京都の資料館がお送りするテレビゲーム展
「CONTINUE ~“ゲーム”90年の歴史~」開催
京都府城陽市にある城陽市歴史民俗資料館が、平成30年度夏季特別展としてテレビゲーム展「CONTINUE ~“ゲーム”90年の歴史~」を開催している。

CONTINUE ~“ゲーム”90年の歴史~
平成28年度秋季企画展 樋口隆康先生と南山城の古墳 古墳を見つめた熱きまなざし
趣旨
平成28年度秋季企画展 樋口隆康先生と南山城の古墳 古墳を見つめた熱きまなざし
平成20年度には昭和50年代のおもちゃ展を開催している城陽市歴史民俗資料館。
今回の展示では当時~その後に焦点をあてているようです。
展示構成
あの日あの時あのゲーム
各時代を象徴する《ゲーム機》をフォーカスしているコーナー。ラインナップは以下。
平成28年度秋季企画展 樋口隆康先生と南山城の古墳 古墳を見つめた熱きまなざし
ほほー。

PS2
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PS2も展示に置かれる時代が来ましたか。発売が2000年なのでもうすぐ20周年ですね。
この機体、初期から「鬼武者」「FINAL FANTASYⅩ」といった映像力高めのゲームを登場させていましたから《ゲーム映像中興の祖》みたいな印象があります。
その功と言うべきか罪と言うべきか、映像や演出に力を入れすぎて肝心のゲーム性がイマイチなゲームが増えた――という話も聞きますが、PS2に限っては〝旧世代のPSゲームもプレイ可能〟だったのが嬉しいところでした。
他の注目株としては――

ドリームキャスト
ドリームキャスト - Wikipedia
1998年からの参上。オンライン対戦を始めとしたオーバースペック気味(?)の機能はもちろん、湯川専務をうまく使ったCM宣伝が印象的。
今では話題に登ることもだいぶ少なくなりましたね。うーんカタルシス。

バーチャルボーイ
バーチャルボーイ - Wikipedia
1995年の機体。
こちらも今から振り返れば時代の先駆け的存在。視界を覆ってプレイする様子がまるでVR。
とはいえ、
〝電源が単3電池6本〟
〝画面解像度384×224〟
〝画面は赤と黒が基準の4色〟
〝サウンドは16ビット。ゲームボーイ並〟
など、コンセプトに対して実装できるものに技術的制約があまりにも多すぎた。売上もそこそこといったところ。

ファミリーコンピュータ
ファミリーコンピュータ - Wikipedia
1983年の機体。
もはや説明の必要は無いだろう。その影響力たるやすさまじく、2016年の《ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ》も人気である。
ゲームの代名詞的存在でもあり、ちらっと漫画やアニメなどに登場することも多いが、機体にコントローラーを収納する部分があったり、コントローラーのボタン数が少なかったりじっくり観察すると意外な驚きがあるかもしれない。

光速船
光速船 - Wikipedia
ジャーンジャーンジャーン
「げえっ 光速船!!」
展示一覧表を見ているとそれぞれ「おっ、懐かしいなー」「画面小さいなあ」「あんなソフトあったなあ」みたいな気持ちになるのですが、光速船だけは伏兵関羽を見つけた時みたいな気持ちになりますね。なりますよね?
これについてはもうwikiの、
が大半を物語ってくれているでしょう。
で、その特殊な構造(?)のせいか、日本ではFCと同じ1983年の登場でありながら〝定価がファミリーコンピュータの約4倍〟という事実を考えるとお腹いっぱいという感じです。
どうなんですかね……プレイコーナーとかあるんでしょうか。今でも現役の光速船があったらそれひとつだけでなんか企画展示できそうな気がするんですが……。
変遷!超アーケードゲーム!!
平成28年度秋季企画展 樋口隆康先生と南山城の古墳 古墳を見つめた熱きまなざし
2018年に40周年を迎えているスペースインベーダー。もちろん展示されています。
近頃はアーケードゲーム文化の保存活動も注目されているようで、
ゼビウス、マッピーの攻略で知られる大堀康祐(うる星あんず)氏がゲーム復刻に協力! タイトルは……平安京エイリアン! - Middle Edge(ミドルエッジ)
〝ビデオ・ゲーム〟の歴史をここに! 創刊《ビデオゲーム・アーカイブス》第1弾は「クレイジー・クライマー」! - Middle Edge(ミドルエッジ)
このような活動も行われています。
あ、あと《アタリビデオゲーム》もあるようですね。
2013年に《ビデオゲームの墓場》の発掘作業が行われ〝本当にビデオゲームが発掘されてしまった〟あのアタリ。
この時の発掘で見つかったゲームも展示されていたりするのでしょうか。もしそうだとしたらインスタ映え間違い無し!(館内の撮影は禁止です)
1000回遊んだおもちゃたち
こちらではすごろく、野球盤、キャラクターカード、人生ゲームといったものを展示しているようです。「オセロ」「ウノ」あたりは今でもあちこちのご家庭で愛されているのではないでしょうか。
注目株は色々あって、なかには

バーコードバトラー
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ビーダマン
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といったオッと思うようなものも。
ビーダマンは不思議な玩具でしたね。今から考えると「ビーダマをふっとばして遊ぶ」なんて小学生がやったらけっこう危なそうなものですが、そういう事件事故的なものは聞かなかったような気がします。ちゃんと設計されていたのかもしれません。
あと気になるものと言えば……

バトルドーム
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バトルドーーーム!!
ボールを相手のゴールにシュゥゥゥウウウ!!!!
超!!!!!エキサイティン!!!!!
あたりでしょうか。
その他
「喫・茶・店・を・侵・略・す・る」
というタイトルでスペースインベーダーの設置を行っているようです。こちらは本当に遊べそうな気配がしますね。
「親父が読んだかもしれないゲーム雑誌」
では1980年代の雑誌、攻略本の展示がされているとのこと。当時の雑誌も今や貴重な資料。
攻略と言えば今ではインターネットの攻略サイトが浮かびますが、当時の攻略本と今の攻略本は違いがあったりするのでしょうか。
「あのとき救った世界を、覚えていますか?」
ぐっとくるタイトル。週替わりでソフトの展示をしているようです。
言われてみれば救っておいてすっかり忘れていた世界とか結構ありますね。一緒に旅をした仲間とか訪れた村とか思い出そうとすると郷愁すらおぼえます。
例えばそう、帝国兵だったビックスとか……一緒に魔晄炉で走り回ったビッグスとか……お笑いみたいなバトルを仕掛けてきたビッグスとか……ブリッツボールではウェッジのほうが遥かに優秀なビッグスとか……
概要
【タイトル】
平成30年度夏季特別展 CONTINUE ~“ゲーム”90年の歴史~
【場所】
城陽市歴史民俗資料館(京都府城陽市寺田今堀1 文化パルク城陽西館4階)特別展示室
【開催期間】
平成30年7月7日~9月2日
※ただし、7月9・17・18・23・30日、8月6・13・14・20・27日は休館
【お問い合わせ】
電話:0774-55-7611
FAX:0774-55-7612