私達に多大な影響を与えたTV「バラエティ番組」あれこれ①【1950年代編】

私達に多大な影響を与えたTV「バラエティ番組」あれこれ①【1950年代編】

私は前回、日本の「バラエティ番組」の特殊性・独自性について言及した記事を書いたが、実は日本がテレビ放送を開始した1953年以降より、人気の「バラエティ」と呼べる番組が何本か存在する。そのような番組を懐かしさを込めて皆様にご紹介します。


日本で一番古いバラエティ番組は何でしょう??

それは、1953年2月20日から1968年3月25日までNHKで放送されたクイズ番組『ジェスチャー』である。テレビの特性を生かし、その草創期を代表する番組である。テレビクイズ番組の草分けとして有名だ。

このような「超難問」を身振り手振りで当てさせるのだから、出演者もよく悶絶してました。それが笑いを誘ったり・・・

出題される「超難問」の例

出演陣の横顔!!

初代柳家 金語楼(やなぎや きんごろう 1901年2月28日 - 1972年10月22日)は、喜劇俳優、落語家、落語作家・脚本家(筆名・有崎勉)、発明家、陶芸家。本名・山下敬太郎(やました けいたろう)。落語家時代の出囃子は『琉球節』。禿頭を売り物にし、エノケン・ロッパと並ぶ三大喜劇人として知られた。

白組キャプテン 柳家 金語楼

なお、両キャプテンは放送開始から、最終回まで15年間変わらずに続く名コンビだった。

小川 宏(おがわ ひろし、1926年4月17日 - 2016年11月29日)は、元NHKアナウンサー、日本のフリーアナウンサー・司会者。

進行・司会の小川 宏アナウンサー

1955年より『ジェスチャー』の4代目司会者として10年にわたって活躍。同番組における圧倒的な知名度を背景に1965年1月に退職。
NHK退職後、フジテレビと専属契約を結び、1965年5月より同局朝のワイドショー『小川宏ショー』の司会を通算17年務め、4451回という金字塔を打ち立て、「人名を冠した番組の最長寿記録」としてギネスブックから認定・掲載された。

「それは置いといて・・・」!!

私が一番思い出に残っていることは、複数のジェスチャーを組み合わせるため、もしくはジェスチャーを訂正するための「・・・は置いといて、・・・」(箱を動かすように両手を横に振る)というポーズですね。当時、この番組も公開録画だったのですが、誰かがこのポーズをすると、必ずと言って良いほど見ている観客が口を揃えて「それは置いといて・・・」と驚くほどに合いの手が入っていた記憶が蘇る。

個人芸の世界の三人が集まって、バラエティ形式のコメディを展開した『お笑い三人組』!!

左から3代目江戸屋猫八、一竜斎貞鳳、三遊亭小金馬(現:4代目三遊亭金馬)

『お笑い三人組』の一場面

『お笑い三人組』とは、落語家の三遊亭小金馬(現:4代目三遊亭金馬)、講談の一竜斎貞鳳、物真似の 3代目江戸屋猫八の寄席トリオが、下町を舞台に三人の持味を生かしたギャグとコントで展開する公開シチュエーション・コメディードラマだった。当時、アメリカのルーシー・ショウと形式が似ていた。
もともとこの番組に出演した三人は、私生活でも仲良しだったことから、この番組ができたとのことだ。寄席では個人芸の世界の三人が、絶妙の掛け合いでコメディを演じるところに新鮮さがあった。
また、この三人の相手役になるのが、妻や妹として出演した楠木トシエ、桜京美、音羽美子の三人だった。
3代目江戸屋猫八と楠木トシエが顔を近づけて、「八ちゃん、おたまちゃん、うー」というギャグが当時大流行だった。また、エンディングでは3人が主題歌を歌い、剽軽に踊りながら終わるのが定番であった。主題歌の歌詞は、「アハハ ウフフ 三人元気に顔出して、ニコニコニッコリ笑ったら、心はいつでも青空だ♪ どこからどこまで青空だ♪ アハハ ウフフ エヘヘの オホホで アハハのハ 僕らはお笑い三人組」というものだった。また、ドラマの途中で「あまから横丁はどこにある? それはあなたの胸の中♪」と女性キャスト3人が歌う副主題歌も人気があった。
また、忘れられないのは、毎回ゲストに歌手が登場し、劇中で物語に関係なく自分の持ち歌を唄うことであった。

女性陣の掛け合いもまた魅力の一つだった。

楠木トシエ、桜京美、音羽美子

出演陣の横顔!!

4代目三遊亭 金馬(さんゆうてい きんば、1929年(昭和4年)3月19日 - )は、東京都江東区出身の落語家。一般社団法人落語協会顧問。日本演芸家連合会長。日本芸能実演家団体協議会顧問。新宿区名誉区民。本名、松本 龍典(まつもと りゅうすけ)。

4代目三遊亭金馬

2017年現在、東西併せて落語界最古参の落語家であり、現在、唯一の戦中派落語家である。ただし、年齢と真打昇進年を基準に置けば4代目桂米丸が最長老である。

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