昔の真夏の気温ってどうだった??
ありえないレベルの猛暑となっている今年の日本の夏。「日傘男子」という言葉も登場し、男性でも日傘をさす人が出てくるなど暑さ対策になりふり構っていられない状況が続いています。一方で、かつての日本の夏はどのくらいの暑さだったのでしょうか?この記事では、昔の猛暑を振り返ってみたいと思います。

昔の夏は気温が低かった!?
年配の方から「最近の若者は軟弱だからエアコンなんかに頼るんだ」などと言われることがありますが、それに対する若者側の反論として「昔は今より気温が低かった」というのがあります。「地球温暖化で年々気温が上がっている」とはよく言われることですが、実際に昔の気温は低かったのでしょうか?

覚えてますか?1978年の猛暑!!
ミドルエッジ世代が子供時代を過ごしたであろう1978年。実はこの年はとんでもない猛暑に見舞われました。1978年の夏は平年よりも平均で1.16℃高く、当時としてはもちろん観測史上1位。今年と同様に梅雨明けが早く、7月上旬から最高気温が35℃を超える猛暑となりました。

この年は北日本を中心に地点観測史上最高気温を記録。山形県酒田市では40.1℃を記録し、また北海道紋別市では36.3℃を記録するなど避暑地らしからぬ気温となりました。

当時の最大の問題!家にエアコンがない!!
当時と今の大きな違いとして「家にエアコンがない」という点があります。実際に普及率を見てみると、1978年当時のエアコン普及率は20%程度にとどまっており、残り8割の家庭では扇風機やうちわで暑さをしのいでいたことになります。かつて自宅にエアコンがなかった頃、夜暑くて眠れないという経験をよくしていましたが、あの時代には二度と戻りたくないですね・・・


20世紀で最強の暑さ!1994年の猛暑!!
次は16年後の1994年を見てみましょう。この年は前出の1978年以上の猛暑(3ヶ月平均で平年を1.18℃上回る)となり、2010年に記録が破られるまで観測史上最高の猛暑であり続けました。

西日本の平均気温がやたら高くなったのが特徴で、名古屋市と大阪市では最高気温の月平均が35℃を超えました。また、京都市では最高気温が4日間連続して39℃を超え、最高気温の旬平均が37.9℃に。今年も京都などで記録的な猛暑になっていますが、当時もそんな感じだったんでしょうか。

20世紀の最高気温を記録したのは意外な場所だった!?
2018年7月23日、埼玉県熊谷市で日本最高記録となる41.1℃が記録されました。21世紀に入り、日本でも40℃以上となる場所が珍しくなってきましたが、20世紀に日本最高の気温を記録した場所はどこなのでしょうか?
日本の最高気温を記録した場所は山形県にあった!
今から80年以上前の1933年7月25日、山形県山形市において40.8℃を記録しました。これはフェーン現象(山の斜面にあたったのちに山を越え、暖かくて乾いた下降気流となった風によってその付近の気温が上がる現象)が原因で起こったものです。フェーン現象は理科の授業で聞いたことがあると思います!
昔もそれなりに暑い年はありました!
確かに今年の暑さが記録的なものなのは間違いないのですが、20世紀においても猛暑と呼ばれる年はそれなりに存在しており、しかも当時はエアコンなどの冷房機器が発達していなかった事から、生活の不快感は今以上だったと推測されます。だからと言って、今年の猛暑で文明の利器を使わない理由とはなりませんので、適度にエアコンを使用し、熱中症にならない対策をしておきましょう!

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