男性タレント部門・第3位(5社)…蛭子能収
1987年、『笑っていいとも!』への出演を機に、本人が「アルバイト」と称するタレントとしての仕事が増えていった蛭子さん。1992年時点での年齢は44歳。前年CM契約社数ランキング・男性部門1位の加勢大周や、前々年1位のとんねるずらと同率3位に入っていたという事実が、当時における彼の勢いを物語っています。
男性タレント部門・第3位(5社)…ダウンタウン
前年の1991年に『ごっつええ感じ』が始まり、この当時にはすっかり全国区のお笑い芸人になっていたダウンタウン。彼らが出演した初期の代表的なCMといえば、イメージキャラクターをつとめた「ampm」がお馴染みですが、1992年には、加勢大周と共演(?)したロッテ・フレッシュのCMでも話題を呼びました。
男性タレント部門・第3位(5社)…内山信二
内山くんといえば、『あっぱれさんま大先生』の生徒役として有名。同番組への出演で一躍人気者となった彼は、わずか10歳にしてCMランキング3位にランクインします。ピザーラのCMでは、『さんま大先生』の同じ生徒役・有田気恵と共演していました。
女性タレント部門・第3位(7社)…中村あずさ
中村あずさは、『あぶない刑事』や『青春家族』などのテレビドラマで活躍した元女優。端正なルックスと抜群のスタイルを併せ持つ清楚系女優として人気を博しましたが、1998年に、実業家との結婚を機に芸能界を引退しています。1992年は、KEIRINやユニチャーム、オリコグループなど計7社のCMに出演しています。
女性タレント部門・第3位(7社)…沢口靖子
1992年時点での沢口靖子は26歳。今やすっかり『科捜研の女』のイメージが強い彼女は、当時からさまざまなドラマに主演起用される売れっ子女優でした。
そんな沢口の出演CMで有名なものといえば、金鳥の「タンスにゴンゴン」シリーズ。ひな人形・パンクロッカー・田中眞紀子風の政治家など、多彩なコスプレでコミカルな演技をして話題を呼びましたが、この年のCMは、まだお笑い路線に行く前のシンプルな内容のものがほとんど。
男性タレント部門・第2位(6社)…高嶋政伸
高嶋政伸は、1990年のCM契約社数ランキングでは第4位(5社)、1991年も同じく第4位(5社)と安定した成績を残してきました。大学時代に自主映画制作で負った借金を父へ返すべく俳優となり、デビュー2年後に主演した『HOTEL』(1990年放送開始)でブレイクしたのは、あまりにも出来過ぎた話。同時期にCM出演も増やしていき、1992年には織田裕二と並び、男性部門の第2位に輝くまでに至ったのでした。

高嶋政伸
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この年には、当時普及し始めていたテレビデオのCMにも出演。それにしても、14型で13万3000円とは、なかなかいいお値段です。
女性タレント部門・第2位(7社)…三田佳子
1989年と1990年に2年連続で『NHK紅白歌合戦』の司会に抜擢され、『いのち』(1986年)『花の乱』(1994年)と2つの大河ドラマで主演起用、さらには、1991年から1994年まで高額納税者番付俳優・タレント部門で4年連続首位を獲得…。
このように、女優・三田佳子の経歴は、あまりに華々しいものとなっています。1992年時点で既に50歳を迎えているにも関わらず、キョンキョンと並ぶ、7社ものCM契約数を獲得するあたり、当時の彼女が紛れもなく国民的女優だったことを如実に物語っているといって良いでしょう。それだけに、1998年に次男の覚せい剤問題でタレントとしての勢いを失ってしまったのは、あまりにも勿体ないという他ありません。
男性タレント部門・第1位(8社)…所ジョージ
この年から、5年連続CM契約社数ランキング・男性部門トップという空前絶後の快挙を成し遂げる所ジョージの伝説が始まった年です。この年は大正薬品の「ゼナ」や明治乳業「十勝シリーズ」、サンヨーのテレビ「帝王」などのCMに出演していました。
女性タレント部門・第1位(9社)…観月ありさ
契約社数9社は、男女合わせてもトップの数字。長らく子役モデルとして活動していた観月ありさは、1991年に『伝説の少女』で歌手デビューし、東宝『超少女REIKO』で映画初主演も果たします。その翌年にあたる1992年には、わずか15歳にしてダウンタウンらと共に『24時間テレビ』のメインパーソナリティーに抜擢され、さらには、CM契約社数ランキングでも単独で第1位に輝いたのでした。
(こじへい)