花の中三トリオ
70年代前半のアイドルと言えば花の中三トリオ。3人とも説明の必要がない国民的アイドルですね。
森昌子、桜田淳子、山口百恵の3人は全員が「スター誕生!」の出身です。
1971年「スター誕生!」で初代グランドチャンピオンなった森昌子。その翌年、第4回グランドチャンピオンの桜田淳子。山口百恵は第5回の大会で準優勝となっています。
中3トリオから始まって年を重ねるごとに高1、高2、高3トリオと続きますが、3人は別にグループというわけではありません。
同時期にデビューし、ブレイクした同い年の3人ということで所属事務所も違っていたのですが、トリオとして売り出したんですね。
3人揃ってのプロジェクトとしては高2トリオの時に主演した映画「花の高2トリオ 初恋時代」があるくらいです。

花の高2トリオ 初恋時代
今更説明など必要ないとは思います。ないとは思いますが、3人ともカワイイので、花の中三トリオ結成時とトリオ解散時を比べてみます!
花の中三トリオ…森昌子
他の2人よりも1年早くデビューした森昌子。デビュー曲の「せんせい」がいきなりの大ヒットとなり注目を集めました。

せんせい
3人の中で唯一現在でもコンスタントに活躍している息の長い歌手ですが、「せんせい」はその長いキャリアの中で最大のヒット曲となっています。
花の中三トリオ…桜田淳子
3人の中で最もアイドルらしいアイドルと言えるのが桜田淳子ですね。元気いっぱいで明るくて可愛らしいです。デビュー曲は「天使も夢みる」で当時はキャスケット帽がトレードマークでした。

天使も夢みる
この帽子、曲名にひっかけたのでしょうが「エンジェルハット」と呼ばれていました。
2枚目のシングルにもやはり「天使(天使の初恋)」とついており、事務所としては天使のイメージで売り出したかったのでしょうが、むしろ天使のイメージを払いのけた3枚目のシングル「わたしの青い鳥」からの方がいいですね。

わたしの青い鳥
代表曲で2枚目のアルバムタイトルにもなっている「わたしの青い鳥」ですが、この時には「エンジェルハット」はもうかぶっていません。イメージチェンジ成功って感じでしょうか。
花の中三トリオ…山口百恵
森昌子と桜田淳子がデビュー曲からヒットしたのとは対照的に、山口百恵のデビュー曲「としごろ」は同名の映画とのタイアップという力の入れようだったにも関わらず大きなヒットにはなりませんでした。

山口百恵 ファースト・アルバム としごろ
山口百恵の楽曲といえば、宇崎竜童によるものという印象が強いかと思いますが、 10枚目の「ささやかな欲望 」まで6枚目の「ちっぽけな感傷」を除き都倉俊一が作曲しています。
デビュー曲が期待外れに終わったということで、早くも2枚目からイメージチェンジを図ります。「青い性路線」と呼ばれることになる一連のシリーズですね。
これが大当たりしてトップアイドルの仲間入りを果たします。その代表ともいえる曲が「ひと夏の経験」ですが、高校1年生に初体験を暗示させるような曲を歌わせるなんて、当時としてはかなりセンセーショナルな出来事でした。

ひと夏の経験
花の高三トリオ

花の高3トリオ
高校を卒業するということで1977年3月にトリオを解消しますが、人気がなくなったということではなく、むしろ人気絶頂時のことでした。
花の高三トリオ…森昌子
花の高三トリオとして森昌子の最後のシングルは「小雨の下宿屋」です。改めてジャケットをみると森昌子、キレイですね。

小雨の下宿屋
18歳ですからねぇ。色っぽいというか、なんというか。とても大人って感じです。そして何よりも歌が上手いです。
花の高三トリオ…桜田淳子
桜田淳子の18枚目のシングル「あなたのすべて」が花の高三トリオ時の最後の曲です。

あなたのすべて
可愛いです。しかし、可愛いだけではありません。アイドルから脱皮したって感じがあります。
花の高三トリオ…山口百恵
「初恋草紙」が山口百恵の高三トリオ時最後のシングルで、作曲は宇崎竜童です。「初恋草紙」以降、宇崎竜童がメインとなって楽曲制作を担当しています。

初恋草紙
大人っぽいというか、綺麗です。落ち着きがありますね。
1977年3月27日、日本武道館で花の高三トリオの解散コンサートが行われました。この日をもって新たな世界へ旅立った3人は、その後も活躍を続けることになります。

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