マンハッタン・トランスファー 略してマントラ
先にことわっておきますが
ジョジョの第6部に出てくるジョンガリ・Aのスタンドじゃないからね。
マンハッタン・トランスファーは、1970年代初めから現在に至るまで続いている、ジャズコーラスグループです。
マンハッタン・トランスファー 初期メンバーですね
マンハッタン・トランスファー - Wikipedia
リーダーのティム・ハウザーは1941年ニューヨーク生まれ。
15歳のときからプロ歌手として活動、ドゥワップに魅せられ、1960年代に地元でコーラスグループを結成しています。
マンハッタン・トランスファーは1969年に結成されました。
グループ名はジョン・ドス・パソスの小説「マンハッタン乗換駅(Manhattan Transfer)」が由来。
ですがアルバムを一枚出した後メンバー間での音楽性がまとまらず解散。
ティムはタクシードライバーをしながらチャンスをうかがっていたそうです。
そのタクシーに乗り込んできたのが、当時ウェイトレスをしていた歌手志望のローレル・マッセ。
彼女の紹介によってアラン・ポールとジャニス・シーゲルが参加、
1971年にマンハッタン・トランスファーは再結成されました。
当時ブロードウェイで人気急上昇中のベット・ミドラーに見出され、アルバム『The Manhattan Transfer』でデビュー。
『Operator』(1975)『Tuxedo-Junction』(1976)で認知度が上がります。
ローレルの事故、メンバー変更
しかし、ローレル・マッセは不慮の自動車事故により重傷を負い、
メンバー継続ができず、1978年に退団します。
代わりに入ったのがシェリル・ベンティーン。ローレルと同じく背の高い美女ですね(^^)
ローレルはその後歌手として復帰し、ジャズボーカリストとして3枚ほどアルバムをリリースしています。
トワイライト・ゾーンのヒットで一躍トップに
トワイライト・ゾーン(Twilight-Zone)とは、アメリカで1959~1964年に放映されたTVシリーズ。
もともとの英語の意味は「夕暮れ時」で、まあ怪異が起こりそうな雰囲気の時間、という感じでしょうね。日本でも「たそがれ(誰そ彼)」なんて言いますし。
TVの内容も不思議な現象や怪異を扱ったシリーズで人気を博しました。日本では「ミステリー・ゾーン」という名前で放映されていました。
円谷プロの「ウルトラQ」もこれにインスパイアを受けています。その後の円谷プロの特撮シリーズの基本になった作品です。
という人気TVシリーズのオープニングを
1979年、ディスコ調に編曲した「トワイライト・ゾーン」で
マンハッタン・トランスファーは一気にブレイクします。
ヴォーカリーズの最前線へ
ジャズにおけるヴォーカリーズ(vocalese)と、クラシック音楽におけるヴォカリーズ(Vocalise)は違います。クラシックのヴォカリーズは、歌詞なしで「ア」とか「ウ」で歌ったりする感じ。
ヴォーカリーズ vocalese とは
マンハッタン・トランスファーは、ジャズの名曲を自分たちの声で再現する
「ヴォーカリーズ」のスタイルを、レパートリーの一つとしています。
歌詞を乗せることもあれば、スキャットの場合もあります。
バックにオケやバンドがつく場合も、アカペラの場合もあります。
代表的なのがこれ。
で、これをヴォーカリーズしたのが、これ。