プログレにありがちな、アルバム1枚だけで消えたバンド!
70年代に世界的に流行したプログレッシブ・ロック(プログレ)。変拍子などの複雑な構成、ロックと他ジャンルとの融合など、前衛的な要素が多く含まれるジャンルです。そんなプログレですが、「アルバムを1枚だけ残して消えたバンド」が多くあるのをご存知でしょうか?今回は、その中でもイタリアのバンドに絞ってご紹介したいと思います。なお、21世紀に入って未発表音源が発掘されたり、再結成するケースがありますが、この記事では考慮に入れておりません。
 
  	MAXOPHONE
1973年にミラノで結成されたバンド「MAXOPHONE(マクソフォーネ)」。1975年に発表されたアルバム「MAXOPHONE」が有名です。クラリネット、トロンボーンなどの管弦楽器を大胆に取り入れた変則的なバンド編成でした。ロックバンドの単なる「ストリングスアレンジ」とは一線を画すその音楽性は、今でも高い評価を得ています。
 
  	LOCANDA DELLE FATE
1977年にアルバム「Force Le Lucciole Non Si Amano Piu(邦題:妖精)」を発表したシンフォニック・ロックバンド「LOCANDA DELLE FATE(ロカンダ・デッレ・ファーテ)」。プログレ衰退期に現れた超大型新人でしたが、時期が悪かったためか人気を得るまでには至りませんでした。
 
  	SEMIRAMIS
現在ソロで活躍するミケーレ・ザリッロが所属していたことで有名なバンド「SEMIRAMIS(セミラミス)」。バンド名の「セミラミス」とは、神話上のアッシリアの女王の名前が由来。音楽性はイタリア特有の熱さに包まれたシンフォニック・ロックで、荒々しいファズギターも魅力。
 
  	CERVELLO
1973年に「CERVELLO(チェルヴェッロ)」が発表した「MELOS(メロス)」。イタリアのプログレバンドの中で著名な「オザンナ」の兄弟バンド的な位置づけで、フルートやサックスなどの管楽器の荒々しいプレイと変拍子が織りなす奇怪なロックを展開しました。
 
  	CITTA FRONTALE
1975年に「CITTA FRONTALE(チッタ・フロンターレ)」が発表した「El Tor(邦題:雷神)」。こちらのバンドもオザンナの系譜なのですが、より牧歌的な雰囲気を醸し出しているのが特徴。先ほどご紹介したチェルヴェッロと対象的な音楽性と言えます。
 
     
    




