老舗スーパーミステリ雑誌から極上の招待状! 『ムー実話怪談「恐」選集』が発売!

老舗スーパーミステリ雑誌から極上の招待状! 『ムー実話怪談「恐」選集』が発売!

実は1982年からせっせと怪談を集めているスーパーミステリー雑誌「ムー」。30余年にわたって投稿されてきた実話怪談の数々が『ムー実話怪談「恐」選集』として発売されました。


『ムー実話怪談「恐」選集』

ムー実話怪談「恐」選集

 「ムー」より自信満々の招待状が届いた。
 数あるオカルトコンテンツのなかで何故か長く定着し界隈に根強いファンを持つ「ムー」。
 もはやその存在自体が軽いミステリな気がするのだが、今回は昨今話題になる事が多い科学、疑似科学方面ではなく《怪談》分野からのアプローチ。

 怪談には「それが嘘であっても怖い」「本当にありそう」という独特の楽しみ方がある。
 それも新進気鋭の怪談を集めたのではなく、過去の投稿を含めた総集編である。怪談史としても意味のある1冊になっていそうだ。

怪談師・吉田悠軌の選定と解説で浮かぶ「恐怖の系譜」

 怪談と恐怖の形は時代の影響を受けている。
 今どき妖怪ネタで怖がらせるのはなかなか難しく、またトイレの花子さんやテケテケといったあたりもだいぶ色褪せている感がある。

 一方で「周囲にいるちょっと奇妙な人」風な話は真偽を問わず人気を集めているようだ。
 このあたりの傾向と統計とかに触れてあるとなかなか嬉しいのだが、果たして?

もちろん「ムー」節も忘れていない

 でました「ムー」名物のイニシャル人物!
 「ムー」と言えばイニシャル、イニシャルと言えば「ムー」でしょう(言い過ぎか?)
 果たしてこの人物は実在するのか。いったい何を語るのか。そしてその真偽やいかに。

 ……しかしもう「ムーにおいて30年間怪談を受け付けてきた人」という存在がおもしろいのがずるい。そういう設定でひとつふたつくらいは怪談がひっぱれそうなものです。
 「30年間同じ仕事をしている雑誌編集者」より「30年間同じ仕事をしているムー編集者」の方が急にアヤしさが出る、というのはちょっと贔屓し過ぎでしょうか。

商品概要

目次

吉田悠軌

裏表紙

ムー・スーパーミステリー・ブックス『ムー実話怪談「恐」選集』

選者:吉田悠軌

定価:本体900円+税

発売日:2018年7月20日(金)

判型:新書判/256ページ

電子版:あり

ISBN:978-4-05-406658-8

発行所:(株)学研プラス

「ムー」公式ウェブ:http://gakkenmu.jp/

【本書のご購入はコチラ】

・Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4054066585/
・楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/15517435/
・セブンネット https://7net.omni7.jp/detail/1106892173
・学研出版サイト https://hon.gakken.jp/book/1340665800
・honto https://honto.jp/netstore/pd-book_29109235.html

トピックス 怪談よもやま話

都市伝説

 1970年代の怪談から話をスタートしよう。
 古来、怪談と言えば妖怪や鬼や幽霊など《超常》の存在が活躍しがちだったが、この時代になると《日常》的な存在が目立ち始める。

 現代の怪談としてご紹介しておきたいのは「口裂け女」である。

学校の怪談

学校の怪談 | 動画 | Amazonビデオ

 街中を歩いているとマスクをした女性が現れ「わたし、きれい?」と訊いてくる。
 「きれい」と返したところマスクを外すではないか。見ると、なんと口が裂けている――

 というのが簡単なあらすじだろうか。「わたし、きれい?」に対して否定的なことを言うと持っていた凶器で殺される、というパターンもよく聞く。

 日本全国どこででもありそうな話だが、その出典は《1978年の岐阜県》とかなり限定されている。
 というのもこの話が岐阜県の新聞に載っているからであり、それから時を経て週刊誌に登場。この頃にはテレビにも取りあげられたのだろう、様々な目撃談が各地で発生し、警察の出動沙汰も数回起こっている。

 結果、この話に影響を受けた(?)という女性が口裂け女の真似をして刃物を持ってうろつき、銃刀法違反で逮捕された――というオチのような逸話も存在している。
 もっともこの逮捕については伝説から派生したオチではなく、実際に起こった案件だったとのことである。

死体洗いのアルバイト

 もうひとつ現代的な怪談を紹介しておこう。こちらも都市伝説としては比較的メジャーな《死体洗いのアルバイト》である。

 しかし都市伝説ではあっても、怪談かと言われるとちょっと微妙かもしれない。
 内容としても誰か被害者が発生したというわけでもなく、ただ「薬剤のプールに入った死体を管理する仕事がある」という程度のものである。
 そういう抽象的な話だから時期や場所などが特定されているわけでもない。一応、医学系の大学が舞台になりがちなようではあるが。

 さてこの話、出典があるという説が存在している。大江健三郎「死者の奢り」である。

死者の奢り・飼育

死者の奢り・飼育 (新潮文庫) | 大江 健三郎 |本 | 通販 | Amazon

「死者の奢り」は1957年の作品。芥川賞候補にもなっている。
 舞台は大学の医学部で、主人公は薬剤付けになっている死体を別の水槽に移すというアルバイトに臨む――という話である。
 もちろんテーマは怪談ではなく、堕胎しようか迷っている女学生が出てきたり、結局仕事が無意味なものに終わりそうであったりと純文学的な色が濃い。

 とはいえ《死体を扱う》《死体が入っている薬剤の水槽》《大学の医学部》《アルバイト》という要素が一致しているということ、そして「死者の奢り」の知名度が《知っている人は知っているが知らない人はまったく知らない》という絶妙な位置にいる事から、「死体洗いのアルバイト」伝説と「死者の奢り」には強い結びつきがあるのだろうという説には賛成したい。

生き人形

 さて話題を怪談に戻すために、我らが怪談王稲川淳二先生のご紹介をいたしましょう。
 元々テレビタレント、俳優として活動していた稲川淳二は、1986年のオールナイトフジで「生き人形」を披露します。

生き人形

Amazon.co.jp: 稲川淳二Presents 生き人形 [VHS]: 稲川淳二: ビデオ

 稲川はある日、高速道路で少女人形を目にした。そして後日、友人から人形を使った舞台の出演を依頼されるのだが、その人形というのが高速道路で見かけたあの少女人形にそっくりだったのである。
 嫌な予感に襲われる稲川。実際、舞台前、舞台中、そして舞台後まで人形に関わった人々は次々と不幸と遭遇していくのである。
 そんななかで稲川は気づく。関係者はみんな右手に怪我をしている。そして少女人形の右手にも傷がついているのであった。


 ……という感じのあらすじです。かなり簡略化しています。
 それまでリアクション芸人のような事もしていた稲川先生ですが、この時期をきっかけに急激に《怪談の人》としての存在感を上げていきます。

 ちなみにwikiには「生き人形」の余談のようなものが紹介されていまして、

>>編集部のミスにより当初40ページだった予定が30ページにまで内容を削除される



こわすぎる(迫真)

関連する投稿


レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム関連の復刻・配信ビジネスなどを行うD4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」にて、新規コンテンツ『トラぶるCHASER 第1話 トラブルは空から未来から(PC-9801版)』『3Dテニス(MSX版)』の配信がスタートしました。


『オホーツクに消ゆ』と北海道紋別市がコラボ!ゲームに登場するシーンを使用したアクリルジオラマが「ふるさと納税返礼品」に!

『オホーツクに消ゆ』と北海道紋別市がコラボ!ゲームに登場するシーンを使用したアクリルジオラマが「ふるさと納税返礼品」に!

ジー・モードより、推理アドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』の世界観を再現したオリジナルグッズが、北海道紋別市のふるさと納税返礼品として提供されます。


抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

高校時代からモデル活動を始め1986年に「カネボウ・スイムウエアイメージモデル」として脚光を浴びた広田恵子さん。現在は家族で〇〇を組んで活動している・・・。


完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

ハイクオリティフィギュアの製造・販売で好評を博している株式会社SpiceSeed フィギュア事業部より、キン肉マンシリーズのフィギュア『ネメシス』が発売されます。


懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

藤子・F・不二雄による名作の数々を紹介する書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が、8月7日(木)より全国のフェア参加書店にて順次開催されます。


最新の投稿


昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

2026年5月5日、グランドプリンスホテル広島にて「昭和100年」を記念したスペシャルイベントが開催される。広島発の4人組ボーカルグループ「TEPPAN」による昭和歌謡ライブに加え、夜空を彩る打ち上げ花火も予定。ライブ観覧は無料。さらにホテル上層階のレストランではCD付きの特別ディナープランも登場する。


樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

「ひや・きおーがん」のフレーズで親しまれる樋屋製薬の社内倉庫から、長らく歌唱者不明だった過去のCMソング音源が発見された。調査の結果、昭和を代表するコーラスグループ「デューク・エイセス」による歌唱と判明。当時のクリアな歌声を再現した「高音質版」が公開され、昭和歌謡ファンを中心に大きな話題を呼んでいる。


福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

1976年の創業から50周年を迎えた福岡県直方市の「直方がんだ びっくり市」にて、2026年4月17日から19日までアニバーサリーイベント「半世紀祭」が開催された。銘柄牛が50%OFFになる「肉袋」や名物セールの復活、地元ヒーローの参戦など、半世紀の感謝を込めた熱気あふれる3日間の模様を振り返る。


『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

アクションゲームの金字塔『メタルスラッグ』が2026年4月19日に誕生30周年を迎えた。株式会社SNKはこれを記念し、シリーズの再燃・リブートを掲げた記念プロジェクトを始動。新作ゲームの開発を含む多彩な企画の推進や、歴史を振り返る記念映像の公開、特設サイトの開設など、世界中のファンへ向けた展開が始まる。


山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

ソロ・デビュー50周年を迎えた音楽界のレジェンド・山下達郎とJOURNAL STANDARDが特別なコラボレーションを実現。1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録の名曲「WINDY LADY」をテーマにしたTEEがリリースされる。音楽史に刻まれた名盤の空気感を纏える、ファン垂涎の記念アイテムが登場だ。