レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想いとは…
1994年のアメリカの恋愛映画。
はるかなオールド・ウエストを舞台に、
素直に生きられない青年と、彼を想い続けた女性の悲しい愛の軌跡を描いた大河ロマン。
「ウルフ」の脚本も手掛けた現代アメリカ文学の人気作家ジム・ハリソンの中編小説を、
「きのうの夜は…」「グローリー」のエドワード・ズウィックの監督で映画化。

ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンズ、アイダン・クイン、ジュリア・オーモンドといったオールスター・キャストで、アメリカ現代史を背景に、
あたかも『エデンの東』をほうふつとさせる兄弟や親子の確執を描いた映画。
理屈では割り切れない愛憎劇の数々を、
エドワード・ズウィック監督は気負うことなく正攻法で、
それらの人間模様を描いていく。ジェームズ・ホーナーの壮大な音楽が秀逸。
レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想いのあらすじ
1910年代、モンタナ州。牧場を営むラドロー家の悲劇は三男サミュエルが婚約者スザンナを連れて帰郷したことから始まった。
やがて一家の3人兄弟は第一次世界大戦に従軍するが、サミュエルは戦闘中に命を落としてしまう。
目の前で弟を殺された次男トリスタンは心に深い傷を負って帰還。
そんな彼をスザンナは優しく慰め、二人は激しい恋に落ちる。
だが長男アルフレッドも彼女に恋心を抱いていたことから、家族の間に次第に憎悪の念が生まれてくる……。
主演の紹介
ブラッド・ピット(トリスタン)

アメリカ合衆国オクラホマ州出身の俳優、映画プロデューサー。
日本での愛称はブラピ。
アカデミー賞に俳優として3度、プロデューサーとして3度ノミネートされている。
身長180cm、体重73kg。
アンソニー・ホプキンズ(ウィリアム)

イギリス出身の俳優、作曲家、画家。
『羊たちの沈黙』(1991年)で演じた社会病質のハンニバル・レクター博士の役が高く評価され、
この作品でアカデミー主演男優賞を受賞した。
その後も続編である『ハンニバル』(2001年)、
『レッド・ドラゴン』(2002年)で同じレクター役を演じている。
ジュリア・オーモンド(スザンナ)

サリー州エプソムの出身。
ロンドンのWebber Douglas Academy of Dramatic Artで演技を学び、1988年に卒業。
『嵐が丘』、『るつぼ』といった舞台に立ち、高い評価を得る。
また、テレビや映画でも活躍している。
1995年に公開されたオードリー・ヘップバーン出演作の『麗しのサブリナ』の、
リメイク『サブリナ』でもヒロイン役として活躍。
監督の紹介
エドワード・ズウィック

アメリカの映画監督、製作者、脚本家。
イリノイ州シカゴ生まれ。ハーバード大学卒業。
1986年に『きのうの夜は…』で長編映画監督としてデビューした。
マーシャル・ハースコビッツと映画・テレビ製作会社「ベッドフォード・フォールズ・カンパニー」(BEDFORD FALLS COMPANY)を設立している。
『恋におちたシェイクスピア』や『トラフィック』、『アイ・アム・サム』では製作として関わっている。
フィギュアスケートにも使用されました!
町田樹らがフィギュアで採用しました!
作曲家ジェームズ・ホーナー氏が手掛けた『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』の劇中音楽を、フィギュアスケート選手・町田樹さんや坂田凛さんがプログラムに採用し、華麗に力強く演じ切りました!
どちらの演技も静謐で力強い生命力を感じさせる、静かで強い鼓動が聞こえてきそうですね。
二人の演技を見比べてみるのも楽しいかもしれません!
こんなコメントもありました。
なんとΣ(・ω・ノ)ノ!
あれだけ物凄い戦闘シーンだっただけに。
うっかり吹き出しましたw
終わりに…

なんというかもう(´;ω;`)
兄弟に振り回されるスザンナが可哀そうでありましたが
(トリスタンへの思いの報われなさに自殺してしまう)
(でもまぁ 3人の兄弟達の運命が、スザンナによって翻弄されてゆくんですけども!)、
とにかくも向こう見ずなトリスタンがとても魅力的でした。
父アンソニー・ホプキンスは強く逞しく家族を守り、トリスタンは守れきれなかったという対比が「どうしたら家族を守りきれたのか」という問いを深く掘り起こされます。
けども、自由奔放にやってきたトリスタンに、父アンソニーはこう言います。
「私は神と人間のルールに従ってきた。お前は何事にも従わなかったが、皆はお前を愛した」
これは大きな許しですね。
もうこんな大きく父から許されたら、生きるしかなくなる。
一言では言い尽くせない大きな人間ドラマがあります。
その中でさまざまな痛みに打ちひしがれ、
「自分は一体なんなのか」とわからなくなることもあります。
好きに生きて、誰かを傷つけてしまうこともある。
自分の信念に従って、うまいように生きたって、誰かを傷つけてしまうこともある。
この映画を見て、私は「どうしたら目の前の人を幸せにすることができるのか」を
考えさせられました。
ただ私は女性なので、
たぶん、そんな男(トリスタンですね)とぶつかるだけぶつかった後でぽいっと捨てて、
とっとと一途に愛してくれるアルフレッドと遠い土地に行くと思いました。(笑)