美人とは、こういった女性のことをいうのでしょうね。最も魔性の女が似合う女優らしい女優、岩下志麻。

美人とは、こういった女性のことをいうのでしょうね。最も魔性の女が似合う女優らしい女優、岩下志麻。

これほど魔性の女の役が似合う女優はいないのではないかと思います。可憐な娘から鬼嫁にヤクザの女房。そして息子との禁断の愛に溺れる母親役まで。美人だからこそできる、いえ、美人でないと出来ない魔性の女役。岩下志麻はさすがです。


60年代の岩下志麻

岩下志麻と言えば、今では「極道の妻たち」のイメージが定着しているように思いますが、それも含め女優らしい女優。最後の女優とでも言いたいほど画面に出てきただけで雰囲気を変えられる、とても存在感のある女優ですね。
1958年のテレビドラマ「バス通り裏」に出演したのが最初で、2年後の1960年の「乾いた湖」で映画デビューしています。

本名:篠田 志麻(しのだ しま)旧姓:岩下
生年月日:1941年1月3日
出生地:東京
血液型:A型
活動期間:1958年~現在

身長165cmといいますから、この世代の女性にとってはかなりの長身ですね。見栄えがするわけです。
1960年から1976年まで松竹に所属し、小津安二郎監督作品など日本を代表する名作に多数出演しています。1960年代、岩下志麻にとっては20代となりますが、この時期は、まぁ、如何にも美しいです。

60年代の岩下志麻は美しい。確かに美しい。しかし、色気とか女優としての凄みとかが出てくるのは70年代、80年代ということになります。

70年代の岩下志麻

70年代の岩下志麻は松本清張原作の映画「影の車」から始まります。

1970年といえば29歳ですね。徐々に女優として深みが出てくるわけですが、翌年の「内海の輪」では色っぽいシーンも果敢にこなしています。

30代ともなれば色気も十分!スクリーンに目が釘付けになります。しかし、さぁこれからという感じの1973年に岩下志麻は長女を出産し、このことで2年間ほどスランプになってしまいます。
が、女優、妻、母という3つの顔はプラスにも働き、その後は1975年の「桜の森の満開の下」や1977年の「はなれ瞽女おりん」など見ごたえのある作品に立て続けに主演しています。そして1978年に70年代の代表作といえる「鬼畜」に出演するのでした。

熱演です。悪女というか、鬼嫁をあの岩下志麻が演じるという意外性。美しいだけに怖い!この感じが後の「極道の妻たち」に繋がっていくんですね。

70年代に話題となった映画でもう1本。1978年の「雲霧仁左衛門」。これも話題となりヒットしました。

是非とも本編で濡れ場を楽しんでいただきたいです。

そういえば、70年代の岩下志麻は歌手としても活躍しています。シングルは全部で2枚出ており、デビューシングルは1973年の「罪のように愛して」。2枚目は1975年の「18才の彼」で、オリコンチャートで最高位85位とスマッシュヒットとなっています。

18歳の彼

意味深なタイトルですね。内容はタイトルどおり、18歳の少年にのめり込む、年上の女性の歌です。この曲のオリジナルは、フランスの歌手ダリダが歌ったもので、岩谷時子が日本語詞を付けています。
実はこの曲、発売当時は東京のゲイバーがひしめく新宿二丁目で中年のゲイに受けていたのだそうですよ。

アルバムは1972年の「美しい日本の私 -追悼・川端康成-」をはじめ、「炎のごとく」、「岩下志麻のナレーションで綴る 石原裕次郎・八代亜紀ナイトクラブムード」、「特別な他人」と4枚出していますが、ナレーションものが多く、代表作となると「炎のごとく」でしょうか。

1975年発売

炎のごとく

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