音楽活動としてはもう30年以上になるということですね。
小野リサ おすすめの曲
イパネマの娘
これぞボサノヴァの代表曲ですよね!
普段ボサノヴァを聴かない方でも、この「イパネマの娘」という曲名は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
この曲はもともと1962年にブラジルのアントニオ・カルロス・ジョビンが作曲したもので、世界中でボサノヴァのスタンダードナンバーとして愛されています。
ちなみに、「イパネマ」とはブラジルのリオデジャネイロ市内に位置するイパネマ海岸であり、この曲のモデルとなったエロイーザという少女が、このイパネマ海岸近くにあったバー「ヴェローゾ」に買い物にきていた姿を見て、インスピレーションを得て作られたというエピソードがあります。
Moonlight Serenade
この曲は、1939年にトロンボーン奏者のグレン・ミラーにより作曲されたスウィング・ジャズの代表曲のひとつです。
これぞジャズの超スタンダードナンバーですよね!
聴けば誰もが知ってるという超有名なこの曲を小野リサさんがボサノヴァとしてアレンジしています。
尚、小野リサさんがアレンジした「Moonlight Serenade」は、1999年に三菱自動車のパジェロイオのCM曲として使われました。
港が見える丘
この曲はもともと日本の戦後の流行歌で、1947年に平野愛子さんにより歌われました。
あの美空ひばりさんもカバーしたほどの名曲です。
原曲は如何にも戦後の日本をイメージするサウンドなので、小野リサさんがカバーしたボサノヴァアレンジでは、軽くゆったりとした曲調になっています。
こういった日本の名曲をアレンジして、再び息を吹き込むということは、とても大切なことだと思いました。
あの日に帰りたい
この曲は荒井由実さん(現:松任谷由実)が1975年10月5日にリリースした曲です。
ボサノヴァとしてアレンジされていますが、原曲にもっとも近いかもしれません。
確かにボサノヴァとしてしっかりアレンジされていると思いますが、原曲よりちょっと暗いイメージがあります。個人的には原曲より軽く明るい曲調にして欲しかったなぁと思いました。
Fly Me To The Moon
この曲もジャズの超メジャーなスタンダードナンバー。
もともとジャズの曲として1954年に生まれました。作詞・作曲はアメリカのバート・ハワードという方で、初演はニューヨークのキャバレー "Blue Angel"というところでした。
ボサノヴァとしてアレンジされたこの曲と聴くと思うのですが、やはりボサノヴァとジャズの相性は抜群だなぁと思います。
BGMとして最高峰の曲だと思いました。
小野リサさんの曲を聴いてみて
往年の名曲であるボサノヴァの曲からジャズのスタンダードナンバー、そして日本の歌謡曲まで幅広くアレンジされており、その仕上がり具合は圧巻でしたね。流石は日本におけるボサノヴァの第一人者だと思いました。
小野リサさんのアルバムは1枚しか持っていませんが、また新しいアルバムを聴いてみたいと思いました。
今回、この記事でボサノヴァに触れたことで、ジャズにも興味が湧いてきました。
新しい音楽の世界を、これからも広げていきたいと思います(^^)/