RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(7)

RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(7)

さて今回は前回からの続きで「Z計画」における変形機能を持つMSが現れてくる状況ににいたるまでの経緯を追ってみましょう。Zガンダムでこの計画が終わったかと言えばそうではなかったと思われます。事実RXナンバーは少しもじって使われている機体もあるぐらいですし…書いていて何時しかタイトルの趣旨とはかけ離れた文章もかなり出てきますがその辺は大目に見てやって下さい。


はじめに

「ハマりすぎに注意!」
でもやめられないんですよね~!!!

SLOTの画像です、大迫力ですね!

今回は僕にとって思い入れの強い機体が多いので文章が少し長くなるかもしれません。しかし当時から今でも思うところが多い作品群の時期でその辺はもし、時間があればお付き合いいただければ幸いです。
僕の感じたこと、感じている事がうまく伝わればいいのですが・・・
機体の並び順はUCの時間軸上に合わせているつもりですが、開発の始まりと完成は必ずしも順序が一致するとは限りませんので多少前後しているかもしれません。悪しからず。

第2世代から第3世代へ 可変機登場の産みの苦しみ

MSN-00100

頭頂高 18.5m
本体重量 31.5t
全備重量 54.5t
装甲材質 ガンダリウムγ
出力 1,850kW
推力 18,700kg×4(背部)
(総推力)74,800kg
センサー有効半径 11,200m
武装
60mmバルカン砲×2 ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル(型式番号BR-M-87及びBR-M-87BB)
クレイ・バズーカ(型式番号AE/ZIM.C-BAZ-531)
メガ・バズーカ・ランチャー トリモチランチャー

百式[HYAKU-SHIKI]

MOBILE SUIT Illustrated 2015 機動戦士ガンダムMS大全集2015

さて、いよいよ可変機の登場かと思いきや、この機体がその初めての・・・記念すべき1機であったはずが・・・産みの苦しみとはこういうものなのでしょう。可変型のガンダムタイプMSとして設計されていたが、技術不足からこれを断念し通常のMSとして完成したという経緯は詳しく説明をするべきとはいえ、余りに長くなりますのでかいつまんで・・・。
「本機はまず非可変型MSとして設計され、その後可変型MSへの転用を検討、最終的に再び非可変型MSに差し戻された開発経緯を持つ。」と資料にあるということは何があったのか。『エゥーゴがガンダムMK-Ⅱ強奪に成功し、実機を実戦投入しておりそのノウハウを持っていたこと、そのことからAE社にも強奪したうちの1機が持ち込まれ解析され「ムーバブル・フレーム」の開発が進んだこと、リック・ディアスに使われたガンダリウムγ合金がその性能の高さを実証していたこと等により可変機の開発が可能と思われたこと』などにより、設計の時点で変更されていました。しかし開発途中コンピューターによるシミュレーションの段階で変形時のバインダーの耐久性と駆動部のストレス、ムーバブルフレームの強度の問題が解決できず、その構造上の問題から計画を断念せざるを得ませんでした。しかし非可変機といえどもその性能は高くこれを実機として開発、実戦投入可能にしたものです。
第2世代MSとしてはエゥーゴとAE社共同開発の初めての機体でしょう。
それは時間との兼ね合いがあったのでしょう、一刻も早く実機をアーガマに送り込まねばならなかったという事だったのではと想像できます。(クワトロ・バジーナ大尉専用機として)

可変機登場!

MSA-005

全高
26.0m
頭頂高
18.1m
本体重量
27.8t
全備重量
52.4t
装甲材質
ガンダリウム合金
出力
1,640kW
推力
18,600kg×3(背部)
10,600kg×2(脚部外側)
(総推力)77,000kg
センサー
有効半径
11,300m
武装
アーム・ビームガン(出力2.0MW)×2
ビームサーベル(出力0.5MW)×6

メタス[METHUSS]

MOBILE SUIT Illustrated 2015 機動戦士ガンダムMS大全集2015

一年戦争も終わり、各地で頻発していた小規模なゲリラ戦が続く中、連邦軍は一年戦争当時よりもさらにピッチを上げてMSの開発に力を注いでいたようです。
そしてUC0083年を迎え、デラーズ・フリートの抗争という大紛争が起きます。このことは連邦軍にさらなる危機感を持たせるに至り、ティターンズの勃興を呼び起こします。このことが連邦軍内部での軋轢を生じさせたのは言うまでもないでしょう。
なぜ今更のようにこの部分をピックアップするかと言えばここからティターンズ対エゥーゴという図式が発生し、両者共に画期的な技術を手に入れたからです。
そうMSの第2世代の幕開けです。ティターンズは「ムーバブル・フレーム」の開発に成功し、エゥーゴはクワトロ・バジーナの持ち込んできた新素材「ガンダリウムγ合金」を手にし、
そして新興ではあるものの既に既存の軍事産業(旧ジオン公国所属企業も含め)を吸収し巨大企業となっていたアナハイム・エレクロニクス社(以下AE社)が(裏表のある企業ですね。どっからそんな金を用意したのでしょうね?答えは…)地球圏に近づいてきたアクシズの技術さえ利用しながら介在することで次の第3世代MSまで視野に入れる事となったようですね。
エゥーゴはガンダムMK-Ⅱを奪取することにより「ムーバブル・フレーム」の技術をAE社と共に解析、転用し、考えとしてはこの時代以前よりあった可変機の開発計画「Z計画」に取り込む形でトライすることになり、ティターンズも素材の問題をどこから漏洩したかは判りませんが「ガンダリウムγ合金」まで入手することから解決、「TMS」(Transformable Mobile Suitの略)の構想を実現しようとしていた時期でした。そして上記引用の通り先に可変機を手にしたのはエゥーゴでした。「メタス」の登場です。それにしても原型とされる「アニュス・デイ」とはどんな機体だったのでしょう?AE社が自衛のために使い又自動で動いていたとの説も在り、なんの資料も無いまま姿を消しています。一体どんな機体だったのか僕で無くとも知りたいですよねw。言葉通り「神の仔羊」であるならば「神」は一体誰なんでしょう・・・

MSZ-006X1

型式番号
MSZ-006-X1 / X2 / X3
全高
19.6m
本体重量
29.9t
全備重量
52.1t
装甲材質
ガンダリウム合金
出力
1,790kw
推力
99,000kg
センサー
有効半径
14,000m
武装
ビームサーベル×2
ビームライフル

プロトZガンダムX

さてこの3機、非可変機ながらかなりの高性能機だったようですが、戦力UPを急務としていたエゥーゴでなぜ実戦配備された記録が無いのでしょう?それほどピーキーな機体だったのでしょうか?それでは誰がテストパイロットを務めたのでしょうか?様々な資料の矛盾と言い疑問だらけの機体です。まぁそれは置いておくとしても、いよいよZガンダムの完成間近との感じがひしひしと伝わってくることを告げている機体と言えるでしょう。

MSZ-006

全高   19.85m
頭頂高  19.85m
本体重量 28.7t
全備重量 62.3t
装甲材質 ガンダリウムγ
出力   2,020kw
推力
腰部   12,200kg×5
脛部   10,600kg×2
脚横   7,600kg×4
(総推力)112,600kg
センサー有効半径14,000m
武装 ビームサーベル×2 シールド
   シールド内ミサイル ビームライフル
   バルカン砲×2 ハイパー・メガ・ランチャー
   2連装グレネードランチャー×2
その他 姿勢制御バーニア×8
WR(MA)形態 全長 24.32m 全幅 18.61m

Zガンダム[Z-GUNDAM]

MOBILE SUIT Illustrated 2015 機動戦士ガンダムMS大全集2015

本機を開発するにあたり、総合技術オブザーバーは旧ジオン公国出身のアレクサンドロ・ピウスツキ博士が担当した。先ず当時開発が進められていた機体をベースとした、MSN-001 デルタガンダムを設計したものの、これはフレームの強度不足から採用が見送られた。その後、アクシズからの技術交換によって得られたデータを元に、より変形機構が簡易なMSA-005 メタスを開発したが、これは難なく進捗し、データ収集も完了したものの、既存のMSからはスタイルが異なる試作機の域を出ないものであり、白兵戦には適さない機体だった。そこでさらに非変形型のMSZ-006X プロトΖガンダムが開発されたが、この機体はアナハイム・エレクトロニクス特有のブロックビルドアップ機構により生産・整備性を高める狙いがあったものの、制御系に課題を残した。そして、このMSZ-006Xをベースに変形機構を盛り込む試みを行い、変形機能こそ実証したものの、フレームの設計からMS形態時における金属疲労に耐えきれなかった事から実用化にはいたらなかった。その後、ティターンズが開発したガンダムMk-IIが同社に持ち込まれたことで状況は一変。ガンダムMk-IIに採用されたムーバブルフレームの設計思想は斬新であり、可変MSに要求される機能を十分に備えたものであった。アナハイム・エレクトロニクスは、この技術の取得後に大気圏突入能力の実証を目的とし、フライングアーマーを開発。ガンダムMk-IIのオプションとして用意し、データの収集を行った。さらにカミーユ・ビダンによる変形MS案のプロットを採用。ムーバブル・フレームによる可変機構はアナハイム・エレクトロニクス所属のゲルハルト・グルック博士の手により実用化される。こうして完成したΖガンダムは「ウェイブライダー」(以下WR)と呼ばれる巡航形態への変形能力を有し、大気圏突入をも可能とする破格の汎用性を実現した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%CE%96%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0

Ζガンダム - Wikipedia

関連する投稿


SDガンダム外伝の「黄金神話」のカードが、全種プリズム箔押し仕様の「スペリオルドラゴンエディション」で復活!!

SDガンダム外伝の「黄金神話」のカードが、全種プリズム箔押し仕様の「スペリオルドラゴンエディション」で復活!!

バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」にて、「SDガンダム外伝」シリーズより『新SDガンダム外伝 黄金神話 スペリオルドラゴンエディション』が発売されます。


「ガンダムメタバースプロジェクト」が12月5日より期間限定オープン!事前登録キャンペーン実施中!!

「ガンダムメタバースプロジェクト」が12月5日より期間限定オープン!事前登録キャンペーン実施中!!

バンダイナムコエンターテインメントが、12月5日より「ガンダムメタバース 第3回期間限定オープン」を開催します。


「機動戦士ガンダム」シャア・アズナブルをモチーフにしたICIDカードケースが、横型と縦型2種のデザインで登場!!

「機動戦士ガンダム」シャア・アズナブルをモチーフにしたICIDカードケースが、横型と縦型2種のデザインで登場!!

サンスター文具より、『機動戦士ガンダム』に登場する赤い彗星“シャア・アズナブル”をモチーフにした「機動戦士ガンダム シャア専用ICIDカードケース レッド/ブラック」(全2種 各4,400円 税込/送料・手数料別途)の発売が決定しました。


まさかの登場!『機動戦士ガンダム』より「アッガイ」が「るかっぷ」シリーズフィギュアとして発売決定!!

まさかの登場!『機動戦士ガンダム』より「アッガイ」が「るかっぷ」シリーズフィギュアとして発売決定!!

ホビー通販大手の「あみあみ」にて、メーカー「メガハウス」のフィギュア『るかっぷ 機動戦士ガンダム アッガイ 完成品フィギュア』が現在予約受付中となっています。発売予定時期は2025年1月下旬。


名作『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』全6話一挙放送!!

名作『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』全6話一挙放送!!

株式会社ドワンゴは、ライブ配信サービス「ニコニコ生放送」にて、アニメOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の全6話を、作中で重要な意味を持つクリスマスに合わせ、2023年12月24日(日)21時半より無料一挙放送します。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。