風と共に去りぬ

1936年6月に出版されたマーガレット・ミッチェル原作の『風と共に去りぬ』が世界的ベストセラーとなり、早くも出版の翌月に映画製作者のデヴィッド・O・セルズニックが映画化権を獲得し、その後3年の歳月と当時の金額で390万ドルの製作費をかけて全編で3時間42分という大長編映画を完成させ、1939年12月15日にワールドプレミエとして初公開して空前の大ヒットとなった映画である!
その影響力はやなせたかしさんがアンパンマンの登場人物のうち、ばいきんまん・ドキンちゃん・しょくぱんまんは『風と共に去りぬ』にならっている、のほど。
ドキンちゃんはスカーレット・オハラを、ばいきんまんはレット・バトラーを、しょくぱんまんはアシュリーを下敷きにしている。
※ただし、ドキンちゃんがしょくぱんまんを一方的に恋い慕う点は、原典とは異なっている。
風と共に去りぬ ストーリー

私たち女性がとくにとりわけ注目したのは、スカーレットの勇姿!
愛する我が家を守るためにはどんな汚い手を使ってでも守り通りぬいた女性。
漢(おとこ)以上の女性。
そんな彼女の心のハートを最後に射止めたのは――。

はい、みなさんご存知のレット・バトラーです。
スカーレットはアシュレーという紳士の男性に入れあげ、彼が既婚者になっても、その嫁さんの兄弟と結婚するまで追っかけるという執念持つほどのスカーレット。
そしてもっと上行くのは、二度結婚して(その上まだ初恋のアシュレーを忘れずにいる)も
スカーレットを追いかけ続けたレットなのではないでしょうか。
レットの強引な口説き言葉
戦地に赴くにあたっての別れ文句です。
取り残される女としては「男としての沽券なんざどうでもいいから最後まで残って守れや!」ってなりますでしょうが。男といったらもうほんとしょうがねえな!(´;ω;`)ウゥゥ
私見として「男としての沽券なんざどうでもいいから(二回目)か弱き女性を残すんじゃねぇよ!」と正直思いましたが。
上下のセリフを言われたらもうしょうがないのかもしれません……?うーむ(´ε`;)ウーン…
まぁスカーレットもしたたかにやり返すんですよね
謝金の取り立てにレットを騙くらかして頼るレットは最初不振げにしますが、そこはスカーレットの迫真の演技というかまぁ惚れた弱みもひっくるめて騙されそうになります。
「もしや女らしい心が芽生えたのか」
とコロっと騙されるレット。しかも。
「監獄にはいった甲斐があった」
という始末。
しかし、スカーレットの手の荒れ具合を見て正気に返って、
「着飾って芝居するほどほしいものはなんだ」
と憤慨するレットさん。
この茶番劇は失敗に終わり、借金はどうしたかっていうと、資産家の男と結婚してどうにかやり込めるスカーレットは一枚上手というべきか、なんというかたくましい……!
(※本題ズレてる)
レットさんの本気のかき口説き
「俺と結婚してくれ」
と口説きにかかります!
「初めて会った時から“この人”と感じていた」
「遺産を手にした君に俺はもう必要ない」
「夫でもなきゃな」
「ひざまずいてすがろうか」(※ほんとにひざまずくんですよ!)
こっからは紳士的にプロポーズの言葉に入り、長々と求愛にしかかります。

「結婚なんて2度としません」
とむべもないスカーレットに
「するさ この俺とな」
とあくまでも余裕しゃくしゃく。しかし……。
「あなたと?あなたなんか愛してないわ」
結婚はもうゴリゴリだというスカーレットにちょっと不満そうにレットが動揺しだしこう提案します。
「遊び感覚でどうだ。
今度は年も相応で魅力的な男を試してみろよ」
と粋に繰り出す。
まぁそれでもスカーレットさんこう断ります。
「バカね 私は1人の男に満足しない女よ」
そうすると嫉妬に狂ったレットさん…こんな行動に。
「やめろ それ以上 もう何も言うな」
(強引にキス)
こんな強引な求愛されたらたちまちスカーレットさんもぽーっとなって「するわ」の一言のみ。
ただ……これが暗闇の始まりだとは知らずに……。
レットの苦悩

スカーレットはバトラーと結婚し娘・ボニーを出産しますが、
それでもなおスカーレットの気持ちはアシュレーにありました……。
それを知るバトラーは娘・ボニーへ愛情を注ぎますが、ボニーが落馬して死にます。
バトラーは悲しみ崩れ落ちます。スカーレットはただレットを非難するばかり。
娘・ボニーの死により、スカーレットとバトラーを結ぶものはなくなります。
その頃アシュレーの妻・メラニーが病死し……。
スカーレットの「あなたを愛していることに気づいた」といったときはもう時すでに遅し。
レットは愛したスカーレットもすべてかいなぐり捨て出ていきます……。
レットぉぉぉ(´;ω;`)ウゥゥ
ファンの感想
レットのその後…?
風と共に去りぬはレットが出ていき、スカーレットが「明日は明日の風が吹く」という格言をついて終わりますが、まぁ……たぶん彼女にかけた時間を悔やむんでしょうねえ……。
「俺の愛したあの時間はいったい、何だったのか!?」
と私だったらこう思いますわ。(´;ω;`)ウゥゥ
その続編はこちらにあります!!!

アマゾンさんのレビューを見ると、二人はまた再会するもよう。
ちょっと希望がありますね!
でもしかし、レットさんにはメラニーのような純粋無垢な女性と付き合っていただきたいと思うのでした。
「もういいから!幸せになってくれよぉ!( ノД`)」と、スカーレットへの溺愛ぶりを映画で見ますとなおに。
愛の力でどうにかなると思ったんでしょうね……。
嵐のような苦悩がひとまず続くのでしょう……。
けれど、愛して愛して愛した。ひたすらに愛しぬいた。というスキルは残ります。
愛することは痛みを伴いますが、誰かを恋し愛したという記憶は積もりに積もります。
次は等身大のレットさんを受け止めてくれる誰かが現れることを切に祈るばかり。
愛するということは“覚悟を決めること”。
それを一途に貫き通した姿は人の心に響くなぁと思いました。こんな人になりたいものです。