川中島の戦いとは??
戦国時代,甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信とが,信濃更級郡の犀川と千曲川との合流点,川中島で天文 22 (1553) 年頃から永禄7 (64) 年頃まで数度にわたって行なった戦いの総称。武田信玄は,本国甲斐より信濃に攻め入り,天文 16年頃から北信の村上義清攻略の軍を起した。同 22年4月,信玄に敗れた村上義清は同年8月,越後に逃れて上杉謙信に頼ったことから謙信対信玄の川中島の戦いが始った。合戦は数多く行われたが,そのうち同 22年8月,弘治1 (55) 年7月,同3年4月,永禄4 (61) 年9月,同7年8月の5度の合戦が明らかである。最も有名なのは,永禄4年9月1日夜から翌2日午後にかけて展開された戦いである。謙信は,8月 14日,1万 3000人余と称する兵を率いて居城春日山城を出発し,北国街道から信濃善光寺平に入り,武田方の高坂昌信の守る海津城の東方妻女山に布陣した。一方,信玄は,同月 18日,2万人余といわれる兵を率いて甲府を出発し,同 24日,川中島をへだてて妻女山を東南にみる茶臼山に布陣した。信玄は,1分隊に妻女山を襲わせ,これによって妻女山を下る謙信を,本陣を含む残る1隊で川中島に迎え討つ策を立て,9月1日夜半これを実行した。一方,謙信は,これより早く妻女山を下り,9月2日未明,川中島に信玄と対戦するにいたった。これは,両軍本陣同士の戦いとなり,謙信みずからが大刀をもって信玄に切りつけたというほどの激戦であった。勝敗は,結局決しなかったが,川中島の地は,以降武田方の領有に帰した。

武田信玄(左)・上杉謙信(右)一騎討像 長野市八幡原史跡公園
さて、前置きはそろそろにして、本題へ!!
女人の視点で見た武田家や周囲の愛憎劇『おんな風林火山』!!

山下真司
『あぶない刑事』の柴田恭兵が今度は『武田信玄』の相棒に!!

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戦国最強ともいわれる武将・武田信玄の生涯を、母である大井夫人が物語るという形式で描かれたドラマ。大井夫人を演じた若尾文子さんがナレーションも担当し、毎回、ドラマを締めくくる「今宵はここまでに致しとうござりまする」は、その年の流行語大賞を受賞したほど話題を集めた。
出演は、武田信玄=中井貴一、上杉謙信=柴田恭兵、他に菅原文太、紺野美沙子、大地真央、平幹二朗ほか。
大金かけて作ったんですけどねえ・・・?!『天と地と』(1990)

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制作費やエキストラ動員数等々公開前から話題になっただけに人々の期待が大きかったのでしょうか、公開後、意外と厳しい批評が相次ぎました。
「意味不明なシーンが多く、ストーリー性がない」
「人物描写が薄く、感極まらない」
「ラストシーンの上杉軍に対する武田軍の動きは不自然すぎる」等々
大量エキストラを導入した合戦シーンも様々な意見が飛び交い、評価の分かれる作品となったのです。
バブルの申し子、角川映画「天と地と」。50億円もの制作費を投じた戦国絵巻とは? - Middle Edge(ミドルエッジ)

榎木孝明
色々と物議があった映画『天と地と』。今でも、せめて渡辺が謙信を演じていれば、もうちょっと風当たりも良くなったのでは・・・という声も多数上がっているが、私は榎木孝明の「上杉謙信」もありと思っている。榎木のストイックなまでの謙信役に徹する姿勢を評価したい。逆に渡辺謙が謙信役だったら、『独眼竜政宗』のイメージが強いため、もっと評価を下げていたかもしれない。そう思うのは私だけでしょうか??

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何ともやくざ映画の臭いがプンプンした映画『武田信玄』(1991)

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佐藤浩市
普通「信玄・謙信一騎打ちシーン」(史実にこういう場面は無いのだろうが??)というと、白馬に乗った謙信が単騎信玄本陣に突入し、床几に腰掛ける信玄に斬りかかるが、信玄は軍配で謙信の太刀を受け、横から槍で信玄の家臣が応戦したため謙信は逃げる、というパターンが多い。しかしそこは役所の信玄。軍配で受けるまでは同じだが、その後床几を蹴り倒し、刀を抜いて謙信に斬りかかる。私は色々な映画・ドラマでこの場面を見てきたが、積極的に反撃を行った信玄というのを初めて見た。
作者の意図が伝わったのか疑問符が付いた『 風林火山〜武田の軍師・山本勘助の愛と野望』(1992)!!

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舘ひろし(武田信玄)と里見浩太朗(山本勘助)
その他の配役は、信玄の宿敵・上杉謙信役に高嶋政宏、武田義信役には里見の長男である佐野圭亮、川中島の決戦で勘助を討ち取る上杉軍の武将・鬼小島弥太郎役に山城新伍など。クライマックスの川中島戦闘シーンや、信濃侵攻における数々の合戦シーンなど、TVドラマ規模ながら、ダイナミックなアクションシーンを実現している。

高嶋政宏
『 風林火山〜武田の軍師・山本勘助の愛と野望』(1992)は、正直言って名作『風林火山』を映像化して見せるというより、里見浩太郎を見せるがための題材として『風林火山』を選んだとしか表現できないというのが私の正直な印象。有名な俳優陣を配し、豪勢に仕上げているが、原作の魅力と引き出すのには遠く及ばなかったのではなかろうか!?。
例えば、里見浩太郎が何故二役なのか、武田信玄の正室役である池上希美子の醜い公家化粧(特に眉)、入道ズラ(ハゲヅラ)が全く似合わない舘ひろし、合戦シーン等が中途半端な描き方、等々、不満ばかりが残こった。
「軍師・山本勘助」に至っては「有能な軍師」というより、何だか気が回り過ぎて、信玄さんの厄介事を背負い込まされてしまう気の良いお爺ちゃん」ってな感じになっているが・・・!!。(笑) これは明らかにミスキャストです!!。