ミドルエッジ世代には馴染み深いフロッピーが「せんべい」に!?
80年代から90年代にかけて、データの保存媒体としてお世話になった方も多いであろうフロッピーディスク。最近はお目にかかる機会がほとんど無くなってしまいました。そんなフロッピーを若者にアピールしようと、このたびフロッピー型の「せんべい」が登場しツイッターなどで話題となっています。
こちらがその「せんべい」です!!
このせんべいを開発したのは、独創的なアイデアで雑貨や小型家電を制作するインディーズメーカー「TOKYO FLIP-FLOP」。せんべいは一袋に2枚入っており、フロッピーの表裏をそれぞれ表現しています。データ誤消去防止用のツメなども表現しており、細かいところまで再現するこだわりよう。
この「せんべい」どこで売ってるの?
今回お目見えしたフロッピー型のせんべいですが、東京・秋葉原で定期的に開催されるイベント「技術書典」で販売されています。今年の4月にあった同イベントでも100セット200枚が完売。技術書のイベントであるにもかかわらず「せんべい目的で来客する人」もいるとかいないとか。今後も「技術書典」の開催時に販売を予定しているとのことです。
ご存知ですか?最近のフロッピーディスク事情!!
フロッピーにはまだ需要がある!?
80年代から90年代にかけて、データの保存媒体として重宝したフロッピーディスク。愛用されていた方も多いかと思いますが、最近はめっきり目にすることがなくなりましたよね。フロッピーを挿入するドライブがパソコンから消えて久しいです。大手メーカーも、2010年前後にはフロッピーの製造中止を決定しました。
しかしそんな流れに逆行するかのように、2014年にフロッピーディスクドライブを新発売したメーカーがあります。パソコンなどの周辺機器を製造する「オウルテック」です。なぜ今更「FDドライブ」なのでしょうか?その理由はというと・・・
「官公庁」で現役だった!!
実は、官公庁や一部の法人では今でもフロッピーの需要があるそうです。特に官公庁では古いデータはフロッピーに保存していることが多いため、その情報を閲覧等する際にFDドライブが必要になるとのこと。官公庁と言えば、以前「一太郎が現役で使われている」という記事を書かせていただいたことがあるのですが、まさか再び登場するとは・・・
懐かしの日本語ワープロソフト「一太郎」は今でも「とある場所」で健在だった!!しかし・・・ - Middle Edge(ミドルエッジ)
まだまだニッチな需要があるフロッピー!
前出の官公庁や法人等では、フロッピーは機密文書の保存用としても使われているとのことで、世間では廃れてしまったものの未だにニッチな需要は残しているようです。最近の若者に「フロッピーって知ってる?」と質問すると「カエルですか?」といったトンチンカンな回答が返ってくることも珍しくなくなってきた昨今ですが、ミドルエッジ世代としてはぜひ今後も細々と生き延びてほしいものです!
「TOKYO FLIP-FLOP」公式サイト
TOKYO FLIP-FLOP | 独創的なアイデアで素敵なサムシングを提供するインディーズメーカー
「技術書典」公式サイト
技術書典
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