我らが「ハレンチ学園」の復活
1968年から連載が開始された永井豪「ハレンチ学園」の愛蔵版1、2巻が6月29日に発売されました。
愛蔵版は全6巻を計画しており、3、4巻は7月末、5、6巻は8月末発売の予定。

ハレンチ学園1
Amazon.co.jp: ハレンチ学園
50周年ですもんね
乗るしかない このビッグウェーブに

ハレンチ学園2
50周年記念愛蔵版 ハレンチ学園2 (2) (ビッグコミックススペシャル) | 永井豪とダイナミックプロ |本 | 通販 | Amazon
「ハレンチ学園」と週刊少年ジャンプはなんと〝創刊号〟からのお付き合い。
後年、王道少年漫画と言えばジャンプ、ラブコメと言えばサンデーという区分がなんとなく発生したように思えますが、まさか〝ジャンプが創刊号から色気を推していたとは〟
でも言われてみれば「いちご100%」とか「ToLOVEる」とかやってますもんね。うーんこの。
ところで「ハレンチ学園ってどんな漫画なの?」と訊かれたのですが〝まとめるのが難し過ぎて答えられませんでした〟
この作品のあらすじってどう紹介したらいいんですかね……個人的には〝教師と生徒がハレンチなこと及び戦争をする永井豪の漫画〟としか言えないような気がするんですが、これって説明になっているのかどうか激しく疑問です。
我らが「ハレンチ学園」の活躍

ハレンチ学園3
50周年記念愛蔵版 ハレンチ学園3 (3) (ビッグ コミックス〔スペシャル〕 (3)) | 永井豪とダイナミックプロ |本 | 通販 | Amazon

ハレンチ学園4
50周年記念愛蔵版 ハレンチ学園4 (4) (ビッグ コミックス〔スペシャル〕 (4)) | 永井豪とダイナミックプロ |本 | 通販 | Amazon
「ハレンチ学園」の話題になると必ずあがるのがあの頃の《騒動》の話。
具体的にどんなことがあったのか順を追って紹介しますと――
1、新聞社が新聞で「ハレンチ学園」を紹介する。
なぜ紹介してしまったのか。
2、校長会、各地のPTA、教育委員会などから批判がでてくる。県議会で取りあげる取りあげないという話にまで。
3、擁護者が結構出現する。そのなかに教育評論家もいたので論争のような状態になる。
このへんで警察側からのコメントが出たのですが、彼ら「たいしたことない」で済ませたとのことです。
〝なんで警察に話がいってるのかは謎ですが〟
4、製作者側が「下ネタがどうこうというより、教師という存在をからかっているのがよろしくないのでは?」という閃きを得る。閃きを得たので……
どうしてこうなった……
でももうなんかこういうのは永井先生の〝定跡〟みたいなものなので、
うーん八面六臂。これもうわかんねえな。
なんか「ハレンチ学園」終盤部分については、
〝同時に「デビルマン」も連載していた〟
〝「マジンガーZ」を描きたかった〟
という話も聞くので、〝気持ちがそっち側に行っちゃったんじゃないかな〟という印象があります。
そしてこの騒動、なんか裁判とか新条例の登場とかあったわけでもなく〝いつの間にか消えている〟ので自然消滅的な結末を迎えたようです。
有害図書指定にするという案もあったようですが免れたという説と指定されたという説があります。
もっとも〝この後の作品「けっこう仮面」ではしっかり有害図書指定を食らっています〟が。

ハレンチ学園5
50周年記念愛蔵版 ハレンチ学園(5): ビッグ コミックス〔スペシャル〕 | 永井豪とダイナミックプロ |本 | 通販 | Amazon

ハレンチ学園6
50周年記念愛蔵版 ハレンチ学園(6): ビッグ コミックス〔スペシャル〕 | 永井豪とダイナミックプロ |本 | 通販 | Amazon
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宍戸錠さんぇ……