新本格派とは?
1980年代後半~1990年代前半にかけて、日本の小説界を席巻したミステリー小説群。トリックを駆使した殺人事件を主題とし、そのトリックを解き明かす探偵がよく主人公となっていました。とんでもトリックで、作者からの挑戦!トリック暴いてみろ!と本の中に書かれている作品があったのを思い出します。
本格派
もちろん本格派と言われた作品が先ずあります。エドガー・アラン・ポーやアガサ・クリスティの小説です。日本では戦後に横溝正史が活躍しています。

アガサ・クリスティ
新本格派といわれた作家たち
新本格派といわれた作家たちは綾辻行人、歌野晶午、法月綸太郎、森博嗣、有栖川有栖、京極夏彦などが有名でしょうか?
また私の独断と偏見で下記の作品をご紹介。
綾辻行人
代表作は「館シリーズ」、「Another」など、この作家の作品に触れたことにより新本格派にのめり込みました。殺人鬼もおすすめ、かなりグロいですが。

十角館の殺人
綾辻行人の作品から新本格派は始まりました。「館シリーズ」は館という密室の中での殺人をテーマに書かれています。この「十角館の殺人」を探すのにあちこちの書店をうろつき、苦労してやっと見つけたときは嬉しかったです。人気がありどこも品切れを起こしていました。
我孫子武丸
「8の殺人」で小説家デビュー。1994年に発売されたサウンドノベルゲームソフト「かまいたちの夜」のシナリオを担当したことで有名。

かまいたちの夜
スーパーファミコンで発売された、かまいたちの夜。小説好きでゲーム好きならやったはず!山荘という密室に閉じ込められたシナリオがまさに新本格派というべきゲームでした。
井上夢人
1992年「ダレカガナカニイル…」にてデビュー。1975年から徳山諄一とコンビを組み、「岡嶋二人」のペンネームで作品を発表していたが、コンビを解消して再デビュー。

ダレカガナカニイル…
この作品は新本格派といわれる作品群とは、少しかけ離れた作品だと思いますが、何というか感動作。頭の中で囁く人物は誰なのかと考えながら読み進めると、とても面白い作品です。
西澤保彦
1996年「七回死んだ男」デビュー。匠千暁(タック&タカチ)シリーズなども有名。

七回死んだ男
これは面白すぎますね。西澤保彦デビュー作にして、最高傑作と勝手に思ってます。7回も死んでしまった男を、追いかける主人公の奮闘ぶりが楽しめる作品となっています。
何時から新本格派といわれるようになったか
書店のPOP
店頭では、このようなPOPが現れ始めた時でもあります。今では普通に書店の店頭で見られるPOPも、新本格派が流行始めたころから見かけることが多くなりました。
あれから30年
30周年を記念してキャンペーンが行われていました。記念図書カードが欲しい。当選しなくて残念です。当選すれば使わずに大切に取っといたかも。新本格派に皆さんもハマっていた事が分かります。
最後に
新本格派といわれた小説が出ていたころが、ちょうど私の読書の量が多く、そのことが私の読書の傾向を決めてしまったと言えます。新本格派にハマってしまったことにより、今でもミステリー小説が大好きです。