花盗人たちの夜

花盗人たちの夜の作品紹介
きゃわいい女の子のシーンを含めてご覧ください!!! ─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
〈第一夜〉金木犀の踊る夜

浮気性な生(せい)は恋人のモデル・絵留と大喧嘩する。
でも生はその時高熱を出していて……追い出された生はあてもなくさまようが、そんな時に花を抱えた少女と出会い……。

恋人に追い出された生(せい)は、花束を抱えた少女と出会う。
事情を聞くと、“困ったなあたし今夜はドロボーさんだから家には帰らないの”となりゆきで少女についていく……。
花を盗む癖のある少女は好きな花の名前をそらんじ、“秋になるとキンモクセイ盗みに行ったわ”と生がそれを聞くにつれ香りが強いキンモクセイとともに死んだ妹のことを思い出す。
そして、思わぬ方向に少女がこれから目が見えなくなってことを知ると生は栄養失調で気を失う。目を覚ました生は少女からの残された手紙を読み、生は涙を流す。
<第2夜>センチメンタル・ラブタイム・ぶるうす

好色家な写真家を恋人に持つ珠恵(じゅえ)は彼の望む女性像を演じている日々。
そんなときに今村という恋人の元助手をやっていた新人写真家青年が会うなり「老けたなあ!!」といわれて……。

“”ほかの女の子たちのように子どもっぽく騒いだりしないで今こうして静かにブランデーを傾けているきみがぼくにとってはだれよりも悩ましくて魅力的だよ”と言われ写真家篠沢(しのさわ)に数年恋人に徹した珠恵(じゅえ)は“そうよ あたしは ずっと望んできたんだもの あなたにとって特別な女性……”と演じる珠恵は突然帰ってきた篠沢の助手・今村にちょっかいをかけられる。
“篠沢さんの前だとお人形さんの顔になっちゃうのかな”と謎めいた言葉をかけられ、珠恵は混乱する。そんな珠恵に海に行こうと誘われ、珠恵は……。
そこで珠恵は今村の率直な言葉に篠沢好みの女になり続けることに疲れを感じていたことに気づいて――。
<第三夜>眠れぬ夜の…

受験日に試験をエスケープした女の子。喧嘩に巻き込まれている男性に助け舟を出してなんやかんやと助けた男性と一緒に行動することになって……。

そしてなりゆきで、男性の友達の結婚式送別会についていく。そこで大人の仄かな恋のやりとりや結婚のお祝いで騒いでいる姿を見てしんみりする。
男性に送られて女の子は実は今日が誕生日だったのと、高校の受験日だったことを打ち明ける。そして実はドキドキしていたこと、反抗期しちゃったと、変わんなきゃな、となどと、吐露すると、詩人である男性は女の子のことを“きみは自分で目覚めようとする眠り姫だよ すてきじゃないか”とエールを送る。
そして男性と少女は再会を約束するのだった。
●ストリート・キッズ

ロンドンの街、ストリート・キッズはお金を稼ぐためにスリやペテンもなんでもござれプロフェッショナル!そんなときお金持ちに捕まられちゃって……!?

スリにペテンにかっぱらいのプロフェッショナルの少年・ボビーは次のカモを見つけると、しめしめと味をしめるところだったものの、スリだとバレている青年・ニールに捕まられる。そしてその時出会ったメアリに、依頼され、事件解決にのぞむ。
事件が解決したときに元締めのダラの本当の企みを知ってボビーは蒼白するもの、本物の彫刻や食器、棚、道具を無邪気に壊すなにも知らぬこどもたちが一番恐ろしいことをボビーは知って物語は終わる。
ファンの感想
感想

男性と少女が出会うとき、どんな思いをするのでしょうか。
ロマンチックな関係を期待しちゃうのが男の人のサガなのかもしれません。
その少女が実は……盲目になる寸前の子だったとしたら。
あなたはそんな花を抱える少女に出会ってしまったらどんな風に心動かされてしますでしょうか。
とりわけ私が心に触れたのは「センチメンタル・ラブタイム・ぶるうす」なのですが、
好きな男性のためになら彼の好みに合わせて彼の「ええかっこしぃ」したいというのが乙女心。
けれど大事なことを忘れてしまっているのかもしれません。
“あたし
コルトレーンは好きじゃない
ブランデーはおいしくない
踊りに行きたい
牛丼食べたい
温室の花はきらい
あたし背伸びはしたくない――”
時には人から見られる視線よりも、
素直な心を持つ自分の気持ちが大事なのかもしれません、とそんなことを思った作品集でした。
川原由美子 作品紹介
普通の女の子から一躍人気アイドルに!? 川原由美子傑作集『25時のシンデレラ』 - Middle Edge(ミドルエッジ)
『25時のシンデレラ』ー『前略ミルクハウス』で人気!川原由美子が描く!!!普通の女の子のシンデレラストーリー!はたしてシンデレラはその後幸せになったのか?ー - Middle Edge(ミドルエッジ)