はじめに
今回のRX-121 ガンダムTR-1ヘイズルという機体はベースがジム・クゥエルで頭部のみをガンダムタイプに載せ替えたに過ぎない物でした。まぁ言ってしまえば「ガンダムもどき」ともいえる機体だったのですが、改修や追加装備などで最後のTR-6の頃は当時最強のマシンといえるほどの機体に仕上がっていました。この物語は小説版と漫画版しかありませんが、登場するMS、MAなどは全て公式設定されています。ヘイズル以外にも魅力的な機体が数多く登場し、是非一度ご紹介したいとも思っています。それにしてもこのヘイズルという機体のヴァリエーションが多いことには驚きましたが頑張って書いていきますので楽しんで読んで頂ければと思っています。
ブラック・オター小隊部隊章
アドバンス・オブ・Z ティターンズの旗のもとに
RGM-79Q
ジム・クゥエル
この機体がヘイズルのベースとなったものです。特に予備機は単にガンダムタイプの頭部を付けただけのものでジム・クゥエルそのものといってもよいでしょう。ヘイズルはさすがに装備の変更や改修を受けていて、この機体とはそこそこ違うものになっています。
RX-121
TR-1 [ヘイズル] GUNDAM TR-1[HAZEL]
機動戦士ガンダムMS大全集2015
物語の序盤で「ティターンズ・テスト・チーム(通称T3)ブラック・オター小隊」で隊長のウェス・マーフィーが搭乗し、その実力を見せつけていました。ベースのジム・クゥエルはティターンズの主力機として運用されていただけに、基本性能も結構高かった上に交換パーツが容易に手に入ることなど「TR計画」の最初の機体に選ばれたのは至極当然のことだったのかもしれません。しかし考えてみれば、この頃ガンダムMK-Ⅱの開発も多分始まっていたのではないでしょうか?ガンダムタイプの機種を2機種同時に開発しようとしていたことになりますよね。もっともこちらのテスト・チームの方は新型の実戦での評価試験が主目的なのでその戦闘データから得られた結果が新型MSの開発にフィードバックされていたのでしょう。
RX-121
ガンダムTR-1[ヘイズル]フルアーマータイプ[GUNDAM TR-1[HAZEL]FULL ARMOR]
機動戦士ガンダムMS大全集2015
サイド1 25番地内での戦闘で1Gの重力下では特にこの機体の欠点が浮き彫りにされていました。やはり追加装甲の重さは足枷となっていたようでパイロットが難儀しているシーンが描かれています。元々、ジム・クゥエルに追加装甲を固定式で装備しているうえに、さらに装甲を追加するには出力のアップやスラスターやバーニアを追加したり強化する必要があったのではないでしょうか?
RX-121
ガンダムTR-1[ヘイズル]高軌道形態 GUNDAM TR-1 [HAZEL]HIGH MOBILITY FORM
機動戦士ガンダムMS大全集2015
UC0085.7.31 後に30バンチ事件として記録に残されたバスク・オム大佐主導のもと立案、実行されたG-3毒ガスを使って、活動家たちをコロニー一つ丸ごと数千万人の住人と共に虐殺する作戦が遂行された。その後方支援をになった「T3小隊」(秘密裏に行われた作戦のため実行部隊以外は内容を全くしらなかった。)がザンジバルを母艦としたウインチを使う特殊装備のMS部隊と交戦、危機に陥った時に、母艦の「アスワン」に残っていたオードリー・エイプリル中尉が救出に向うときに背部にもう一枚追加でブースター付きのシールドを装備した高機動の形態でした。