オーシャンドームの開業は1993年。
総合保養地域整備法(リゾート法)の指定第1号となった「宮崎・日南海岸リゾート構想」の中核施設として整備された総事業費2,000億円「フェニックス・シーガイア・リゾート」の敷地内にある。
オーシャンドームの総工費は約420億円。
可動屋根や人口ビーチを備え、ボディボードやサーフィンもできる造波システムは世界的な評価も高かった。
しかし交通インフラが脆弱なために「陸の孤島」と呼ばれている宮崎でバブル崩壊後のオープン。
当初からオーシャンドームの集客力は疑問視されていたが、年間200億円前後の赤字を出すなど2007年9月30日閉鎖となる。
天井が開閉します
オーシャンドームの人工波
人工の波でサーフィンも!
集客
初年度入場者目標は250万人
しかしながらオープン当初から目標の半分に届かず、最大でも1995年の124万人
2005年以降入場料を引き下げるなど集客を図るが逆に採算が取れなくなり多少の入場者数増加では赤字経営の抜本的な解決に至らなかった。
閉鎖の前年度は入場者数26万人と過去最低を記録。
一度も黒字化することなく14年の歴史に幕を降ろした。
ピーク時は賑わっていたんですが・・・
入場料
1993年 - 大人4,200円、中人(中高生)3,100円、子供(4歳-小学生)2,000円
2001年 - 大人2,500円、中人2,000円、子供1,400円
2005年 - 大人2,000円、子供1,000円
別途、宮崎県民割引や半年パスの設定があった。
2001年 - 大人遊泳 大人2,000円、中人1,500円、子供1,000円
2001年 - 見学 大人400円、中人300円、子供200円 ※県外者は各200円増
当初から入場料の高さにリピーターが少なかった。
県外からの観光客はリピーターに繋がらず、宮崎県民のリーピート率確保の為、県民割引などを実施するが効果は少なかった。
チケットカウンター
所在地
海岸線のそばで、なぜプールが?と疑問に思う部分がありますが、シーガイア付近の海岸は浅瀬が少なく、通年波も荒い事から全天候型プールには採算性はありと考えていたようです。結果は散々ですが・・・
立地は海岸線の側
宮崎の「オーシャンドーム」ついに取り壊しへ・・・
宮崎の「オーシャンドーム」、ついに取り壊しへ 「バブルの資産」、老朽化で「苦渋の決断」 : J-CASTニュース
いつか再オープンの可能性を期待していましたが、施設の老朽化により2014年8月取り壊しが決定しました。
天井が崩れてくる可能性などから維持費だけでも莫大な費用がかかる為の苦渋の決断と言うことですが、具体的な解体期日などは決まっていません。
解体費用も莫大ですし・・・