『ガンプラり歩き旅』その45 ~HGUC最新版、10機目のガンダムと、ビーム・ジャベリン!~

『ガンプラり歩き旅』その45 ~HGUC最新版、10機目のガンダムと、ビーム・ジャベリン!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第45回は、この連載での紹介は10機目となる(発売順では9機目)のガンダムと、レアな武器・ビーム・ジャベリンです!


これは過去のガンプラでは再現が難しかった「ラストシューティングポーズ」を、無理なく再現できるようにとの配慮からの設計と思われる(余談だが、全ガンダムで、同じPC002を使用して構造成立させるオールガンダムプロジェクトだったはずが、HGUC 177 ∀ガンダムでは、いきなりそのレギュレーションが破られてしまっていた)。

逆にこのキットのセールスポイントを挙げていくのであれば。
その肩の他でも、肘と膝が二重関節でほぼ折りたためる状態まで動かせ、腰も首もダブルボールジョイントで、全身がグリグリ可動する。

肘関節の二重構造は、殆ど折りたためる状態まで、肘を曲げることが出来る

なので、バズーカを構えた状態を横から見ても、自然に肩の部分がマッチするようにポーズが決まる

足首は左右開脚への接地性が少し悪いが、逆にそこが気になるぐらいには、股関節の開脚や前後への動きも、スカートアーマーの独立可動(前部スカートアーマーは、中央で切り離すことで、左右独立で可動が可能になる)と相まって、ほぼRG準拠ぐらいには、可動範囲は広がっている。

膝の関節も二重構造で、両脚を膝までそろえても、伸ばした左脚と畳んだ右脚で、ここまで角度に差が出る

肩アーマーと肘の可動範囲の恩恵で、腕がすごく自然に、バックパックのサーベルまで手を伸ばすことが出来る

成型色分けも、カメラアイ下の赤い隈取も赤パーツになったため、トサカのメインカメラとカメラアイ周囲の黒い縁取り、そして頭部バルカンと腰ふんどし部のV字マークの黄色ぐらいが、追加塗装が必要な程度である(筆者はそこでもちろん、自分ルールで「手首は濃緑色」「武器とバックパックはミディアムブルー」「四肢の関節はクールホワイト」を追加した)。

ボディもボールジョイントを2段で内蔵しているため、微妙ながら胸を反らしたり、屈んだりが可能な構造になっている

全体のディテールや解像度も過度になっておらず、むしろそこは既出のRGや上記した『ガンダム ORIGIN』版キットとの住み分けを配慮してか、あっさりめに刻まれているだけで、これまでの『機動戦士ガンダム』版HGUCの各モビル・スーツキットと並べた時には、遜色や解像度の格差が起きないように抑えられている。

簡単に要約すると、このHGUC 191 REVIVE版は、「パーツ数と色分け、解像度やコストを抑えつつ、可動とポージングは領域をほぼ維持できた、廉価版RG ガンダム」という側面も持っている。
なによりも、ここまでの可動範囲とプロポーションと色分けが完成しているガンダムのHGUCが、税抜き1000円ジャストという価格設定に収まること、それ自体が一つの技術革新ではないだろうか?

新時代のスタンダード1/144 ガンダムのポテンシャルの高さ

また、シルエットやディテールの縛り的に「お台場1/1 ガンダム」から解放されて、改めてアニメ版へ回帰した部分というのは、この時点での選択としては正しかったのではないだろうか。

付属オプションは、両平手、右武器持ち手、ライフル、シールド、サーベル、バズーカだが、ライフルとシールド、サーベル(の長さ)は、HGUC 021版よりも大きめに作られていて、これもまた、原作アニメ劇中で、厳密に大きさが定まっていなかったことを踏まえれば、細身シルエットに対しては、より強調されて装備が見えるという部分では悪くないと筆者は思っている。

ビーム・ライフル。スコープの黄色い部分は成型色で別パーツ化。フォアグリップはもちろん可動式で、過去のものより大きめに造形されている

ハイパー・バズーカ。HGUC 021版付属のより、むしろディテールがすっきりしているのだが、逆にアニメ版に印象が近づく結果となった

シールドは、両腕の肘のハードポイントに軸接続する方式と、グリップを拳で掴む方式と、ホールド方法が2種類から選べる

また、パーツの合わせ目も、脛裏とヘルメットなどには残るものの、前腕や肩の段落ち接続やボディ前後の張り合わせ等は、逆に「そういう接続ライン」として処理がされていて、その応用で太腿などの分割ラインも、ほぼパネルラインとして認識できるので、素組のまま完成させてもほぼ合わせ目が気にならない最新仕様が採用されている。

HGUC 021版(左)との比較。どちらもどちらにもない良さを持っている、一長一短だが、選択肢の幅があること自体が素晴らしい

確かに、HGUC 021版の方が、がっしりとしたボディが大河原設定画や劇中の武骨な印象に近い、肩アーマーがちゃんと四角形(HGUC 191 REVIVE版では7角形)である、同スケールのコア・ファイターが付属している、等の長所もあるが、逆を言えばそれこそ、RG版やHG Ver.G30th等、そこへ今後展開のORIGIN版など、今となってはそれぞれの1/144 ガンダムが共存して商品ラインナップに揃っているのだから(これからも……のはず)、ガンダムファン個々が、好きなガンダムを選び取っていけばいいとは筆者は思う。

ビーム・ジャベリン 『月刊ガンダムA』付録『TEAN'S O.D WEAPON Ver. HGUC 1/144 ガンダム対応武器セットA』2015年9月

『月刊ガンダムエース』付録の箱の表面。この手のお約束で段ボールに印刷のパッケージだが、タイトル的にも写真的にも、1/144初となるビーム・ジャベリンの存在感を一番に打ち出している。

テレビ版の『機動戦士ガンダム』のガンダムの活躍の再現で、地味で出番が少ないながらも、なくてはならないビーム・ジャベリンは、KADOKAWAの月刊ガンダム漫画雑誌『月刊ガンダムエース』の2015年 09月号に付録としてつけられた『TEAN'S O.D WEAPON Ver. HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム対応武器セットA』の中に含まれたものを、キットそのままに使用した。

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