頂点に君臨するぶたさんは一匹だけ!!『ぶたさん』
ぶたさんがただひたすらかわいい!
『ぶたさん』は1987年にNMKが開発しジャレコが発売した、アーケード用の対戦型アクションゲームです。全12ラウンド。100ぴきの「ぶたさん」たちの頂点を目指して画面上の爆弾をぶつけ合い、他のぶたさんがいなくなるまでバトルロイヤルするという、絵面と中身のギャップがたまらない対戦ぶたさんゲームでした。二人で楽しくプレイでき、二匹のぶたさんは最終ラウンドまで協力、最終ラウンドでは決闘することになります。
この記事ではそんな本作のゲーム内容の紹介、プレイ動画、同年に発売された他のゲームソフトなどに触れていきたいと思います。

ぶたさんのイメージ
豚のキャラクター | かわいいフリー素材集 いらすとや
携帯アプリ版がありますが基本的には家庭用作品は出ておらず、また実機で遊ぶことは年代的に困難なものの、現在はPlayStation 4のアーケードアーカイブスにて配信しており、税込み823円で購入できます。
アーケードアーカイブス公式サイト ぶたさん
『ぶたさん』のゲーム内容
ぶたさんの基本ルールと操作方法
画面内に落ちている時限爆弾に触れると爆弾を持つことができ、それを投げてぶつけるか爆風に巻き込むことで他のぶたさんたちを倒していきます。ぶたさんは8方向レバーによる移動、投げる/殴るボタンによる攻撃と伏せるボタンによる回避ができます。
爆弾を持っているときに投げる/殴るボタンを押すと爆弾を投げることができ、爆弾を持っていないときにボタンを押すと相手を殴って動きを止めることができます。(手が短すぎてなかなか当たりませんが…)また、伏せるボタンを押すと飛んでくる爆弾を伏せてかわします。
ぶたさんのゲームシステム
大勢のファンシーなぶたさんが爆弾を投げまくるというシュール且つカオスな状況に戸惑いますが、お互いにつぶし合う為放っておいても結構自爆していきます。
たまに審判のぶたさんが出てきて爆弾を置いていきますが、このぶたさんは倒さなくても大丈夫です。このぶたさんは無敵ですが当たり判定があり、邪魔するとイエローカードを出されます。ゲームそっちのけで爆弾を投げまくると消えてしまいます。審判とプレイヤー以外のぶたさんが全ていなくなるとラウンドクリアとなり、爆弾か爆風に当たるとミス、残機が無くなるとゲームオーバー。ぶたさんが恨み節を言いながらコンティニューするかどうか聞かれます。何回やられてもそのラウンドから再挑戦できる点がありがたいですね。コンティニュー画面の演出も凝っていて何パターンか有り、見ていて楽しかったです。
ぶたさんを盛り上げるアイテム
ぶたさんには爆弾以外にも何種類かのアイテムがあり、赤く光っている爆弾の中に入っています。各ラウンドに3個まであり、中には「ごじさんすーつ」といったあの怪獣のコスプレなど、視覚的にも楽しめるものも用意されています。
ぶたさんのミニゲーム「ぶたたたきげ~む」
3ラウンドクリアごとにボーナスステージ「ぶたたたきげ~む」をプレイできます。「モグラたたき」のように多数の穴から出てくるぶたさんを叩くミニゲームとなっており、引っ込まないうちにプレイヤーのぶたさんを操作して叩いていきます。
ぶたさん同士の仁義なき戦い「ざ・ですまっち」
ぶたさんは途中参加もできる二人プレイも楽しめます。協力プレイとされていますが、相手のぶたさんに爆弾を投げて倒すこともでき、邪魔をしあうという遊び方もできました。ただし悲しいかな、頂点は常に一匹のみ…二匹で全12ラウンドをクリアすると「ざ・ですまっち」が発生、プレイヤー同士で一騎打ちとなります。
『ぶたさん』のプレイ動画
1987年に発売された他のゲームタイトル
・ファミコン『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(1987年1月、エニックス)
・アーケード『アフターバーナー』(1987年7月、セガ)
・ファミコンディスクシステム『リンクの冒険』(1987年1月、任天堂)

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』
Amazon | ドラゴンクエストII | ゲームソフト

『アフターバーナー』
アフターバーナー (ゲーム) - Wikipedia

『リンクの冒険』
Amazon.co.jp: The Legend of Zelda 2 リンクの冒険: 本
筆者の総評と感想

『ぶたさん』の様々なバカゲー要素に当時はびっくり!
驚く豚のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや
まず基本的なルールがめっちゃシンプル!だれでもすぐに遊べるところが良いですね。
時限爆弾でバトルロイヤルというぶっとんだ設定ではありますが、豊富な演出やキュートなぶたさんたち、カントリーウエスタン風な明るく楽しい音楽が印象に残っています。
キャラクター面ですが、本作はぶたさんしか出てこないためか、ぶたさんには当時としては結構な量のアニメーションが用意されており、ぶたさんがアイテムを使う時や、他のぶたさんが性格ごとに違った動きを見せる(戦闘中なのに本を読んだり。)など、どれもこれも可愛らしくぶたさんに愛着が沸くように描かれていました。
爆弾で同士を爆破しあうというバイオレンスなゲーム内容をこれっぽっちも感じさせず、逆にぶたさんを見ていると癒されること請け合い。ゲーム全編を通して明るくカジュアルで気軽に遊びやすく、女性や子供でも親しみやすいのほほんとした雰囲気を徹底していました。
ファンシーな絵面とやってることのギャップがたまらない本作。一発ギャグ感はありますがゲームとしてもしっかり作られておりますので、愛嬌のあるぶたさんの熾烈な戦いに癒されたい方は是非遊んでみて欲しいですね。