バック・トゥ・ザ・フューチャーとは…
1985年のアメリカ映画。SF映画。略して『BTTF』『BTF』とも呼ばれる。
公開当時全米で『フューチャー現象』と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットした。
同年のアカデミー賞では音響効果賞を受賞。
なお、part2、part3と続くシリーズものである。
ざっくり、どんな物語かというと、主人公のマーティと科学者のドクがドクの長年の研究で生まれたタイムマシーンによって30年前の過去に行ったり、30年前の未来に行ったり、もっと過去に遡ったり……。
なんやあれやこれやする!SFドタバタコメディです。
あらすじ
part1

1985年のカリフォルニア州ヒルバレーに住むロックとペプシコーラが大好きな高校生マーティ・マクフライは、科学者である親友のエメット・ブラウン博士(通称ドク)を手伝って、深夜のショッピングモールにてスポーツタイプの乗用車デロリアンDMC-12を改造してドクが開発したタイムマシンの実験をする。実験は成功したものの、リビアの過激派の襲撃に遭い、ドクは負傷する。追手に逃げるマーティはデロリアンに乗車し、30年前にタイムスリップしてしまう!
part2

1955年から1985年に帰還したマーティの目の前に、突然ドクがデロリアンで現れた。未来においてマーティの息子がトラブルを起こすことが判明し、それを回避するため、30年後(=2015年10月21日)の未来にタイムトラベルするが、デロリアンが空中に炎の軌跡を残して消える瞬間を、ビフ・タネンが目撃していた。ビフは未来の年鑑を手にし、過去の自分に手渡すことを画策する。マーティたちは何も気づかずデロリアンで1985年の夜に戻ったものの、“現在”が変わっていることに気づく。マーティたちはビフを阻止しようとまた再び30年前に戻る……。
part3

前作のラストシーンで、タイムマシンのデロリアンが飛行中落雷に打たれ、ドクは1885年に飛ばされてしまった。しかし、そのドクがマーティに送られるように手配していた手紙の指示通り、マーティはpart1のラストで別れたばかりの1955年のドクと再会。1985年に帰るために鉱山に封印されたデロリアンを掘り起こす。が、マーティは鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン”の名が彫られた墓石を偶然発見し、手紙を書いた約一週間後の1885年9月7日に、ドクがビフの祖先であるビュフォード・タネンに銃殺されるのを知り、ドクを救う為、マーティは1955年のドクの協力の下、修理したデロリアンで、手紙の消印の翌日となる1885年9月2日午前8時00分へとタイムトラベルする。
特に注目したいのが……!
エメット・ブラウン博士(通称ドク)
主人公・マーティの親友の科学者であり、発明家。容貌は大きな鼻とボサボサの白髪頭が特徴の老人。
ヒルバレーでは変人として知られており、part1ではストリックランドがマーティに「関わると危険」と説教しており、part2の改変された1985年Aでは精神病院に入れられてしまっている(修復後はノーベル物理学賞を受賞することになった)。事実、目的のためには見境のない行動をとることが多く、彼とまともに付き合っている人物はマーティとジェニファーの2人ぐらい。
1955年11月5日に洗面所で転んで洗面器に頭をぶつけた際、タイムマシン理論が閃いたとのことですが。。。実現には30年かかった。というか、30年も研究してたんかい!(゚Д゚;)
タイムマシーンというありえない架空を考え付くのもあれですが、それを30年ずっとやり続けていた……ドクはなんというか、下手したら夢見がちの現実逃避のニートという変人扱いを……というか、されているんですがね!
そんな彼。
タイムマシーンを完成した後でいろいろいろいろゴタゴタ起こります(起こす?)が、
年下の女性と恋に落ち、そのクララと結婚してジュールとベルヌという二人の息子をもうけ、蒸気機関車を改造したタイムマシンを新たに開発して1985年に向かい、マーティとジェニファーにかっこよく!再会する。
……という人生逆転劇を送ってるんですよねえ。(;゚Д゚)
名台詞!
part1の最後に無事マーティが過去から戻ってきっとおもったら、タイムパラドックスで未来のマーティの家族に異変が生じてしまい、未来に調査に行っていたドクから言われる言葉ですね。タイムマシーンを実現する!と腹に決めていたことを達成したドクにはもはや敵なしということで、かっこよさをうかがえます。
元から1955年にいたドクと、1985年にタイムマシンを発明し1955年にタイムスリップしてきたドク、同じ人同士の時空を超えた会話。これはこれはもう……かっこいい演出!
最後のしめくくりとなる、
これには希望が満ち満ちたやさしいセリフがこちら!
は、30年ずっとずっとずっと諦めずにめげずに“好奇心”に追求したその時の長さを思えばこそ、
このセリフはずっしりと重みを持ちますね。
そんな彼の中の人の経歴
クリストファー・ロイド

1938年、歌手の母親と弁護士の父親の下、コネチカット州スタンフォードに生まれた。
高校卒業まではそこで過ごす。
役者としてのキャリアは14歳のころからで、19歳になるとニューヨークへ移り、ネバーフッド・プレイハウスにてサンフォード・マイズナーに師事。
しばらくしてからブロードウェイデビューを果たすと、『真夏の夜の夢』や『ハッピーエンド』などのミュージカルや戯曲に出演し、キャリアを積んでいく。
地道に積み重ねていった努力家はドクと被りますね。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの前に、
90年代初期に出演したバリー・ソネンフェルド監督の『アダムス・ファミリー』シリーズのフェスター・アダムス役も当たり役となり、活躍して行きます!
終わりに…

part1もpart2もpart3もドクとマーティの博士の超えた友情、
(ちなみに脚本家が言うには、13、14の時に危険人物と言われている町の科学者のドクの研究室に忍び込んで彼の研究に魅了されたのが最初の出会いなんだと!アインシュタインと孤独に暮らすドクに人とのつながりを作ったのが明るくてやんちゃなマーティだったこと!)
そのために悪戦苦闘する姿はとても心打たれましたバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ!
アクションあり、(ラブ)コメディあり、時間旅行のSFものこれら、ぎゅっと凝縮された作品はこの他においてあるでしょうか?いや、ないでしょう!
なんといっても、大目玉はドクが人生の四分の一かけてタイムマシーン研究に費やしたこと。その好奇心は時に心折れたこともあったかもしれない、けれどそんなときマーティがこっそり支えてくれたのだと思うとぐっと物語に深みが増しますと思うのですがいかがでしょう。
なにより印象的なのは、タイムマシーンを完成させた後のドクの力強いまなざし。
誇りもった面差しは積み重ね、試行錯誤を繰り返した年月が後押ししてくれるからこそ。
それはこれからも彼の背中を強く支えてくれる力になるのでしょう。
キュートなお嫁さんや可愛い子供もおられることですしね!
そんな彼の人生譚はきらきらと輝いています。
彼の未来に幸いあれ!と公開してから数十年経った後でも祈らずにいられない。そして勇気をもらえるそんな映画でしたね!!!(*´▽`*)