1985年に登場した超個性派カップラーメン『日清のタコヤキラーメン』
1985年、たこ焼きとラーメン。
保健指導で怒られそうな炭水化物同士を組み合わせた凶悪な食べ物が生まれた。
その名も『タコヤキラーメン』。
カップヌードルやチキンラーメンでおなじみの日清食品が発売したカップラーメンである。
衝撃的なデビューを飾りながら、ひっそりと消えていった伝説のカップラーメンを振り返る。
そして、その幻の味を自らの手で再現してみた。
『日清タコヤキラーメン』とは

日清のタコヤキラーメン

日清のタコヤキラーメン
ダンプ松本の出演で話題になったテレビCM
『日清のタコヤキラーメン』のテレビCMには、女子プロレスラーのダンプ松本が出演。
ブル中野らとヒールのチーム「極悪同盟」を結成し、ライオネス飛鳥&長与千種の「クラッシュギャルズ」と抗争を繰り広げて空前の女子プロレスブームの立役者であったダンプ松本のCM出演は大きな話題となった。
特に、童顔で笑うとえくぼが出てしまう素顔を隠すためにメイクしていたダンプ松本が素顔を明かしたバージョンは『ダンプ松本=怖い』というイメージを持っていた一般視聴者に大きな衝撃を与えた。
このダンプ松本が出演したCMで一気に知名度を高めた『日清のタコヤキラーメン』。
ダンプ松本自身も女子プロレスを見ない人まで認知を広げることになった。
CMをモチーフにしたキャラがビックリマンに登場

悪魔vs天使シール 第2弾 No,19『ダンプ魔重』
タコヤキラーメンを自分で再現してみた。
斬新なコンセプトと、印象に残るテレビCMで人気になったタコヤキラーメンであったが、徐々に売れ行きが悪くなり、発売から約2年で販売終了に…。
当時、私も食べたことがあったが30年以上前なので味が思い出せない。
そこで、自分で再現してみることにした。

使用したたこ焼きとカップラーメン
作り方は超シンプル♪
たこ焼きを電子レンジで温め、ラ王の上にドボン!

【自作】タコヤキラーメン
さて、肝心の味は…
『ナシでは無いけど、アリとも言えない』という微妙な感想となった。
テーブルマークのたこ焼き自体はダシが強い。
単品で食べる際にはこれが美味いのだが、ラ王のスープに勝ってしまっている。
次に食感。スープに浸すとすぐにたこ焼きが柔らかくなり、箸で掴むとすぐに崩れてしまう。
元たこ焼きらしき物体がスープ一面に漂う悲しい見栄えに。
見た目が悪すぎる為、この写真掲載は控えることにした。
メリットとしては、ボリュームがあるため腹持ちが良く、物足りなさを感じない点だろうか。
どんな味?という質問に一言で答えるなら、『海鮮かき揚げをベチョッとするまで浸したダシの強いそば』である。
今回は成功とは言えない結果に終わったが、たこ焼きが崩れないように、揚げたこ焼きを使ったり、スープが負けないように濃厚なみそ味にしたり、色々な工夫で改善できるかもしれない。
その意欲は湧かないが…
日清さん、期間限定でもいいので、是非もう一度『タコヤキラーメン』を復刻発売して下さい。