「超音速旅客機」復活に期待感
2000年のエールフランスの事故以来、航空需要の低迷により2003年に全機が退役した超音速旅客機「コンコルド」。ここにきて、この「コンコルド」が復活のきざしを見せています。

コンコルド退役から10年以上、超音速旅客機が復活へ | BUSINESS INSIDER JAPAN
The Market Mogulによれば、航空機メーカー「ブーム・スーパーソニック」がBoom XB-1の事前注文を受けたとのこと。ただ、超音速飛行はアメリカ上空では違法であり、搭乗料金の高騰も予想され、スムーズに復活までこぎつけられるかは未だ不透明な状況です。続報を待ちましょう。
超音速旅客機「コンコルド」の魅力
イギリスのBACとフランスのシュド・アビアシオンなどが共同開発した超音速旅客機「コンコルド」。初飛行は1969年で、先にも書いた通り既に全機が退役しています。

飛行機での移動時間を半分に
コンコルドは通常の旅客機の2倍の飛行高度をマッハ2.0で飛行することが出来ました。定期国際運航路線に就航した、唯一の超音速民間旅客機でもあります。「飛行機での移動時間を半分にする」というのがコンコルドの売りのひとつでした。

「ソニックブーム」問題
ソニックブームとは、超音速飛行により発生する衝撃波が生む轟くような大音響。ソニックブームによる環境問題に対処するため、コンコルドは航路や乗り入れ先が限定されていました。動画がアップされていましたので是非ご覧ください。
動画はこちらです!
各社がしのぎを削る
2003年に一旦途絶えた超音速旅客機ですが、次世代の超音速旅客機の開発に各社がしのぎを削っています。ここでは最新の情報を確認していきます。
QueSST
NASAとロッキード・マーティンが開発中の次世代超音速機「QueSST」。基本設計では、音速を超える際のソニックブームを最小限に抑えることに成功しています。

Boom XB-1
冒頭でご紹介したブーム・テクノロジー「Boom XB-1」。試作機は既に公開されており、実際に造られる商業モデルの3分の1のサイズ。テスト飛行では、ニューヨーク~ロンドン間をおよそ3時間15分で飛ぶ民間航空機を目指しています。

加速している次世代の超音速旅客機開発の流れ。果たしてどの航空機メーカーが最初に実用化を成し遂げるのか、航空ファンの注目が集まっています!
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