貴方の心は耐えられるか!?超高難易度STG『イメージファイト』
『IMAGE FIGHT』は『R-TYPEシリーズ』で有名なアイレムによって開発・販売され、1988年11月に稼働したアーケード用縦スクロールシューティングゲームです。「超難易度の2周目」、「地獄のペナルティステージ」、そして「阿鼻叫喚の2周目ペナルティステージ」などの本作独自の”超”高難易度ステージが、人間を超越したシューター達の間でいまだに愛され続けている、シューティング廃人御用達の究極の ”死んで覚える” シューティングゲームでした。
この記事ではゲーム内容の紹介、「ペナルティステージ」の地獄の片鱗、作品の評価、同年に発売された他のゲームソフトなどに触れていきたいと思います。

PCエンジン移植版『イメージファイト』
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移植度が高いとされるPCエンジン版のパッケージです。
Amazonでは現在5,800円(※価格変動あり)で取引されています。
Wii Uのダウンロード版なら当時の感覚そのままに遊ぶことができ、
価格変動も(基本的には)なく現在555円で購入できます。オススメ。
ストーリー
『イメージファイト』のゲーム内容

PCエンジン『イメージファイトII』
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ゲームシステムの一部を紹介
個性的なシステムも多く、やることを覚えるだけでも結構大変な本作。
・速度を変えながらバックファイアで一瞬後方を攻撃する「変速」
・特殊なショットが撃てるようになる「パーツシステム」
・2種類の射撃支援システム「ポッド」とポッド自体を射出して攻撃する「ポッドシュート」
など、上記以外にも覚えることは山ほどあります。
しかも敵がやたら硬い…。相当な連打力と連射継続力が必要なため、ただでさえ難しいのに肉体的にも酷な戦いを強いられ、手も心も痛くなります。
実際のプレイ動画
1周目はまだ現実的でクリアの道筋は見える真っ当なシューティングゲームとして作られており、そこらの難しいシューティングと同じくらいのゲームバランスを保っているため、根気よくプレイを続けていれば8面クリアも見えてくるでしょう。(それでも十分難しいですが…。)
ただし「超難易度の2周目」からはそうはいきません。
敵の硬さから敵弾の弾幕、そもそも敵の数が1周目とは比べものにならず、「地形や次に出てくる敵の位置などを十分に理解していても手も足も出ない」という状況に多々陥ります。だからこそ廃人シューター達はこぞってクリアを目指すのですが。
「地獄のペナルティステージ」について
本作では5ステージ目までは訓練ということになっており、6、7、8ステージがいよいよ実戦。という設定でした。そのため、前半5ステージではクリア時に敵の撃破率が表示されます。
そして、全訓練ステージの総合撃破率が ”90%に達していない” 場合、本作の代名詞としてシューターの間で半ば伝説と化している「地獄のペナルティステージ」にいざなわれるのでした…。
『イメージファイト』の評価
1988年に発売された他のゲームタイトル
・ファミコン『スーパーマリオブラザーズ3』(1988年10月、任天堂)
・ファミコン『ファイナルファンタジーII』(1988年12月、スクウェア)
・ファミコン『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(1988年2月、エニックス)

『スーパーマリオブラザーズ3』
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『ファイナルファンタジーII』
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『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』
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因みにいま挙げたソフト3本は、いずれも1988年のファミ通クロスレビュープラチナ殿堂入りを獲得した名作です。『ドラクエIII』なんかは当時社会現象になりましたね。ゲームをあまりやらない人でも名前は知っているはずです。
筆者の感想
『イメージファイト』はたしかに高難易度で理不尽な覚えゲーですが、それはクソゲーの理不尽さとは全く違います。パッと見クリア不可能に見える場面でもどこかに突破口があり、それを戦いの中で見いだせれば必ずクリアできるように調整されています。(少なくとも1周目は。)
根気よく耐え続けながらプレイしていけば、己の腕前の上達を実感でき、本作の ”味” を味わうことができるでしょう。これこそが本作の醍醐味であり、名作たらしめる所以なのです。
いやー難しかった!流石『R-TYPE』を生み出したアイレムですね。