『ガンプラり歩き旅』その45 ~HGUC最新版、10機目のガンダムと、ビーム・ジャベリン!~

『ガンプラり歩き旅』その45 ~HGUC最新版、10機目のガンダムと、ビーム・ジャベリン!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第45回は、この連載での紹介は10機目となる(発売順では9機目)のガンダムと、レアな武器・ビーム・ジャベリンです!


細かいことはこの辺にして、実際のキットを見ていこう。
見た目のデザインに関しては、肩アーマーや四肢などは、HG Ver.G30thやRGなど近年の定番アレンジの流れを汲みつつ、顔やボディの流線面などに関しては、HGUC 021版の直系とも言えるアニメ版に忠実な面もあるという、悪く言えばどっちつかずではあるが、逆に考えればオールインワンを目指した「ガンダムの正解」としては、一番2010年代では多数派の領域ではないだろうか?

完成したキットのポージングの幅が広いことが、この一枚の写真からも分かっていただけると思う

もはや、安彦版VSカトキアレンジの時代も終わったのだ(それを象徴するかのように、同時期から劇場版展開も始まった、安彦良和氏漫画原作アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(2015年)のモビルスーツデザインが、カトキハジメ氏であったりする)。

顔のUP。カメラアイと黒い隈取はシールだが、赤い部分は今回は赤で別パーツ化されている。面構えもなかなか安彦画的

さて、このHGUC 191 REVIVE版ガンダムのキットとしての解説に移るが。
さすがに、35年間の間に、様々な試行錯誤を繰り返してきたRX-78 ガンダムの現行最終版だけあって、非常にバランスの良い仕上がりになっている。

腰の捻り、膝の曲がり具合、肩のスライドなどで、こんなポーズも曲線美のようにばっちり決まる

ここで言うバランスとは「解像度の設定」「アニメ作画版への忠実度とデザインリファインの両立」「キットとしての作り易さと色分け」「可動領域とパーツ数と価格」等の要素が、過不足なく過去のどのキットよりも、平均して割り振られている印象があるという意味である。

バズーカも、肘関節の折りたたみ角度の深さに加え、グリップ部分が稼働するので、自然に構えることができる

先にこのキットの弱点を挙げてしまえば「手首のバリエーションは豊富だが、左手首・武器持ち手がないという一点のみが惜しかった(最終決戦バズーカ2丁持ちがキットのままだと再現できない)」「肩のボールジョイント接続が、他のガンダムとは違った狙いがあるので(後述)、前方へ向けての引き出し可動が出来ない」「スカートアーマーの分割は良いのだが、リアアーマーだけ固定なので、脚を後方に向けて踏ん張るポーズが取れない」ぐらいか。

シールドを背中に背負っての、ビーム・ライフル両手構えも余裕

「小顔で細身、脚長なプロポーション」はREVIVEリファインの共通特徴だが、ガンキャノンや百式などのREVIVE版は、そこを受け入れられるかどうかでかなり採点が人によって違ってくると思われる。

ビーム・サーベルは、個人的には少し長すぎるパーツを選択したなと思ったが、ハッタリは効いているので、これはこれで悪くはない

筆者は個人的には、劇場版『機動戦士ガンダム』3部作で、2作目まではテレビ版のカットの方がそれなりに多かったのに対して、3作目『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』(1982年)では、キャラ、メカ問わず殆どのシーンで新作画が目立ち、その際安彦作画監督は、流れるような描線とシルエットでガンダムを描いていたことを踏まえ、再現画像でも一部可動範囲が必須なカットを除き、『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』(1981年)再現までは、HGUC 021版ガンダムを用いておいて、『めぐりあい宇宙編』では、徹底的にこのHGUC 191 REVIVE版を使用することで、再現の画像の印象にギャップを持たせることにした次第である。

バンダイ製アフターパーツの「次元ビルドナックル(丸)」の、左手武器持ち手(M)を使うことで、ア・バオア・クー最終決戦のバズーカ2丁持ち仕様を再現

このキットの評価で、次に賛否が分かれたのが、成型色の白に関してである。
他の、これまでのリメイク版RX-78 ガンダムと違って、成型色の白が、ややグリーンがかっているところを指摘する声が多かった。

しかし、元々アニメのガンダムは、光が当たってる白い部分は純白で塗装されているが、特に劇場版用新作画カットなどで、影に当たる部分は、やや緑がかった色で描画されていて、なので1/144 ガンダムも、一番最初のキットなどは随分と成型色もグリーン寄りで、その上でさらにその彩度をグリーンに寄せた形で、ジムの色設定画成り立っているのだというのは、80年代からのガンダム者では当たり前の基礎知識である。

筆者は、webで酷評されているほどには成型色は気にならなかった。肘関節はいつものようにクールホワイトで塗装したが、御覧のように、さしたる違和感もない

なので、筆者的にはこの成型色も何も問題はなく、むしろ胸のブルーがさらに淡く、アニメ本編のスカイブルーに近くなってくれた事の方が嬉しかった。
もっとも、キット制作にあたっては、他のガンダムキットと統一するために、胸部青はMSライトブルーで塗装してある。

その上で、上記した肩関節の問題。
このHGUC 191 REVIVE版が、オールガンダムプロジェクトでもあるという話は前半で語ったが、オールガンダムプロジェクトでは、共通仕様のポリキャップが使用されており、それはPC002と呼ばれている。

肩ブロックを外した部分のUP。ボディ側に見えているポリキャップがPC002の2番

PC002の2番のポリキャップは、共通して各ガンダムの肩関節に使用され、主にボールジョイントで肩アーマーを受け止めながらも、ボディ側に設置されたボールジョイント自体が前方へスライドして、正面で両手を絡めやすくする効果を生むのだが、このHGUC 191 REVIVE版の場合は「あえて」そのスライド方向を、“前”へ向けてではなく“上”へ向けて設置してある。

この2番のポリキャップの取り付けが、他のガンダムとは違うので、肩アーマーを真上近くまで持ち上げることができるのだ

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