「あゝ人生に涙あり」の作曲者・木下忠司さんが死去。
時代劇「水戸黄門」シリーズの主題歌「あゝ人生に涙あり」の作曲者として著名な音楽家・木下忠司(きのした・ちゅうじ)さんが、4月30日に老衰のため死去しました。102歳でした。
木下さんは1946年の映画「わが恋せし乙女」で映画音楽家としてデビュー。その後、1954年の「二十四の瞳」「伊豆の踊子」や、「トラック野郎」シリーズの映画音楽を担当。その活躍は映画音楽に留まらず、テレビアニメ「カリメロ」の主題歌「ぼくはカリメロ」や、「水戸黄門」の主題歌「あゝ人生に涙あり」など、人々の記憶に残る数々の名曲を世に送り出しました。

「可愛いベイビー」の編曲者・東海林修さん死去。
「可愛いベイビー(中尾ミエ)」「危険なふたり(沢田研二)」などの編曲で有名な音楽家・東海林修(しょうじ・おさむ)さんが、4月30日に悪性リンパ腫のため死去しました。85歳でした。
東海林さんは60年代から70年代にかけて、歌謡曲を中心に作曲・編曲で幅広く活躍。上述の中尾ミエ「可愛いベイビー」の編曲や、「シャボン玉ホリデー」の音楽、「笑点」のテーマの編曲も担当しました。

「だるまちゃん」の絵本作家・加古里子さん死去。
「だるまちゃん」シリーズで知られる絵本作家・加古里子(かこ・さとし)さんが、5月2日に慢性腎不全のため死去しました。92歳でした。
加古さんは1959年に絵本作家としてデビュー。1967年に発表した絵本「だるまちゃんとてんぐちゃん」が100万部を超える大ヒットとなり、一躍人気作家の仲間入りを果たしました。その後「だるまちゃん」シリーズは累計300万部を超えるヒットを記録しています。

スパイダースのギタリスト・井上堯之さん死去。
60年代グループサウンズの雄「ザ・スパイダース」のギタリスト・井上堯之(いのうえ・たかゆき)さんが、5月2日に敗血症で死去しました。77歳でした。
井上さんは、堺正章さんらとともに60年代に「ザ・スパイダース」のメンバーとして活動。当時のグループサウンズブームに貢献しました。その後、井上堯之バンドを結成し「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」など70年代を代表するドラマ・映画作品のサントラの数々を担当しました。作曲家としても、近藤真彦さんの「愚か者」が著名です。

このゴールデンウィーク中に昭和を代表する名曲や本を世に生み出した方々が亡くなり、今年もまた昭和という時代が遠くなってしまったと感じます。しかしながら、彼らの作り上げた名曲・名作は時代を超えて人々の心に残り続けることでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。
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